
金利は0.32%と低金利
上がり続ける固定金利を尻目に変動金利はキャンペーンなどもあり下がり続けている。もうこれ以上はないと思われていたがいよいよ0.32%まで来たのが住信SBIネット銀行です。
目を引くのは金利だけではありません。団信も他のネット銀行が軒並みガン団信ですが住信SBIネット銀行は3大疾病になっており,これもがん団信を上回っています。
当オフィスもお客様が公務員が多いことから低金利を望む方には選択の1つとして提案することも多い銀行ではありますが欠点というか注意事項はないのでしょうか。
ということで今回は住信SBIネット銀行を注文住宅で使う時の注意点に関してブログにします。
ネット銀行は審査が厳しい?
注文住宅とマンションの違いは何かを考えると1つは土地ともう1つはつなぎ融資になります。注意点もこの2つになります。まずは審査です。
どんなに金利が低くても住宅ローンは審査が通らない限り利用することはできません。ネットでは金利の比較がたくさん出ていますがそれに踊らされないようにしたいものです。
金利が低いということは審査が厳しいとほぼイコールなのでネット銀行を利用するときは審査が通ることを念頭に入れて利用するのですがその審査を知らない人が多いのもまた現状です。
マンションと違い注文住宅でのネット銀行の審査は土地の担保評価が重要になってきます。どんなに年収が高くてもたとえ公務員であっても土地次第で審査は厳しくなってきます。
つなぎ融資に団信がない
以前、セールスからネット銀行はつなぎ融資がないので使えないと言われた方は非常に多かったようですが今はアプラスのブリッジローンを利用できるネット銀行も多くなっています。
AUじぶん銀行などはスマホと電気に加入すると住信SBIネット銀行より低い金利になることがHPなどで見ることはできますが以前はつなぎ融資がなく注文住宅では利用できませんでした。
しかし今年からアプラスを利用できるようになったのでそういう意味では使いやすくなったのではないでしょうか。ただしスマホ料金+住宅ローンを考えるとそこまで魅力的ではない
住信SBIネット銀行はどうでしょうか。つなぎ融資は島根銀行を利用して利用することができます。金利も1.9%と低く着工金などの割合も制限はありません。
注意点はここにあります。
団体信用保険が付保できない
アプラスのつなぎ融資に目を移すと金利を上乗せすればつなぎ融資にも上乗せ金利+0.4%で団体信用保険がつけることが可能になっています。
何が問題なのか
それは建築中に夫が死亡したら家族が住宅資金をどうすればいいのか、という問題が出てきます。建築中といってもおおよそ6ヶ月から12ヶ月でしょう。
確かにその間に死亡する確率なんてかなり低いと思われます。しかし人間の命はあっけないものです。その時つなぎ融資で支払っていた土地と建築代金はどうなるでしょうか。
住宅ローンには団信があるのでは?と思う方もいるかと思いますが団信は引き渡し後から適用になります。ガン団信は90日の免責期間がありその後からの適用です。
つまりつなぎ融資実行中の時は団信は適用にならず夫の生命保険で支払うことになります。ですがそれは奥様やお子様のためにかけていた大事なもののはずです。
建築代金で使ってしまったらこの後の人生はかなり厳しいものになることが予想されます。せっかくマイホームを購入して楽しい人生になるはずだったのに、です。
対処法はあるのか
対処法を考えると大きく2つ考えられます。つなぎ融資で土地の支払いもしくが着手金を支払った段階で保険の見直しをしておくことです。
マイホーム購入で住宅ローンを利用すると団信によっては保障が重なったりするケースも多いのでこの機会に保険を見直すのはいい機会です。
もう1つは何か。そんなことは起こらないようにと祈るくらいです。そもそもアプラスで+0.4%上乗せして団信をつける人って多くはないはずです。
そう、みんな祈っているか祈るまでもなくそんなリスク考えてもいない人が多いのです。でも決して小さいリスクとは思えないのですよね。
今回は住信SBIネット銀行を注文住宅で利用するときの注意点をブログにしました。また別の機会にAUとSBIの金利や団信を比較するブログを書いていきます。
永野FPオフィス 担当FP 永野 修
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