
夫婦ともに公務員でも審査に通らないときがある
当オフィスは私FP永野がクレジット会社で審査をしてきた経験をもとに住宅ローン相談を専門にしているFPオフィスです。初めてマイホームを購入する方で失敗したくない方に喜んでいただいています。
得するというよりトラブルなくスムーズにマイホームをマイホームを建てるということに思いきを置かれているためかお客様の7、8割は公務員の方となっています。
工務店さんから住宅ローンの依頼も増えており審査に悩まなくてもいいと好評です。本日のブログは住宅ローンの審査に関してになります。
最近ハウスメーカーのセールスが『ギブアップ』、つまりなぜ住宅ローンの仮審査に通らないのかわからないと言われたがどうしてもマイホームが購入したいという相談が出てきています。
お客様が取得したCICを見ると異動情報どころか支払い履歴も問題がないのに審査が通らないといういっけん謎の状況でお客様自体が困惑している感じです。
こういう時にどうしたら審査が通るのかというお話です。
なぜ通らないのか原因を探す
今回のご相談は熊本市内に住む市役所勤務のご夫婦です。市内に土地を購入して建物を建てる計画ということで土地も決めてハウスメーカーも決定。いよいよ住宅ローンの審査をしたところ否決とのことでした。
『なんで?金額が大きいから?』
気を取り直してもう1つネットから申し込みをしてみましたがやはり仮審査が通らない。セールスからはもう1社しましょうと言われたが否決が怖くてネットで原因を探していた時に当社を見つけて来店いただきました。
夫婦ともに年収は600万円程度ありますし自動車ローンなどの借り入れはクレジットカードの利用歴が多少あるくらいで特段問題はなさそう。
セールスが投げ出すのも理解できる内容です。しかし金融機関もいいお客さまにはぜひ借りて欲しいと思っているのが住宅ローンです。審査を無碍に却下しないものです。どこかにヒントがあるはずです。
こういう時は審査をする方の気持ちになって全体を考えることが求められていきます。クレジットの審査をしていた強みが発揮される瞬間でもあります。
CICには必ず隠されたヒントがある
住宅ローン審査を考える時には基本というものがあります。
1、お客様の属性 2、土地・建物の属性 3、契約履行に関する問題
1、お客様の属性とは、収入や支出に関しるいわゆる返済比率の問題です。これは各銀行の返済比率と審査金利を知っておく必要がありますがそれがわかれば電卓で計算できます。
当然収入をどうやって得ているのかも大事です。今回のように公務員なのか、大企業なのか、それとも地元の小規模企業なのか、私のように経営者もしくは自営業なのかです。
今回がここには問題がありませんでした。
もう1つお客様が個人信用情報の履歴という問題があります。もう1度よくCICを見ると決定度とは思えないのですがヒントらしきものがあることに気が付きます。
それはカードの種類です。夫婦ともに利用していないのですがサラ金系のクレカがあります。まずは利用していないことからこれを解約してみました。
CICの制約情報はすぐには消えない
仮にこのサラ金系のクレカが原因だったとしてカードを解約してもCICの成約情報はすぐには消えません。年単位の一定期間が必要になります。なのでもう一手間かける必要があります。
またそれは原因かどうかも疑問です。金融機関は何を疑っているのか、です。もう一つそもそもどこの銀行の住宅ローン仮審査をしようとしたのか、です。
ネット銀行なのかメガバンクなのか、地方銀行なのか、それともフラット35なのか。今回は信託銀行とネット銀行だったのでそれ以外の金融機関で審査することにしました。
先ほどクレカを解約した後に一手間加えると言いましたが実際にもう1つ銀行を審査するなら3つ目となるためにさらに一手間加えてからJAに審査を依頼しました。
すると承認の連絡がありました。つまり過去の個人信用情報に問題がないことがわかります。1つ審査が通ればもちろん本審査がありますが安心します。
4つ目の銀行となりますが次が勝負になりますのでメガバンクで仮審査。同じく承認の連絡が来ましたし金利も公務員夫婦ということもありHPに出ている金利以上に低い金利でマイホーム購入ができました。
このように原因を考えてそれに対応して、さらに一手間加えることで審査は格段に通りやすくなるのです。お客様から引っ越しが終わったと連絡がありました。
こうして住宅ローンというのは金利だけの問題ではなく審査が通って初めて低金利住宅ローンの意味がでます。今回は0.3%台で借りられましたしね。
参考になりましたでしょうか。こんなことに注意して審査に向かってください。それでも自分でできるか不安な人はご相談ください。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修