緊急事態に対応できるFPとして
当オフィスは基本的に『助けてください』というからがお客様です。住宅ローンがわからない、審査が通らない,住宅ローンが支払えないなどお客様のピンチに対応できる数少ないFPオフィスです。中には会社の累積赤字を解消したいや工事代金を払ってもらえないなどお客様がピンチの時にさまざま手を講じてレスキューしています。
今回の相談のAさんからは電話がきました。会社の業績が良くないことは分かっていたが突然給料の遅配が始まったようです。まだ39歳で籍は入ってないけど女性のパートナーと3歳のお子様がいます。
『住宅ローンの支払いができなくなりそう』
給料は払うと言われていますけどいつ出るかわからない状況。手持ちのお金も50万円くらいしかない中、月に13万円の住宅ローンの支払いがある。
今月は大丈夫ですが来月からは厳しいですとのこと。なんとか助けて欲しいのですがという相談です。親から借りれないかと聞きましたが自分の親はお金を持っていないとのこと
小さな子供が走り回る中、Zoomで話を聞きながら対策を考えていた。今回は住宅ローンが払えないという相談です。
住宅ローンの銀行へ
クレジット会社時代にこんなシーンがたくさんあったので何をすれば良いのかは決まっています。大きくけて3つあります。
1、銀行へ
2、就職活動
3、金策
1、銀行へ
開けて月曜日にすぐにやってもらったのは住宅ローンの銀行に行ってもらいました。目的はもちろんリスケです。リスケとは簡単にいうと月々の住宅ローンの支払いを利息だけにしてもらう処置です。
銀行に事情を話すと受付はします。これから審査をします。ただ適用になるのは早くて3ヶ月後です。それまで遅れないようにしてください。と言われたらしい
とりあえす3ヶ月後の目処はたった。1ヶ月は大丈夫なのであと2ヶ月分の金策をすればいいことになる。80万円くらいあれば大丈夫か
2、就職活動
給料の遅配が始まったら」基本的に倒産までカウントダウンです。沈みゆく船から早く降りて違う船に乗ってもらうように言いました。しかしこれにはかなり難色を示されました。
『まだ潰れたわけではないし会社も大丈夫と言っているし』
何を悠長なことを言っているんだ、お子様もいるんでしょ、と言って半ば怒って言いました。甘いこと言ってる場合ではないくらいピンチなんだという自覚を持ってほしい。
きっと誰かが助けてくれる。こういう考え方がこういう場合1番危ない。とにかく油断禁物で悪い流れの時にはとことん悪いことが起こるので気合を入れてもらいました
3、金策
金策する時に確認するには3つあります。
1、火災保険
2、終身保険
3、クレカ
最初に親にお願いに行ってもらいました。かなり難色を示されたようです。今まで親と決して仲がいいとは言えない関係でパートナーとのこともいいようには思ってないようでした
行きたくないんだよね、とぼそっと言ってましたがそんなこと言ってる場合ではないでしょう、ということで無理やり行かせた感じです。
火災保険は10年一括で加入していたものを月払いに変更。高くなりますがここはまとまったお金が必要なのでやむない
そして生命保険、特に終身保険がここでは1番役に立ちます。今までこう言ったレスキューに入って最後にものを言ったのがこの終身保険でした。
今回は終身保険はなかったのですががん保険が積立型のもので解約すると12万円くらいになりそうです。火災保険とがん保険で25万円以上にはなりそうです。
最後の手段としてクレカのキャッシング枠です。10万円ありましたので半分目処が立ちました。あと半分50万円くらいでしょうか。リスケまで持つかどうか
やはり今回も終身保険に助けられた
2ヶ月は持つのでその間に就職活動に専念してもらいました。相変わらず乗り気ではないようでしたがもう頑張ってもらうしかないです。
あと1ヶ月分なんだけどな、と思っていたらパートナーの方から連絡がありました。自分の親にお願いしたそうですが現金はなかったのですが終身保険から貸付という形で出してくれることになりました
やっぱりピンチの時に持つべきものは終身保険なんですよね。これで3ヶ月以上持つだけのお金は準備できました。キャッシングを手をつけないで済みそうです
そして3ヶ月後に銀行からもリスケOKの連絡がありました。再就職先も決まりこれで再出発できそうです。
ピンチの時は2倍のエネルギーで乗り切る
先日この時の旦那様から連絡がありました。家を売ってマンションに引っ越したいと。おりからの土地値上がりでリスケの期間も終わり通常通りに支払っている住宅ローンの残高以上で売れそうです。
マンションの住宅ローン選びは簡単なので金利と団信で選び引越しと同時にあの時に助けていただいた終身保険の貸付も返金したようです。
ピンチの時はとにかく先のことは考えずに乗り切ることを第一に考えるべきです。乗り切らないとお子様含めた家族に未来はありません。
ここを乗りくることで今までとは違った人生を歩むことができます。家族の団結力も強まるものです。無事に引っ越しも終わりお寿司をご馳走になって帰ってきました
終わりよければ全てよしです。この話はフィクションです。ご承知ください
永野FPオフィスの住宅ローン相談
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メール fpnagano@myhome-fpft.com
永野FPオフィス 永野 修
『審査の通らない住宅ローンに価値はない』
クレジット会社で17年間毎日CICを見てきたのでどうしたら審査が通るのかがわかるという職業病を武器に他社ではできない住宅ローン選びをメインとしています。ローン業界に30年以上の豊富な経験と年間100件以上のマイホーム購入のお手伝いをしています。お客様の80%は公務員であとの20%は医師と看護師になっています