銀行同行サービスとは
お客様と一緒に銀行に行ってきました。当たり前の話ですがお客様と銀行員では知識に差があります。いくら銀行員が熱心に話したとしてもお客様はその話の善悪判断がつかないものです。
住宅ローンの申込みをするときに銀行に行ってくださいと言っていたのですが、どうもお客様が不安そうな顔をしているので『私（FP永野）が一緒に銀行に行きましょうか？』ときいたところ是非お願いします！と嬉しそうな顔をされたのでそれ以来お客様と一緒に銀行に行くようにしています。
では今回はFP永野がお客様と一緒に銀行に行くときに気をつけていることを説明します。
実は最初は失敗でした銀行同行サービス
最初に行ったのは今から４年ほど前のことです。お客様の住宅ローン金利がなんと４％でしたのでお客様はなんとかして借り換えがしたいと強く希望していました。
しかし夫婦共同名義で奥様が主婦となっており、しかも旦那様の個人情報に不安があったため当初より難航することが予想されていました。
そこで私が銀行に電話しました。電話に出た行員の方に住宅ローンの借り換えをしたいお客様を紹介したいので営業の方をお願いするのと弊社の大切なお客様なのでできればあなたがいいと思う営業の方につないでいただきたい旨を話し営業の方とお話ししました。
実際に電話では物腰が低くいい感じの方でした。そこでお客様をお連れするので日時を決めてお客様と銀行の前で待ち合わせし、一緒に入りました。ここまでは問題ありませんでした。
しかしここから雲行きが怪しくなっていきます。お客様夫妻の顔色が険しくなっていったのです。その理由はなんだと思いますか。よく考えれば当たり前のことでした
銀行員は売りたい商品に誘導を始めた
お客様の希望は１０年固定でした。あと１２年しか残っていないので１０年固定でお客様は考えており銀行員に最初にそのことをお話ししました。
シミュレーションを作成してもらい最初は１０年固定の説明をしていたのですが徐々に変動金利の説明をし始めました。黙って聞いていましたがあまりにも自分たちが売りたい商品の話ばかりするので途中から介入しました。『変動金利の話はいらないから』そう言って話を強引に戻していきました。
銀行員は困惑しながらも少し不満そうでしたがなんとか仮申し込みの用紙を記入して無事に申し込みが終了しました。この失敗から一緒に銀行に行く時は銀行員に明確にお客様の意思を伝えるようにしました。
それからは最初に私、FP永野から変動金利などの住宅ローンや諸費用、つなぎ融資の話をしていることから銀行員の説明にも理解できるようになっており仮申し込みの用紙を書くまでスムーズに行くようになりました。
基本的に銀行員がいい人ですが・・・
よく金融関係の営業、特に銀行員の印象を悪く思っている方がいますが大抵いい人、行儀のいい方ばかりです。むしろ保険セールスのかたの方が首をかしげることが多いです。まあ、保険の営業というと印象が悪い代表みたいになっていますがあの売り方を見ればそう思われても仕方がないとすら思っています。
ただ最近の銀行員は自分の銀行の商品はよく知っていますがその他の銀行の商品は当然のこと、金融に関する知識はかなり人によってばらつきがありますし、むしろ低いくらいかもしれません。
変動金利のシミュレーションで金利上昇のパターンで５％と１０％を持ってこられたことがあり、やり直してもらったという笑えない話も実際にありました。
お客様が１人で銀行に行く時はまず自分の意思を明確にした方がいいです。変動金利なら変動金利と決めてから行くとか、この銀行に決めているなどはっきりさせた方がいいです。
銀行員にお客様のために適切なアドバイスや高度な金融知識を要求しない方が賢明です。なぜなら銀行員は他の銀行の住宅ローンのことを知らないし、仮に知っていたとしても自分の銀行のローンの話しかしません。それだけ今の銀行員はノルマを抱えて必死に仕事をしています。
銀行に顧客第一主義や信用を求めるのは酷です。利益第一主義の最たる機関なのですから。あなたが適切に銀行を使うなら彼らは非常に役に立ちますし一生懸命にやってくれます。
もしその銀行員とうまくやっていける自信がないならFPと一緒に銀行に行った方がいいです。少なくとも弊社のお客様は皆、一緒に来てもらって助かったと言っています。もし自分で銀行を決めようとしている方は参考にしてください。
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