
住宅ローンを楽にする保険の見直しとは
マイホームの購入をするときにまずは予算を家計に基づいて算出しますが、当初予算を出した金額より大きくなることはよくあることです。あれもいい、これも欲しい、そんなことを検討していると予算より大きい金額になってしまいます。
そんなときどうすればいいのでしょうか。ダメといって諦めますか?マイホーム購入は人生での1番高額のイベントです。できることならかなえたいと思いませんか?
方法はいろいろありますが1番簡単にできて効果が高いことは何かといえば保険の見直しです。保険を最適化させて家計を改善させて月々の支出を大きくできるようにすればいいのです。
保険の見直しといっても医療保険、がん保険とありますが今回は死亡保障を考えてみます。
生命保険の死亡保障の見直し
簡単だと書きましたがどんな保険にすれば見直しで効果が高くなるのでしょうか。死亡保障を考える場合保険は『収入保障保険』で考えます。収入保障保険とは定期保険のもしもの時は3000万円もらえるというのことは違いもしもの時に月に20万円がもらえるといったようなものです。
なぜ収入保障保険で考えるのかといえば簡単です。奥様は家計を月にいくら支出するか、月の収入はいくらというように『月』という単位で把握しているからです。
それに対応する生命保険を収入保障保険と言います。今の生命保険は収入保障保険が主流であり。これを使うのが保険料を安くするのにはぴったりです。あなたの家計は月にいくらの収入があれば生活できますか。旦那様のもしものときに月にいくらあれば十分な暮らしができますか
住宅ローンの団体信用保険を考える
保険を見直しするうえでまず家計で把握をしておいてほしいことは、月いくら収入があれば奥様とお子様でこの新しいマイホームで暮らすことができるのかです。
例えば月に40万円あれば生活ができているとしましょう。アパートや借家の家賃が住宅ローンに代わるのですが仮に家賃を月に7万円支出しているとしましょう。旦那様のもしもの時は住宅ローンは団体信用保険の適用により支払わなくてもそのまま暮らすことができます。
この団体信用保険ですが銀行で変動金利で契約している場合は銀行が保険料を払っているとして加入済みと思ってください。長期固定金利のフラット35の場合は任意での加入になりますので機構団信か生命保険などを使って自分で払って加入します。
その際、機構団信を使う場合の注意ですが何と言っても年払いでの支払いになります。1年に1度まとまった支払額が請求されますのでしっかりと準備しておいてください。お客様からこれが家計を圧迫するとよく言われています。
次に遺族年金を考える。
ここで実際に数字を出して考えてみます。
例えば月に40万円あれば生活ができる一家があるとします。月40万円のうち住宅ローンが7万円とすれば団体信用保険の適用で40万円ー7万円=33万円で今と同レベルの暮しができることになります。(住宅関係の支払いがなくなるので)
次に考えるのは収入としての遺族年金です。サラリーマンであれば遺族年金には2つの種類があります。国民年金からの遺族基礎年金と厚生年金からの遺族厚生年金があります。公務員であれば遺族国民年金と共済年金からもらうことになります。
国民年金は子のある配偶者か子が支給の対象になります。もらえる期間ですがお子様が18歳になった3月までもらえます。単純に考えればお子様が高校を卒業するまでということです。では肝心の支給額、いくらもらえるかといえば下記の計算式になります。
『801000円+子の加算』
子の加算とは1人目と2人目の子にはそれぞれ224500円の加算がされます。つまりお子様が2人の場合は次の式になります。
801000円+224500円+224500円=1250000円
月額=1250000円÷12か月
=約104000円
これに加えて遺族厚生年金もしくは共済年金が加算されます。この2つは年収と支払期間に応じて違うということです。月に3万程度としておきましょう。
40万円ー7万円(団体信用保険)ー13万円(遺族年金)=20万円
旦那様がもしものとき奥様が就業するのかどうかですがそれはお子様の年令(学年)によっても違いますし、実家が近いかどうかによっても違うかと思います。とりあえず働かないならば収入保障保険で月額20万円の保障があれば経済的なことだけは今と同じ暮らしができます。
収入保障保険の保険料はいくらになるのか
収入保障保険は保険会社によって保険料はまちまちです。保険会社によって特徴もあり、例えば煙草を吸わないなら割引をするという非喫煙健康体割引なるものがあったり、免許がゴールド免許であればさらに割引されたりと条件によって違います。
30代で65歳までの保障であれば月の保険料は1万円まではいかないです。しかも保険料が途中で上がることもありませんのでお子様の教育費の支出が上がっても家計は安心です。収入保障保険なら合理的かつ奥様がわかりやすい単位の月にいくらなのでわかりやすく、かつ保険料も安く設計できます。
住宅を購入することになったら住宅ローンの支払いを少しでも楽にするために保険の見直しをすることをお勧めします。それがお子様が高校、大学に行った時の教育費に影響してくるからです。
住宅購入、教育費という大きなヤマを無事に乗り越えると老後資金への貯蓄に取り掛かれます。そういう意味ではここでの保険の見直しは自分たちの老後の人生を決める重要な意味があるといっても過言ではないです。