知の時代の到来に気づいていますか
今、FP相談の現場ではあることが起こっています。以前は『知は知っている人に優しく、知らない人には厳しい』というものでした。法の現場でもよく『法律は知っている人のためにあり、知らない人は損をする』と言われます。
ところが今は『知っている』だけではダメなのです。今FPに求められているのは知の『使い方』です。つまり豊富な経験、体験からくる知恵の時代になって里うのです。知っているだけではもはやお客様の役に立てずお客様を幸せにすることはできない時代になっているのです
それこそ以前は今の銀行や保険屋さんのように保険であれば保険のことだけを知っていればよかったし、住宅ローンであれば自分の銀行の住宅ローンのことだけを案内していればよかったのです。
ですが今はそれではダメです。少子高齢家による構造的、かつ長期的な不況が日本と日本人の暮らしと家計を変えてしまい知識上での『無駄』が許されなくなってきているのです。かつお客様の志向や思考、暮らしが多種多様化してしまい知識では対応不可能になってしいました。
保険や住宅ローンの説明だけしていればいい時代は終わった
今、住宅ローンを考える時お客様はどんな行動をしていますか?販売している不動産屋さんの紹介や自分の知っている銀行へ行っています。別にそれが間違えとは思いません。ただその結果はどうでしょうか。
基本的に住宅ローンは以下の要素から選びます。
住宅ローン選び = 金利 × 審査 × 団体信用保険
では熊本ではどうでしょうか。変動金利の場合は0.95%や0.975%が中心です。多くの方がこの金利で住宅ローンを契約しているのではないでしょうか。ですがFPとして言うならこんなことしている場合なのでしょうか。
0.95%と0.6%の金利差は0.35%です。この比較に関する記事はこちらをご参考にしてください。
もちろん金利だけで論ずるのはおかしいので実際の住宅ローン選びではここに団体信用保険の要素を入れていきます。肥後銀行ではがんと診断されたら住宅ローン残高が〇円になり、なおかつ保険料は銀行もち、つまりお客様の負担なしに加入できます。
通常の銀行ではどうかといえば例えば0.3%上乗せであったりしますので金利差0.35%がかなり埋まってきます。ですががんに関心のないお客様には単なる金利が高いだけです。こうしてお客様に合わせて住宅ローンを案内する必要があります。
銀行であれば仕事はここまでです。住宅ローンの契約が終われば後は支払いが終わるまでしっかり払ってくれれば問題はありません。ですがお客様はどうでしょうか。ここから住宅ローンとの長い、長いお付き合いが始まり病気であろうと、教育資金で大変だろうと、リストラになろうとも支払う義務があるのです。
ということは本来は住宅を購入するときは住宅ローンと同時に教育費のこと、老後資金のこと、相続のこと、運用のこと、貯蓄のことなどをプランにしなければならないはずです。こうしなければ少子高齢化時代の構造的不景気時代に生き残ることができないのです。
いろいろ書きましたがこれでもまだ自分で銀行にいきますか?それとも計画的に住宅ローンを考えてから銀行を『選び』ますか?それがあなたの人生を大きく変えるとおもいますし、それを目の前でたくさん見ています。
知の時代の行き方を是非考えてください。