
『まさか』が来ても対応できるか
コロナウイルスの影響で収入が減少した人から『住宅ローンが支払えない』という相談がフラット35の金融支援機構に多く寄せられています。
どのくらいかと言えば2月は20件でしたが3月は200件で4月は1200件にも及んでいるとのこと。5月はそれ以上なことが予想されます。
相談している人も『こんなはずではなかった』と思っているはず。結婚式のスピーチでおなじみの人生は上り坂だけでなく下り坂やまさかがありマイホーム購入では『まさか』に備えなければなりません。
このコロナの影響はまだまだ続きます。では今回のコロナ騒動を教訓としてマイホームを購入するときに何に注意すればいいのでしょうか。
ライフプランは作成しましたか?
今回のような『まさか』の時でも支払わなければならない住宅ローンですがそんな時に大事なのが『現金・貯金』ということになります。
家計のピンチで1番役に立つのはまさしく現金。ライフプランは『まさか』でも支払い可能かをシミュレーションするのに必要なのです。
当オフィスでもマイホーム購入相談では必ずライフプランを作成した上でマイホーム購入の予算を立てています。ライフプラン自体はハウスメーカーや保険屋さんでも作成しています。
ですがここが落とし穴になっていることに今回気がついたことでしょう。なぜなら私たちFPが相談で作成するライフプランとハウスメーカーがソフトに入力するだけのプランでは天と地ほどの差があるからです。
ではFPとハウスメーカーのライフプランでは何が違うのでしょう。それは作成目的です。もうこれは明白です。
私たちFPのライフプランの目的は『お客様の幸福の最大化』です。マイホームを購入しても生活のクオリティが下がることなく生活ができるかを図っています
もっと具体的にいえばマイホームを購入しても貯蓄ができるか、教育資金や老後資金に影響でないようにするにはどうしたらいいのか、です。
それに対して保険屋さんやハウスメーカーのライフプラン作成の目的は明確です。それは一言で言えば『セールス』です。
売るための『説得材料』としてもライフプランです。だから人生には上り坂あり、下り坂、まさかがあるにもかかわらず『登り坂』のプランしか必要ではありません。
なぜなら下り坂やまさかは販売の邪魔だからです。本当は売れないプランである下り坂、まさかのプランこそが大事なのに、です。
ということは今回コロナ騒動でわかったこと、それはライフプランをちゃんと作成してマイホーム購入を真剣に考えることが必要だということです。
ライフプランが役に立つには
売り手が作成したライフプランは上記の理由でどうしても肝心の時に機能しないことが多いです。一般的にハウスメーカーなどのライフプランの素人が作成するものはただの表になってしまいます。
なぜなら客観性がないからです。彼らも自分の数字を抱えたサラリーマンです。ちゃんと作成してもし購入をやめますと言われる可能性のあるプランができたらどうでしょうか。
そんなもの上司がOKというわけがありません。それは仕方がないことです。だってサラリーマンなのですから。
問題はあなたがそのサラリーマンであり、ライフプランの素人であるセールスのプランよりプロのプランを求めなかったことということになります。
ここから出る結論はこれになります。ライフプラン作成はこの3つに注意することです。
1、ライフプランはプロに依頼する 2、上り坂だけでなく下り坂やまさかにも対応するようにする 3、販売目的でなく客観的な目で作成してもらう
この3つに注意してどんな時でも住宅ローンが支払えるようにしてQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を落とすことなく購入しましょう。
時にはやめた方がいい、という結論になるかもしれません。その時どう考えるかはあなた次第です。ですが決行して人生を奈落の底に突き落とす可能性があるというリスクを覚悟して購入してください。
購入する前は必ずプロにライフプラン作成を依頼してください。人生におけるリスクの軽減はこれからの人生に必要になってきています。
マイホーム購入・ライフプラン 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修