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ビッグモーターの金利9.9%、120回払いとクレジットの金利が高いわけ

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自動車ローンの銀行とクレジットの違い

今、テレビをつけるとビックモーターのニュースの見ない日はない。損害保険会社やクレジット会社の数社から取引停止とされているがその一方いまだに取引をやめていない会社もある。

私がクレジット会社に勤務している時もここまで大きな問題は経験したことないが車検証改竄など不正が発覚したにも関わらず各社手を引く中取引を続ける会社もあった。今回もあの会社は取引を続けるだろう。

先日会社に行く前にテレビからクレジット会社からビックモーターに手数料が払われていたと言ってピックアップされていたがクレジット会社から販売店にキックバックと言われる手数料はどこの販売店にも払われている。

こんな当たり前のことがニュースになるんだと思って見ていたが今回は自動車を購入する際のクレジットと銀行ローンの違いをブログにしてみます。

金利9.9%なんてクレジット会社は暴利を貪っているというのが間違っていることや銀行のローンの方が金利が低い理由などがわかります。

クレジットと銀行ローンの4つの違い

車のディーラーでのこと。3人のお客様が同じ車を購入しました。Aさんはセールスの言うことを信用しているようで販売店の指示に従ってクレジットを組んでいました。金利は5.8%でした。

Bさんは同じ車にも関わらず車の値段だけでなくローンの金利も交渉していました。『5.8%でなくもっと安い金利はないの?』と言われたセールスは金利3.9%を提示していました。

そしてCさんは車の値段の交渉はしましたが金利交渉はしませんでした。最初から銀行から借りると言ってセールスが勧めるクレジットは使いませんでした。金利は2.9%でした。

このように同じディーラーで車を買ったにも関わらず総支払額が全く違くなったのです。この話だけ聞くとクレジットより金利が安いのが銀行と思うかもしれません。

クレジットと銀行ローンの違いは主に4つあります。

自動車購入におけるクレジットと銀行ローンの違い

1、金利の決定権と販売店の利益

自動車販売店とクレジット会社の間で契約されている基本金利以上の金利をお客様が使うと差がキックバックという手数料が販売店に入ります。

これは金利が高ければ高いほど、回数が長ければ長いほど高くなります。つまり何%の金利をお客様に使うかは販売店が決めます。なのでAさんBさんのようなことが起こります。

それに対して銀行のローンの金利はもちろん銀行が決めます。自動車販売店は現金購入と同じようなものです。もちろんキックバックもありません。ということは販売店はクレジットの方が収益が上がるということになります。

2、手続き

クレジットの売りの1つが手続きの簡便性です。申込用紙に記入すればいいのでその場で手続きが終わります。あとはクレジット会社の審査と金額などの契約確認後に承認番号が発番されて終わりです。

それに対して銀行ローンはすべてお客様が手続きをすることになります。今はネットからローンの申し込みをして源泉徴収票や身分証などを添付します。

時間がない、めんどくさいという方にとってはクレジットの方が楽でいいのですがその反面、金利が高くなるというデメリットがあります。

3、スピード

販売店からしたらクレジットの方が早く終わります。車の金額によっては最短その日のうちに終わらせることが可能です。

それに対して銀行は審査を待って手続きしますので少し時間がかかります。そして販売会社への入金もクレジットの方が圧倒的に速いです。

この4つを考えると販売店からしたら圧倒的にクレジットを使って購入して欲しいということがわかります。なぜビックモーターが9.9%で120回を推していたかがわかりますね。

このようにクレジットの金利の決定権はクレジット会社ではなく販売店にあるために『あのクレジット会社は暴利を貪っている』というのが間違っているというのがわかります。

当オフィスでも車の購入相談では車の値段とローン金利に関してお話をしています。車を安く買う方法もありますがそれはまた別の機会とします。

昭和の匂いがするこの事件

ローンの件は別として次々と不正の匂いがするがするこのニュースですが不正をする会社はいつも時代も一時的には猛烈に儲かっているように見えますが長期的には必ずこうなります。

最後に生き残る企業は真面目な会社になるのですが今の時代は真面目だけで生き残れるほど甘くなくなっています。

ネットを見ていても適当な情報でアフリエイトなどで稼ぐことを思考する若い方も多くなっています。でもいつの世も結果はこの通りです。

目の前のお客様にどのくらい支持されるか。それにはやはり真面目にお客様に向き合うことが求められていますがそうでない人や会社が目立っているのが今の世の中です。

本質をいかに見極められるか。それが消費者には求められているということです。難しい時代です。

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