
住宅ローンは金利で選ぶ
最近のホットな話題といえば例の『2000万円足りない年金』問題であろう。金融庁のレポートをじっくり読んだが特におかしなところはない。
反対になぜこんなに文句が出るのか理解できない。むしろ感じるのは2000万円でも足りないのでは?という今更いうまでもなく当たり前の疑問だけが残った。
よく考えれば月25万円で生活となっているのでこの試算なのであって月20万円で暮らせばいいわけです。それがイヤなのであればこのレポートにあるようにお金を貯めるか、稼げる人間になるしかない。
しかしそうはいってもこの低金利時代。普通預金に入れていても全く増えないのも事実です。だからここではiDeCOやNISAを勧められているわけです。
問題はこの低金利です。なんとかならないものですかね?でも悪いばかりではありません。マイホーム購入での住宅ローンのは最高の朗報の1つですよね。
でもそれを生かしていない人が本当に多いのです。特に熊本ではあまり生かされてないのです。それはとても残円なことですよね。
住宅ローンを金利で選ぶ。ではどのくらいの金利を選べばいいのでしょうか。当オフィスのお客様では最近ネット銀行を使う方が多いです。というかネット銀行の低金利かフラット35の固定金利かにはっきり2分されています。
ネット銀行を使うといくらお得?
当オフィスは熊本で住宅ローン・マイホーム購入をお手伝いしているFP事務所です。様々なお客様とお話ししていると不動産屋さんもハウスメーカーもとある住宅ローンを勧めてきます。事実その住宅ローンが熊本では1番多いです。
熊本で1番多い住宅ローンとはどんなローンか?それは10年固定0.9%です。10年固定となっているので固定金利と思っている方も多いのですが実際の正体は変動金利です。
変動金利なんだけど10年間は0.9%ですよというだけで10年が終われば本来の変動金利にするか、それともその時の金利情勢で再び10年固定などにするかの選択ができるというわけです。
さて金利0.9%とネット銀行の住宅ローン金利、例えば0.527%ではどのくらい違うのでしょうか?単純に金利と諸費用という金額だけで比較してみます。
4000万円 35年払い 金利 0.9% 月支払額 111,059円 金利 0.527% 月支払額 104,312円 差額 6,747円
月に支払額の差が6747円ということは返済総額はいくら違うのかといえば次の式で簡単に計算できます。
6747円×420回(35年)=2,833,740円
諸費用である保証料などの差が40万円くらいあるとすればその差は単純計算では約240万円となります。この月6747円と240万円の差が大きいのか、大したことないのかはお客様次第です。
ただし各銀行の住宅ローンの将来の金利は決まっているわけでありません。あくまでも予想と単純計算の域は出ないことは御承知ください。
この差額を運用したらどうなるのか
年金不安と言われますが実はいくら貯蓄があろうと安心することはきっとないでしょう。人間は必ず不確定な未来に不安を感じるものです。
それでも貯蓄なしと300万円では300万円の方が、300万円より1000万円の方が安心なのは間違い無いでしょう。住宅ローンは金額が大きいのでどんなローンを選ぶかで大きな差が生まれます。
ではこの差額を運用したらどうなるのでしょうか。
月6747円を30年間5%で運用できたらどうなのでしょうか。30年後には約495万円です。もちろん投資なので約束された金額ではありませんがこれより上もあるわけです。
住宅ローンを選ぶ時には何を重視するかといえば『金利』となるわけです。ですがお客様によっては金利が全てでは無いケースもあります。
例えば金利が変わると思うと怖いと感じる方がいます。その場合は低金利に魅力を感じつつフラット35を選ぶことになります。
団体信用保険に魅力を感じればこのように240万円という金額に後ろ髪を引かれつつ金利は高くとも地元の地方銀行を選ぶことになります。
選択枠がないのが問題
自由とは何か?それは選択ができることです。それは住宅ローンだって同じことです。ネット銀行の低金利が使えること、長期固定金利であるフラット35があること、金利は高いが充実した団体信用保険がある地方銀行があるということ。
知っているからこそ住宅ローンに選択枠が生まれるわけです。ですが熊本ではあまりにも知らないで(知らされないで)家を建てる方が多すぎです。
知っていて選んだのであればどの住宅ローンを選ぼうとそれは間違いではないのです。そう、問題なのは知らないことなのです。知らないから『選択枠』がないのです。
お客様に様々な住宅ローンを紹介しお客様が選択できるようにお手伝いをする。当オフィスの仕事は住宅ローンの選択枠の提供なのです。
セールストークや誘導などと一線を引いた住宅ローン相談をしております。あなたのマイホーム購入では住宅ローンの選択権はありますか?
永野FPオフィス 通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修