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肥後銀行の住宅ローン 金利は高いが団信は魅力的
当オフィスのHPは1日約100人からのアクセスがありますが中でもダントツで人気があるページがこの肥後銀行の住宅ローンに関する記事です。
お客様が不動産屋さんやハウスメーカーに行き住宅の見積もりをもらうとこの肥後銀行の住宅ローンもしくは熊本銀行の住宅ローンの返済例が記載されています。
そのくらい熊本ではこの肥後銀行と熊本銀行のシェアは高いです。ですが実はこの22つの銀行の住宅ローンは何から何まで全く別物なのです。
にもかかわらずそんなことを知らないハウスメーカーのセールス達は自分たちが知っているまたは会社が勧めているというだけで提示しているのです。
そんな肥後銀行の住宅ローンに関しての記事になります。
肥後銀行の住宅ローンのデメリットは金利が高いこと
お客様が住宅ローンのことで1番知りたいことは何かといえばきっと金利水準でしょう。肥後銀行の金利水準は他の銀行と比較してどうなのか。そこに興味があるのだと思います。
肥後銀行の住宅ローンの金利は他の銀行、特にネット銀行と比較すると高い水準と言えます。ネット銀行が0.4%台とするなら肥後銀行は0.825%です。
これが令和2年9月現在で熊本で利用できる住宅ローンの一覧です。0.4%台の住宅ローンが存在していることがわかります。これら低金利の住宅ローンはいわゆるネット銀行と言われるところになります。
店舗のある銀行をみると三井住友信託銀行やろうきんなどの名前とともにメガバンクの名前があり金利は0.475%となっています。
全国的には三菱東京UFJ・三井住友銀行・みずほ銀行などメガバンクと言われる銀行が住宅ローン金利の指標として考えられています。
この表や指標から考えると肥後銀行の住宅ローンの金利は決して低くないことがわかります。ネット銀行とでは倍近く違います。
ではこの金利の差、0.47%と0.825%では約2倍近く違うのですが実際に支払う金額ではどのくらい違うのでしょうか。実際の数字を当てはめてシミュレーションしてみます。
銀行で変わる住宅ローンの支払額
最初に肥後銀行と他の銀行の金利の比較をしてみましたが実際に支払額にするとどのくらいの差になるのか。ここがマイホーム購入後の生活にダイレクトに響いてくる部分ですよね。
実際の金額を用いてローンのシミュレーションをしてみることにします。購入例は以下のように設定してみます。
購入物件 建売一戸建て ローン金額 3600万円 ローン金利 0.47%と0.825%の比較(変動金利) 支払い期間 35年
このシミュレーションは単純に金利のみの比較ですが同じ変動金利でも利用する銀行によって月の支払額はもちろんのことトータル支払額でもに大きな差が出ることがわかります。
0.825% 月 98713円 トータル支払額 4145万円 0.47% 月 92974円 トータル支払額 3905万円
0.47%の住宅ローンとの比較では肥後銀行との利息差はなんと240万円にもなります。ここに保証料が不要であった場合でも180万円以上の差はあります。
金利で住宅ローンを選ぶ場合にはこの差は大きいと言えます。では肥後銀行の住宅ローンはこの利息差を乗り越えられるほどのメリットがあるのでしょうか。
肥後銀行のメリット
肥後銀行の住宅ローンは金利が高いというデメリットはありますが以外とメリットが多い住宅ローンでもあります。ではメリットとは何か?大きくこの5つになります。
1、審査が通りやすい 2、保証料が不要なケースがある。 3、金銭消費貸借契約が早い 4、団体信用保険に入院一時金がついている 5、つなぎ融資がない
1、保証料に関して
まずは保証料ですがこれはお客様によって保証料ありとなしとに分かれます。公務員や収入の高い人には保証料なしでの取り扱いをしているようです。
住宅ローンの保証料はローン金額によっては100万円以上になることもありますのでこれは大きなメリットになります。
ですが金利でこれだけ差があるので保証料ありだとさらに差がつくことになります。さらに月々の支払い金額が上がることになるのです。
また保証料ありだとネット銀行との差はさらに開くことになります。ネット銀行の審査が通るという前提で言えば肥後銀行の住宅ローンを利用するには『保証料なし』が絶対条件と言えます。
2、団体信用保険のがん保障プラン
肥後銀行の住宅ローンの優れているところはこのがん保障付きの団体信用保険が銀行の負担で付くことです。がんになったら住宅ローンの支払いが大変であり、完治した時に住宅ローンがないと考えると素晴らしい団体信用保険に見えます。
確かに金利は低くないかもしれないが自分の家系がガン家系なら一考の余地があります。もしこの団体信用保険で肥後銀行の住宅ローンを選ぶなら問題はないです。
最近はがんの話を聞くことが多くなってきましたが住宅ローンを払うことなくマイホームに住み続けられたら治療に専念できるかもしれません。
またこの住宅ローンには入院一時金がついています。1回の入院で10万円です。これなら医療保険を見直せばネット銀行以上の効果があること。
つまり肥後銀行の住宅ローンを使うということは保険の見直しを一体ということになります。住宅ローン+保険料が安い。これはお客様にとってはかなりのメリットです。
3、つなぎ融資と手続きの容易さ
ハウスメーカーによってはつなぎ融資はいらないといわれることがあります。その場合はすぐに支払いが始まりますがなんと言っても面倒がなくて楽です。
ネット銀行では本審査やつなぎ融資などで必要な書類を揃えるのに一苦労することがあります。その点肥後銀行の住宅ローンは提携ローンなのでネット銀行ほど大変ではありません。仕事が忙しかったりわずらわしいことを避けたい方にはいい銀行と言えます。
別の言い方をするとその労を惜しまなかった対価が約200万円とも言えます。
その他、やはり店舗が多いというのと熊本では多くの人が使っているという安心感でしょうか。金銭的メリットより労力や安心感というメリット、というところでしょうか。
結論
今まで見てきた通り肥後銀行の住宅ローンのメリットとデメリットは以下のように言えます。
デメリット・・・金利が高い メリット・・・・審査や団信など利便性が高い
メリットを考えて提携ローンである肥後銀行の住宅ローンを利用するにしても以下の条件があります。
『保証料なし』
このことから考えると肥後銀行の住宅ローンはこんな方に向いているのではないでしょうか。
1、仕事が忙しく面倒くさい手続きを避けたい方 2、ガン家系でガンの団体信用保険に魅力を感じる方 3、ローン審査が容易な方がいい
同じマイホームを購入するのであればお得にかつ賢く購入したと思いませんか? 以上が肥後銀行の住宅ローンのメリット・デメリットです。
実際にマイホームを購入して住宅ローンを考える場合にはハウスメーカーで肥後銀行の申し込みをしたとしてもやはり金利の低いネット銀行の申し込みもしたいところです。
ハウスメーカーのセールスはネット銀行の使い方を知っている人が非常に少ないので大変かもしれませんがお客様には経済的メリットがあることがわかると思います。
どうしてもわからない方やネット銀行などの低金利住宅ローンを使ってマイホームを購入したい方はご相談ください。
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人生は人との出会いでしか変われない
永野FPオフィス FP永野 修
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