未来予想図を見ずに住宅ローンを決めるべからず
この1ヶ月ブログの更新ができないほど多忙な日々でした。本業の住宅相談もかなり多かったのですがFP2級の海上自衛隊のライフプランニングの講師業、マンションや家の売却・購入と大忙しでした。
その間様々なお客様とお会いして意見を聞いていましたが、どうも『時の流れ』を無視した一般のFP常識にながせれているような気がするのです。
例えば同じ住宅ローンでも10年前と今では状況が違うことが認識できていないように思えて仕方がないのです。状況の認識とは何か。
それは日本の未来予想図です。
日本の未来予想図とは何か。それは人口ピラミッドです。私FP永野はこの人口ピラミッドを見ながらお客様の相談のライフプランを作成しアドバイスをしています。
今回はこの人口ピラミッドは住宅ローンや保険とどう関係があるのか、それを説明します。
日本はいよいよ転換点に入る
私が住宅ローンの相談を受けるとき1つのパターンというか順序があります。
1、ヒアリング・・・年収、支出などの家計や価値観、考え方、などを聞く 2、マイホーム購入プランの作成 3、物件の購入 4、住宅ローン、銀行選び 5、家計の見直し(生命保険・自動車保険・運用など)
全ては段取りで決まりますので大事なのは1と2になりますが特に『2』では住宅ローンを支払うための家計プランの提案を同時にしていきます。
そこでいうのは2つです
1、住宅ローンの金利は低く 2、保険料は安く
その理由は先ほども言っている人口ピラミッドにあります。これは2015年ですから今から2年前の統計ということになります。
これをみると人口の山が3つあることに気がつきます。大きな山は現在65歳くらいの山と40歳くらいの山になります。一般にこの山=人口が40歳から45歳のときに景気がよくなると言われています。
40歳くらいが1番お金を使うからでしょうか。子供の教育費、住宅購入などはこのくらいの年齢のときに行われるのは確かですね。
では本当に40歳から45歳くらいのときにこの人口の山がくると景気がよくなるのでしょうか。前回の山である1990年のときの人口ピラミッドを見てみます。
いかがでしょうか。40歳から45歳までに巨大な人口の山が到達してきます。もう1つわかることがあります。この山が終わったあと人口が急激にしぼんでいくのがわかります。景気もすごい勢いで縮小していきましたね。
つまり失われた10年、20年と言われますがこの人口ピラミッドは最初から知っていたわけです。
なぜアベノミクスを仕掛けたのか
この人口ピラミッドの見れば人口の山が40歳から45歳のときにくるとき景気が良くなることがわかります。ではなぜアベノミクスと言って景気対策が幾重にも行われているのか。
再度人口の山が40歳から45歳に到達するからではないでしょうか。投資の相談でもよくいうことですがこのあとの人口ピラミッドをみるとここで稼がないとあとの景気で稼ぐのはそれこそ大変なのです。
ではこのあとどうでしょうか。恐ろしいことにもう山はありません。
つまりこの人口ピラミッドをみると日本の転換点が近いことがわかるのではないでしょうか。つまり住宅ローンや保険の常識もこのあとに備えて作る必要があるのです。
そう、マイホームを購入し住宅ローンを長期間に渡って支払っていくには常識を変える必要があるのです。マイホーム購入するときには3つのことを考える必要と思っています。
1、金利を低くして利息での出費を抑える。 2、保険には最低限のお金しか使わない。 3、投資能力を上げておく
ちなみに2025年の人口ピラミッドはこういう風になっています。
マイホーム購入時はこのような時代に合わせた家計作りの最大のチャンスです。このとき保険や投資を考えないでいつ考えるのでしょうか。
こんなチャンスに銀行やハウスメーカーにいくだけで終われせている人をみると本当に残念になります。人口ピラミッドが日本経済の羅針盤であれば今後縮小経済をさしています。
ぜひマイホーム購入時には未来に備えた家計作りも同時に考えて欲しいと心から思っております。