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「信用情報に傷がないのに、住宅ローンに落ちるなんて」

最近、お客様からCICなどの個人信用情報に異動や『A』などがないのに銀行からフラット35まで住宅ローン審査がまったく通らない、なぜ?という相談を立て続けに受けております。
個人信用情報を見せていただきましたがCICだけでなくJICC、全国銀行協会でも本当に問題がないように見えるのです。その証拠に新規のローン、例えば自動車ローンもクレカも利用できています。
『フラット35まで審査が通らなかったんです』
腑に落ちないという声でご相談をいただくのですが、確かに気味が悪いですよね。不動産屋さんからは個人信用情報に問題があるらしい、と言われたのですがどこにも問題が見当たらないのですから。
『もしかしたらマイホームが購入できない?』
そんな恐怖に駆られているようです。ではこんな時に具体的にどうしたらいいのでしょうか。本日は原因不明な住宅ローン落ちに関してになります。
まずは審査落ちの原因追及とマイホーム購入方法がテーマになります
永野FPオフィスとは
原因不明な住宅ローン落ち
『価値に不思議な価値はなし、負けに不思議な負けもなし』実はこれは住宅ローン審査の世界でも同じなのです。そう、審査落ちに不思議な落ちはないのです。
今回の事案は、個人信用情報はクリアなのに審査が全く通らないという相談です。ここ数件同じような案件が来ていますので共通点をピックアップして解説します。
数件の共通点は以下のとおりです。この他に自動車ローンやクレカ、キャッシングや事業者の借り入れなどは問題なく審査が通っているというものです。
1、住宅ローンの審査が全て通らない
2、フラット35も2社で否決
3、個人信用情報全てに異動情報はない
4、現在進行形での支払い遅れはない
5、個人事業主で2期経っていないので銀行では通らない(フラットがいい)
簡単に言えば、自動車ローンは通るが住宅ローンは通らない。本人に何か思い当たる節はないのかと尋ねてみても『特にない』『思い当たらない』とのことです。
このまま審査落ちの原因がわからないとマイホームが購入できないどころか、一生住宅ローンが通らないために家が買えないということになります。ここはなんとしても原因を解明したいところです。
このブログでは、【表には出にくい本当の否決理由】とその対策をお伝えします
よくある誤解と落とし穴
自営業者でフラット35で審査が落ちる時にはいくつか原因がありますが、そのケースとはどんなものでしょうか。
フラット35は審査が緩いとか甘いとか思っているのであればこれこそが誤解であり、落とし穴なのでご注意ください
1、異動情報あり
2、年内で開業してまだ最初の4月が到来していない
3、CICの入金状況で現在進行形で支払いが遅れていること
原因は上記の3つのうちのどれか、ということが多いです。しかし今回は何度も何度もCICやJICCを見直しますがやはり異動も遅れもないし、開業してから4月を経過しています。
自営業者が開業して最初の4月が到来しないとフラット35の審査対象外になる理由は、自治体で前年の所得証明書が出ないからです。
他に理由はないのか?
上記3つ以外にフラット35は団信は任意なのでこれは該当しません。もっともフラット35では仮審査の段階では告知しません。
また確定申告書に問題があるのでは?と思うかもしれませんが、それは本審査で詳細を見られますのでここでは該当しません。税金や健康保険の未払いもなかったです。
原因がわからないと何が問題なのか?
ではこのまま原因がわからないと何が問題なのか?
それはもしCICに『何か悪い情報』があった場合に『本人は一生住宅ローンが通らないので家が買えないこと』です。
それは困りますよね
ここは必ず審査落ちの原因を追求しておかなければならないのです。そしてその原因を取り除いてマイホームが購入できる状態に戻したいのです。
では、実際に否決された方は『本当は』どういう点で落ちたのか?
原因を見つけ出しておきたい理由
このままでは一生家が買えないかもしれないのでなんとか『原因』を突き止めておきたいところです。もしその原因が『異動情報』だったのであれば残金があるはずです。
この残金を支払うことにより、5年後にはチャンスが生まれます。確かに家は本人名義では買えません。しかし一生買えないより大幅に改善された状況となります。
もし異動が原因でなければ。原因さえわかれば改善可能です。