
実家所有の土地でのマイホーム建築
当オフィスは熊本で住宅ローン相談専門のFPオフィスをしています。初めてマイホームを購入する方が住宅ローンで迷ったり失敗しないようにクレジット会社勤務でローン審査の経験を活かしてお手伝いしています。
お客様の7、8割が公務員となっており、あとの2割が医師と看護師さんです。ライフプラン作成しての資金計画から引き渡し時の金銭消費貸借契約までトータルで相談を受けております
初めてのマイホーム購入だと住宅にいくらかけていいのかから住宅ローンの選び方、手続き方法などわからないことだらけなのでハウスメーカーのセールスとは違ったFPの客観的視点でアドバイスをしています。
今回のブログは妻の実家所有の土地に家を建てる際の注意事項に関してです。最近土地の値上がりは大きくしかも建物も円安や資材高騰の影響で高くなっています。
妻の実家が土地所有しておりそこに家を建てるのであれば土地購入資金が不要になり経済的に助かると考えているご夫婦もいることでしょう。事実そんな相談が多いです。
ではその際の注意事項とはなんでしょうか。今までの相談より主なことをピックアップしてお伝えいたします。
妻実家の土地に家を建てるリスクとは
2世帯住宅を建てるのもそうですが妻の実家の土地に家を建築するときに起こることで何が恐ろしいのかといえば『計画そのものが消える』です。そうマイホームが建てられないことです。
どういうことかというと最初は2世帯住宅もしくは妻の実家の土地に妻の両親と一緒に住むということでマイホーム設計が進んでいくのですがそのうちに別の土地になったり最悪計画中止となったりすることがあります。
なぜそうなるのか
それは旦那様の実家の反対です。どういうことかを説明します。簡単にいえば『なぜウチにも土地があるのに向こうの土地に建てるのだ!』という話になるのです。
旦那様が自分の親にきちんと話をしていれば問題は少しは緩和されるのでしょうが旦那様の親としては計画がかなり進んだところで『実は・・・』と言われるので困惑するというわけです。
なので当オフィスでも妻の実家の土地に建てるという相談であった場合には『旦那様の実家には話はしてあるのでしょうか』と聞くことにしています。
その時に旦那様より『話してないけどうちの親はこういうことには反対しないから大丈夫です』といった返事が返ってくることが多くあります。
しかしこの根拠のない楽観論こそが大変危険でトラブルの元なのです。あるお客様はこの話の後に旦那様のお父さんに軽い気持ちで妻の実家に家を建てる話をしたところ烈火の如く怒られて中止になりました。
それはそうですよね。
親からすれば自分たちの老後の世話を子どもにと期待していたところ妻の親の世話をするというのですから。『自分たちの老後はどうするんだ』という気持ちになるというものです。
トラブルの対策はどうする
まずは旦那様の実家へ筋を通してから話を進めた方がいいと思うのです。ここから考えると妻の実家に家を建てる場合には3つのことをした方がいいとなります。
1、旦那様の実家へ奥様と一緒にいき説明する 2、これからも旦那様の実家も大事にしますと宣言する 3、図面を持っていきどんな家にするか奥さまが説明する
あまりウルトラC的な解決策はないのですが今のところこのトラブルはこの3つで解決できています。つまり気持ちや誠意をしっかりと奥さまの口で伝えることです。
ある家では最初はムスッとしていたお父様も奥さまが頭を下げるのを見て『わかった。うちもお金を出そう』と贈与までしてくれました。
またある家では両親揃って『これからもよろしくお願いします』とお酒が出てきたとのことです。人と人との付き合いはやはり心を通い合わせることでしか解決しないのです。
これが全てとは思いませんしさまざまなケースがあるとは思いますがまずはお試ししてくざさい。素敵なマイホームとともの永遠の人間関係が築ければマイホームはせいこうと言えるでしょう。
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