
ライフプランは未来予想図
相談の中でお客様がマイホームを購入する上での心配事が幾つか聞かれます。例えば住宅ローン金利によっての月々の支払い、病気になった時のこと、相続などがあります。
FPのマイホーム購入相談で1番大事なのはこの『ヒアリング』です。
お客様の資金計画をまずは立てていきます。本人、妻とお子様の年齢を表に付けていきます。次にお子様の学年を確認していきます。
こうするといつ教育資金が必要になるのかがわかります。つまり住宅ローンと教育資金は密接に関係があるのです。
例えば今、熊本では変動金利が0.95%なので10年固定が0.9%なので10年固定の提案がなされています。FPとしては論外と言えるこの提案なのですがこの表を見るとそれがわかります。
10年後にお子様が中学生となりいよいよ塾を始めとした教育資金が必要になってきます。そんな時にもし住宅ローン金利が急に上がったらどうでしょうか。
10年ごと言えば住宅ローン減税が終了し、火災保険も更新時期です。これに生命保険の10年更新のタイミングまできてその上住宅ローンまで急に上がったら家計はどうでしょうか。
しかしそれは住宅購入する時にわかっていることです。それをこの表1枚で教育資金はどうするのか、住宅ローンは変動の方がいいのではないか、などの検討をしていくのです。
この表を作成したらまずは住宅ローンを決めていきます。フラット35かそれとも変動金利か。フラット35ならどのの金融機関にするのか?
変動金利もそうです。特に変動金利は銀行の選び方1つで200万から300万円違ってきます。銀行別に上記の表を作成しそれぞれ老後資金がどう変わるかを見ていきます。
団体信用保険などを加味した上で検討し住宅ローンと銀行を決めます。
生命保険も考える
住宅ローンが決まれば団体信用保険も決まりますので団信を加味した生命保険を考えていきます。今の保険で問題なければそれが1番です。
ですがもし内容的に、保険料的に変更したほうがいい場合などはそこでどこの保険会社のどんな保険がいいかをお客様の健康状態を考えながら決めていきます。
死亡保障(収入保障保険)の保険金額や年数、医療保険の有無、そしてガンもしくは3大疾病などになって就業不能になった時にどうするのかなどが決まっていきます。
そういう意味ではこの表1枚で住宅ローン、保険決めて行っているのです。住宅ローンも保険も使える金融機関は山ほどあります。
お客様のこの表に合えばどこの銀行だろうとどこの保険会社でもいいわけです。お客様にぴったりあった住宅ローンや保険などの金融商品を探せるか。その必要不可欠なアイテムがこの表なのです。
親の土地に建てる場合は相続も考える
マイホーム購入する時にはつい住宅のことのみを考えがちになります。でも本当にそれでいいのでしょうか。
どんな素敵な家を建てたとしても家計に無理が行けばその家族の幸せは遠ざかっていきます。金融業界に25年以上いますが本当にお金には魔力があると思っています。
お金のことでの些細な喧嘩が元で大きな問題に発生することだっけよくある話です。お金が全てではなくお金を元に健康も人間関係も悪くなっては何のために家を買ったのかとなります。
しかし現実は上記の表すら、作成せずにハウスメーカーや銀行と家と住宅ローンの話だけで終わっています。
お金に魔力を感じるといえばもう1つ相続の問題が発生した時です。よく相続は争族などと言いますがその激しさとやるせない感情は何にも言い換えることができないほど嫌なものです。
親の土地に家を建てる場合は必ず相続のことも考えるべきかと思います。
どのようなものも安全の上に成り立っています。安全は正常な思考の上に成り立っており、最低でも上記のようなことをやらない場合、うまくいけばいいのですが人生ままならないものだということを忘れてはいないかと思うわけです。
計画通りにはいかないが
このような話をすると以前はそんなに計画通りにいかないので作らなくても大丈夫だという意見もありました。人生何があるかわからないので計画通りにいかないのはその通りです。
ですがそれであれば計画的でなく何となく生きても大丈夫かといえばそれは違うと思います。何と言ってもマイホームは人生での1番高い買い物です。
せめてわかること、例えばお子様の教育資金や自分たちの老後資金くらいは考えたマイホームプランが必要だと思うのですがそれはFPであるがゆえでしょうか。
いや、違うはずです。
少子高齢化、慢性的かつ構造的な経済状況である日本ではもう『なんとかなるよ』では生きていけないのです。
それでもハウスメーカーや銀行の方に話を聞くのであればいいのではないでしょうか。ですがこうして毎週お客様からご相談をいただいていると計画性の大事さを痛感するばかりです。
当オフィスは計画的に安全にマイホーム購入したい方を応援します。
永野FPオフィス 通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修