35年の間にくる親の介護というハードル
住宅ローンの審査は通った。でも、そのローンを35年間払い続けられるか、審査官は確認しません。 35歳で借りれば70歳まで返済。その途中、50代では親の介護が重なる可能性が極めて高い。 月9万円の介護費が家計に加わったとき、あなたの返済計画は崩れませんか?
必ず50代で「介護の壁」が来る
──返済設計に織り込むべき3つの数字
住宅ローンの審査は通った。でも、そのローンを35年間払い続けられるか、審査官は確認しません。 35歳で借りれば70歳まで返済。その途中、50代では親の介護が重なる可能性が極めて高い。 月9万円の介護費が家計に加わったとき、あなたの返済計画は崩れませんか?
(在宅+施設合算)
要介護・要支援認定率
平均(最長10年超)
平均(一時金+月額)
重なるタイムライン
「審査を通過した」は「35年間払い続けられる」ではない
フラット35を35歳で借りると完済は70歳、30歳なら65歳です。 日本では親の介護が始まる年齢のピークは50〜60代。 この2つのタイムラインが交差する地点に、誰も教えてくれない「介護リスク」が潜んでいます。
2024年度 生命保険文化センター調査・内閣府白書より
一時的費用の平均
(住宅改造・福祉用具購入など) 生命保険文化センター 2024年度
月額平均
(在宅5.3万・施設13.8万) 生命保険文化センター 2024年度
(55.0ヶ月)
4年超が約40%、10年超も 生命保険文化センター 2024年度
総額平均
(一時金+月額×期間) 生命保険文化センター 2024年度
「まだ親は元気だから」──50代の多くがそう思っています。しかし認定率は年齢とともに急上昇します。
出典:内閣府「令和6年版高齢社会白書」厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和3年度)」
あなたが今35歳で子どもが0歳のとき、両親は65〜70歳前後。フラット35返済の折り返し地点(17〜18年後=52〜53歳)には、親は82〜88歳になります。この年代こそ介護認定率が急上昇する「危険ゾーン」です。返済計画を立てる際、この時期の家計シナリオを必ず検討してください。
年間10.6万人が介護・看護を理由に離職しています(令和3年10月〜令和4年9月)。そのうち女性が75.3%、年代別では50代が最多。共働き世帯にとって配偶者の介護離職は世帯収入の激減を意味し、住宅ローン返済比率が一気に跳ね上がります。
世帯年収700万円(本人450万円・配偶者250万円)→ 配偶者が介護離職した場合、世帯収入は450万円へ減少(-36%)。月額手取りは約31万円に。フラット35返済12万円+介護費9万円で支出21万円。可処分所得はわずか10万円前後に圧縮される。
家計シミュレーション
モデルケース:夫37歳・妻35歳・子2人・年収700万円・フラット35借入3,600万円
平均介護期間は4年7ヶ月(55ヶ月)。仮に在宅介護で月5万円×55ヶ月なら275万円、施設介護で月13.8万円なら759万円が必要です。 さらに一時金(住宅改造・用具購入)平均47万円が加わります。 これらをローンを組む時点で家計設計に組み込んでいないと、50代で家計が破綻するリスクがあります。
──75歳以降の限界
新機構団信 vs 新3大疾病付機構団信:何が違うのか?
フラット35の団体信用生命保険(団信)は、死亡・高度障害でローン残債がゼロになる安心感があります。 しかし「介護状態」で残債がゼロになるのは、特定の条件下に限られます。 しかもその保障には年齢制限と申込制限があり、多くの方が見落としています。
| 項目 | 新機構団信 (基本) |
新3大疾病付 機構団信 |
民間銀行 介護特約(参考) |
|---|---|---|---|
| 死亡・高度障害 | ✅ 残債ゼロ | ✅ 残債ゼロ | ✅ 残債ゼロ |
| 3大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中) | ❌ 対象外 | ✅ 一定条件下でゼロ | ✅ 商品による |
| 要介護2以上 | ❌ 対象外 | ✅ 残債ゼロ | △ 商品により要介護1から |
| ⚠️ 介護保障の上限年齢 | ─ | ⚠️ 満75歳まで 75歳以降は通常団信のみ |
商品による(60〜70歳) |
| 申込時の年齢制限 | 70歳未満 | ⚠️ 51歳未満 | 商品による |
| 金利上乗せ(年) | 0.00% | +0.24% | +0.1〜0.3% |
| フラット35での利用 | ✅ 標準 | ✅ オプション | ❌ 通常は別契約 |
重要な点として、団信で保障されるのは借入者本人が要介護状態になった場合のみです。 50代で直面する「親の介護費用」は、団信の対象外。月9万円の介護費用は、ご自身の家計から出すしかありません。 団信に加入していても、親の介護リスクには何の備えにもならないのです。
①団信の対象は「借入者本人」の死亡・障害・疾病であり、親の介護費用ではない
②新3大疾病付団信は51歳未満でないと加入できない
③75歳以降は介護保障がなくなる(本人が要介護になっても残債がゼロにならない可能性)
④団信の金利上乗せは年+0.24%(借入3,600万円なら年約8.6万円の追加コスト)
親の介護リスクへの正しい対策は、住宅ローンを借りる時点で「介護予備費」を家計に組み込んでおくことです。具体的には、①借入額を最大限まで借りずに余裕を持つ、②毎月の返済後に介護予備費として積立、③公的介護保険の自己負担上限制度(高額介護サービス費)の活用計画を立てる、の3つが柱となります。
「詰む家計」の共通点
審査は通っても、5〜15年後に家計が危機に陥る世帯のパターン
上記4パターンに共通するのは「住宅ローンの審査時点では将来リスクを考慮していなかった」点です。審査機関は35年後の介護費用を計算しません。介護リスクを含めた35年間のライフプランを設計できるのは、住宅ローン専門のFPだけです。
返済設計の3ステップ
借りる前に確認すべき「介護対応型ライフプラン」の作り方
| 積立額/月 | 10年後 | 20年後(50代) | 介護費用平均 (540万円)との比較 |
|---|---|---|---|
| 月5,000円 | 60万円 | 120万円 | ❌ 不足(-420万円) |
| 月1万円 | 120万円 | 240万円 | △ 一部対応可能 |
| 月2万円(推奨) | 240万円 | 480万円 | ✅ 在宅介護ならほぼ対応可能 |
| 月3万円 | 360万円 | 720万円 | ✅ 施設介護にも対応可能 |
※積立は単純計算(運用なし)。実際はNISA等での運用で増加が見込めます。
月の介護サービス利用料が一定額を超えた場合、超過分が払い戻される「高額介護サービス費制度」があります。世帯年収によって上限が異なり、一般的な収入の世帯では月44,400円が上限。これを超えた分は申請により払い戻されるため、施設介護でも実質負担は大幅に軽減できます。事前に市区町村窓口への相談・登録をしておくことが重要です。
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