
病歴があり借換えできない
情報とはおかしなもので自分が知っていることは皆も知っていると勘違いしてしまうことがあります。先日もある不動産屋さんとお話していました。共通の知人がマンションを探しているということでした。なるほどと思って聞いていると思い出したことがあった。
その方、数年前に癌になったので住宅ローンはどうするつもり?ときいたところ、すっかり忘れていたらしくハッとしていました。私としては知っていると思って話していたのです。こんなことありませんか?
住宅ローンの借換えをしたいのですが様々な理由で断られたローンの借換えをしてきました。
1、親子共有名義のローン 2、夫婦共有名義で妻に信用不安のあるローン 3、9年前に債務整理をした上場企業社員 4、8年前に民事再生の公務員のローン 5、病歴があり団信が通らないローン
今日はそのうち病歴があり団体信用保険が通らない住宅ローン借換えをした時のことをご案内いたします。
まずは状況を確認
ガンは治る病気と言われて久しいですが実際には未だに多くの人が命を落としている病です。そこから生還しただけでもすごいと思うのですが『住宅ローンを借換えたい』ということで相談がありました。
住宅ローンを借り換えるには団体信用保険の審査に通る必要があります。そこで団体信用保険の告知事項はどうかと確認してみることにします。
例)第2地銀協統一団信 過去3年以内に以下の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療・投薬を 受けたことがありますか。(治療には診察、検査、指示、指導を含みます) ガン・しゅよう・・・がん・肉腫・白血病・しゅよう・ポリープ
まだ定期的に病院で検査をしているのできっと通らないと思ったのですが申し込んでみました。(本人希望)結果はやはり断られてしまいました。安い金利にしたかったようなのですが仕方がないです。
次のプランに移行しました。
フラット35は団信は任意
フラット35は銀行の住宅ローンとは違い団体信用保険は任意になっています。つまり住宅ローンの借換え審査には影響しない。しかし団体信用保険なしに住宅ローン借換えはリスクが高すぎます。
そこで現在の生命保険を確認しました。今の生命保険の内容と会社のグループ保険の説明をしてました。もしフラット35で借換えをするとこの生命保険が団体信用保険も兼ねることをです。
お子様は2人とも社会人となっており生命保険の必要性が少ないこと、預貯金もあることから住宅ローン金利を下げるほうが得策ということでフラット35での借換えを決意したようです。
くれぐれも慎重な判断を
住宅ローンの金利が下がると月の支払額ならびにトータル金額は大きな効果が得られることが多いです。しかし今回のように団体信用保険に通らないでフラット35を利用する場合はくれぐれも慎重な判断が必要です。
それにはやはりライフプランを作成し本当にもしも死亡となった時に家計がどうなるのかをしっかり把握しておいて欲しい。むしろそれは必須の作業とも言えます。