CICを制するものは住宅ローンを制する
大学を卒業してからの17年間サラリーマンとしてクレジット会社に勤務していました。仕事は営業。営業とは何をするのかと言えばお店から申し込まれてくるローンを増やすことでした。
もちろんただ増えればいいのではなくあくまでの私たちの営業数字は承認になったローンの債権金額、つまりお客様の希望借入金額が数字となります。
ローンが通らないとどんなに大きな額の申し込みに来ても数字にならないどころかお店も大きな金額は何がなんでも売りたいところ。ローンが通らないと売れないので必死にローンを通してほしいとお願いしてきます。
このローンが通るか通らないかの基準はいろいろありますが簡単に言えば個人信用情報、つまりCICをどう解釈するかと交渉能力がそのまま営業数字に直結します。
そう考えるとサラリーマン時代の仕事は何かと言われれば『ローンを通すこと』と言えます。そう、今の仕事と同じなんです。ローンを通すのがうまいのは当たり前のことと言えます。
最近住宅ローンの審査が通らなかったという人の中でとりわけ目立って多いのが『スマホの支払い』による異動情報が原因のものです。
それでも熊本の住宅ローン審査ではと言っておきますが通る場合が結構あります。今日はそんなブログになります。
CICの見方と使い方
住宅ローンの審査は個人信用情報だけでやっているわけではありません。返済比率や物件情報なども含めてトータルで審査されていますが1番大きなウエートを占めているのが個人信用情報です。
審査が通らなかった場合に最初に確認するのはやはり個人信用情報機関のCICです。自分の個人信用情報はCICのHPから取得可能です。
まずCICとはどんな情報が掲載されているのかを確認します。下が実物と同じものです。まず最初にDのところに異動情報があるのかを確認します。
この場合は記載がありいつ発生したかがわかります。通常はここに記載があったら住宅ローンだけではなくクレジットカードなども作れないことが多いです。
スマホで異動情報となっている場合によく見るのがこのDの上に欄に残債額が載っていますが2000円とかとても少ない金額であることが特徴になっています。
つまりたった数千円支払わなかったためにローンが通らないという現象が起こっているのです。もったいないと思いませんか?
次にこの異動情報はいつまで記載されているのか、ですが『F』の欄に記載されています。この期間まで通常はクレジットカードなどは作れないです。この表ではブランクになっていますがブランクなのは今も残金があるからです。
こうなっては大変です。スマホの支払いにはくれぐれもお気をつけください。でもローンは通る時があります。
スマホで異動情報になった場合
よくハウスメーカーなどのセールスが1回銀行に断られたからといって闇雲に銀行に審査をいれるのを見ることがあります。これはやめた方がいいです。
まずはCICを取得して原因をしっかり把握してからしかるべき銀行に申し込みをするべきです。その際にも申し込み方というのがあります。
また断れてていないまでも過去にクレジットカードが作れなかったなどの理由で異動情報がわかっている人も少なくありません。
そのさいは『フラット35』の申込はしないようにしてください。まず通りません。審査が通らないというのはわかっていてもショックが大きいものです。
本人もショックでしょうが奥様はもっとショックを受ける可能性があります。知っていればいいのですが中には夫がそういう状況とは知らずに家の購入をどんどん進めているケースも少なくありません。
そうなると何がなんでも通すしかないからです。とにかく現状を把握してから全力で通しにいく!これがいつも住宅ローン相談でやっていることです。
諦めないでもいいですが慌てないようにしてください。