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住宅ローン審査が通らない傾向と対策
住宅ローンは異動情報がない限り通ることが通常は通る。しかしそれでも審査が通らないという相談はかなりの数あります。内容を聞いてみるとその大半が金融機関の選び間違えです。きちんと選べば金融機関を選べば審査は通る感じです。住宅ローン審査の専門家が知っていれば審査が通る住宅ローンの知識、傾向と対策3つをお知らせします。
まずはCICの取得から
1、CICにスマホで異動情報がある
土地も決まり建物の見積もりも出たのでそろそろと思い、ネットから仮審査を2社ほどしてみた。ネット銀行の金利が低いのでこれならと思い結果を待っていると2社から『審査が通りませんでした』と連絡がありました。
『え?なんで?』
と思いネットで検索して住宅ローンが通らなかった場合は個人信用情報のCICとJICCを取得することと書いてあったのでまずは取得してみた。
するとわかりました。CICの真ん中くらいに異動情報の文字があります。どうやらスマホのキャリアを変える時に支払いが行われてなくたった1000円程度で異動情報になってしまったみたい。キャリアに支払うから消して欲しいとお願いしてみましたができないと断られました
このようにスマホでの異動情報での住宅ローンを通して欲しいという相談はかなり多いです。まずはこのケースでは本当に同情を申し上げます。お気の毒としか言いようがないです。でも審査は通りますのでご安心ください。このケースでの対策には2つあります。
1、支払いをする
2、時効の援用をする
1、支払いをする
これによってCICでの異動情報に関して翌月には完済の情報が載りますのでここから5年間でこの情報は消えます。これが最初のステップです。しかし異動情報のデータが消えるわけではないのでこのまま仮審査に出しても結果は同じになる可能性があります。
2、時効の援用をする
時効の援用とはある一定の事実により時効である主張することです。時効は自然にはならずに主張して初めて認められるものです(民法145条) これは弁護士や司法書士にお願いして『時効援用通知書』を内容証明郵便で送付する必要があります。
認めてくれれば晴れて事項となりCICのデータも『解消』と表記されます。しかしCICはこれによって消えるのかというと当オフィスでの経験では1度も消えたことはありませんので要注意です。費用も数万円かかることから狙いの効果が得られるのかは疑問です。
翌月や翌々月にCIC完済や解消と変わっているのを確認したら仮審査に再チャレンジをしますがこの再チャレンジで気をつけることは3つあります。
1、書類を揃えること
2、ストーリーを作ること
3、審査が通らない銀行を選ばないこと
上記の3点、特にスマホの異動情報が審査が通るようになってきてはいますがそれでも『絶対に』審査が通らない銀行があります。その代表がフラット35です。まだありますがそこには審査を出さないようにしてください
また夫に異動情報があるけど妻は問題ないケースもあります。こちらを参考にしてください
2、支払い履歴に『A』がたくさん並んでいる
これも相談が多い事項になっています。クレカやスマホ、そのほかのクレジット全部に『A』が並んでいるわけではなくその中に1つの会社の支払いだけ、なぜか支払い履歴に『A』が並んでいることがあり住宅ローンの仮審査で否決されたようです。
これも数千円のことが多くうっかりにしてはもったいないなという印象があります。特に直近に『A』がついていると金融機関の住宅ローン審査は否決となります。これに関する対策は3つの過程を経て仮審査承認となり家を購入することになります。
1、延滞解消
1ヶ月ずれて支払っているもので借りている会社に連絡してまずは延滞を解消にします。翌月か翌々月に『A』の次の月に『$』がついていることを確認します
2、返済比率の計算
ほかの借入に遅れを出さないようにして収入と借入の割合、返済比率を計算します。今回の借入がこの返済比率内なのかを確認します
3、再度仮審査をする
1と2が大丈夫なら再度仮審査をします。ここでの注意はネット銀行などに申し込みをしないということです。数社仮審査をするんですが金融機関によっては『$』が最低半年継続していないと審査が通らない銀行や1年以上とするところ、または1ヶ月でOKなところもあります。
この現状で条件をみたしている1ヶ月でOKな金融機関に申し込みをします。フラット35でも受け付ける金融機関によって違います。もしわからなければ銀行に直接電話で聞くか、当オフィスにご相談ください。
3、原因不明
CICを見ても異動情報もないし支払い履歴は全て『$』マークとなっている。しかしネットで2社に申し込みをしたけど否決になったなどです。いわゆる原因不明というやつです。しかし金融機関も理由もなく否決にはしないです。先日も公務員夫婦がこれにあたりショックを受けていました
対策としてはこの場合CICを見ながら推理をしていくしかないです。パターンはいくつかありますがその代表的なものはこの3つです。
1、ネット銀行の基準外
2、サラ金系のローンカードを持っている
3、キャッシング枠が多すぎる
この3つで特に2と3はもし利用していない場合は解約してみてください。そしてただ解約するのではなくその会社に証明書を発行してもらってください。翌月にCICが変わっているかの確認をしてください
次にフラット35で申し込みをしてみてください。いわゆるリトマス試験紙的なフラットの利用です。たまに金利が高いからフラットは使いたくないという人がいますがここでは個人信用情報が審査に通るようになっているかの確認がメインです
フラットが通ったら次に地方銀行で審査をしてみてください。
実例『原因不明の否決』とは
実際に相談を受けて不思議なのは3の原因不明です。ですが必ず理由があり、必ず対策を取れば審査が通りマイホーム購入ができているのも事実です。
先日も2社で否決されて3社目の審査と言われたけど怖くなって相談に来た公務員夫婦がいました。CICを見る限り2のサラ金系のクレジットカードを持っていましたが利用はなしです。もちろん異動情報も支払い履歴も問題なし、属性も問題なしです。
このクレカを解約してさらに不要なクレカは全て解釈して、証明書持参で地方銀行に行ってもらいました。ちょっと審査に時間はかかりましたが無事に承認となりました。次にやはり金利が低いネット銀行で審査をしてみましたがやはり否決でした。
今は地方銀行でもそこまで金利は高くないのでマイホームは購入はできました。
異動情報(スマホ除く)さえなければチャンスはある
もともとクレジット会社に勤務していてローンを審査する側だった経験だったり、こうして数多くの住宅ローン審査を見ていると異動情報(スマホ除く)さえなければ返済比率内であれば通る可能性があります。
ただ住宅ローン審査を知っているからこそ言える話で初めての住宅ローン審査を受ける場合は当然知らないわけですから起こり得るアクシデントです。ですが知らないというだけで受けるショックにしては大きすぎます。
もしショックを受けたくなければ最初から相談に来ていただければ審査が通る銀行の中から住宅ローンを提示します。そして審査が通らないという事実があったら銀行をたらい回しにされる前に相談ください。知っているからこそできる住宅ローン相談があります。
永野FPオフィスの住宅ローン相談
通話無料 0120−929−943
メール fpnagano@myhome-fpft.com
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永野FPオフィス 永野 修
『審査の通らない住宅ローンに価値はない』
クレジット会社で17年間毎日CICを見てきたのでどうしたら審査が通るのかがわかるという職業病を武器に他社ではできない住宅ローン選びをメインとしています。ローン業界に30年以上の豊富な経験と年間100件以上のマイホーム購入のお手伝いをしています。お客様の80%は公務員であとの20%は医師と看護師になっています