マイホーム建築中にも起こる『アクシデント』
多くのハウスメーカーを回りようやくどこでマイホームを建てるかを決めてホっと一安心する方が多いのですが実はマイホーム購入はそのあとも気を抜けないことが多くなります。
今までで1番驚いたのは購入するマイホームを決めて当オフィスに相談に訪れた3日後に旦那様が仕事中に倒れてしまったケースです。
脳系の病気だったため大変残念なことにマイホーム購入は中止となりました。奥さまは無念そうでした。そこまでいかないまでも建築中に旦那様が入院しまった時もあります。
このようにマイホーム購入は引渡しまで様々なことが起こるものだということを考えていない人があまりにも多いような気がします。
その一方奥様の妊娠というおめでたいことが原因で住宅ローンの方向を変える時もあります。大変めでたいことなのですがこと住宅ローンに関して収入合算で購入する場合に考えなければなりません。
それは金銭消費貸借契約時に起こります。金銭消費貸借契約が住宅ローンの契約になるのですが収入合算が連帯債務だと夫婦で銀行に行ってもらう必要があります。
そうなんです。
引き渡し前に金銭消費貸借契約時に奥様が入院をしていたりすると利用する銀行によっては予定通りに金銭消費貸借契約ができずに決済が延期になるということです。
では奥様の妊娠がわかったら住宅ローンはどうすれば安心なのか?今回は実際のケースで考えてみます。
金銭消費貸借契約のタイミング
熊本で多く使われている住宅ローンは大きく2つです。1つは肥後銀行の住宅ローン。もう1つは熊本銀行の住宅ローンです。
ハウスメーカーはこの2つの銀行の住宅ローンの違いを知らずに選んでいるケースが大半です。実はこの2つの銀行のローンは変動金利ということが同じなだけであとは違うローンなのです。
今回のテーマ、奥様は妊娠した場合に住宅ローンで困るのは金銭消費貸借契約の時です。この時に奥様がまだ子供が生まれていなかった、もしくはすでに生まれていて退院していれば問題はないかもしれません。もちろん体調がいいことが条件です。
しかしそれは神のみぞ知ることです。先日は予定日が住宅完成の月にあたり工務店に事情を説明し完成を1ヶ月送らせてもらったこともあります。それでもお子様誕生のタイミングは計れないものです。
特にハウスメーカーや工務店サイドが入金を急ぐ会社であるならそのリスクは取り除いた方がうまくいくのはいうまでもありません。最初から問題のない住宅ローンにしておけばいいのです。
ではそれには何に注意すればいいのかといえば『金銭消費貸借契約』のタイミングとなります。肥後銀行と熊本銀行ではそのタイミングが違うのです。
肥後銀行は本審査承認後に金銭消費貸借契約となります。それに対して熊本銀行は引渡し前です。だから今回はお客様は金利の低い熊本銀行を使いたいと言っていたのですが理由を説明して肥後銀行に変更してもらいました。
住宅ローンを知らないで選んだ場合
実はこのケースで1度困ったことがありました。住宅ローンの土地決済のためのつなぎ融資実行した後で購入者の妊娠がわかったことがあったのです。
予定の引渡し日がちょうど予定日と重なることから工務店と話をしていたのですが年末ということもあり資金的なこともあり遅らせることができないタイミングでした。
その結果工期を前倒しにすることにしたのですが熊本地震の後で資材が入ってこなかったり職人さんの手配に問題があったりとなかなかうまくいかないでやきもきしました。
結局お客様の予定日が伸びたのでことなきを得ましたがその後はこういったケースでは安全策をとるようにしています。
でももし妊娠がわかっていたにもかかわらずこういったローンの特性を知らなかったらどうなるでしょうか。安心してお子様を生むために心配ごとは作らないのがいいに決まっています。
でも心配事を作る結果となります。
こうして住宅ローン選び1つをとってもお客様にケースによって変わってくるのです。
住宅ローン相談は通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修