来年こそ本気で自分年金作り
来年から公務員やその妻にも確定拠出年金が解放されます。当オフィスにも確定拠出年金に対する質問をいくつも頂いております。
その話を聞いているとどうも本当の情報があまり出回っていないように感じています。
私自身も確定拠出年金を利用して10年くらいになりますがあのリーマンショックやらアベノミクスやらを乗り越えて今も利用しています。
そんな確定拠出年金利用歴10年のFP永野が実際にお客様、特に勤務医に導入している確定拠出年金の正しい導入の仕方と自分年金の作り方の話をしてみます。
確定拠出年金を導入する前に
まず確定拠出年金とはなんぞや?
それは簡単に言えば所得税と住民税を節税に効果を出しつつ貯蓄や投資をして老後資金を作る金融商品のことです。本当に便利なものです。
ただし確定拠出年金を導入して自分年金に効果を出すためには私FP永野は順序があると考えています。特に熊本の公務員や勤務医には大きな効果があるケースがあるのでその説明をします。
順序はこの通りです。
1、ライフプランの作成 2、住宅ローンの見直し 3、生命保険の見直し 4、確定拠出年金の金融機関選び 5、確定拠出年金の導入
熊本は住宅ローンの金利が高い方が多く保険料も負けず劣らず大きい方が多いです。この2つをライフプラン作成にて効果的に見直しして、より効果がある老後資金作りを目指したいものです。
ライフプラン作成〜住宅ローン・保険見直し
当オフィスではまずライフプランの作成をいたします。これにより老後資金や教育資金を考えた生活や貯蓄を考えることができます。
まずは住宅ローンの見直しや保険の見直しをするわけですがそれには条件が1つだけあります。それはなんだと思いますか?
『健康状態』です。健康状態に問題がないという前提となります。
住宅ローンはもし変動金利で0.95%以上であれば月に5000円から6000円変えることができます。それにはネット銀行を利用するのが1番簡単かと思います。
参考
保険も今お入りの商品によってはすぐに5000円くらいを浮かせることができるでしょう。ですが保険の見直しには注意が必要です。
教育資金が必要な時期にもしものことがあってお金が足りないというようなことがないようにしないといけません。そのためにライフプランを作成するのです。
住宅ローンと保険で月1万円浮かすことができればいよいよ確定拠出年金へと向かいます。
確定拠出年金での効果
来年1月より公務員の方は月に12000円確定拠出年金を利用することができます。
月12000円ということは年間14万4000円になるのですがこの全額が所得税と住民税を安くする効果に働くのです。これを所得控除と言います。
単純に所得税と住民税が10%ならばそれぞれ1万程度支払いが安くなるのです。夫婦であればその倍です。自営業者などは月68000円までできますのでその効果がわかるかと思います。
さて確定拠出年金を始める上でやるべきことは金融機関選びです。
注意事項はこのブログを参考にしてください。
やってはいけないこと
このように老後資金を作る上で使い勝手がいい確定拠出年金ですがやってはいけないことがあります。その1つは投資に関してです。
『安易に投資をしてはいけない』ということです。
せっかくの節税も投資の失敗で全て水の泡どころではなくマイナスになりかねないのです。これから確定拠出年金のセミナーや勧誘がたくさんあると思いますが安易に乗らないようにしてください。
かといって投資をしてはいけないというのではありません。私自身もこの10年確定拠出年金を使って株式投資をしてきました。
その間にはあのリーマンショックあり、東日本震災あり、アベノミクスありと様々なことがありました。ですが決してマイナスにはなっていません。
もし投資をして効果を高めたいという方にはこの3点を注意してください。
1、必ず投資の勉強をすること 2、投資暦7年以下の人の言うことを聞いてはいけない 3、少額から始めること
特に2は絶対に注意してください。相場は幸せも不幸ももたらせます。ここ7年間では恐ろしい下げ相場を経験していないということです。
そういう方はきっと下がっても必ず戻るからと言います。それは保証できますか?全て自己責任です。
必ず1−3までを守ってください。そして上手に確定拠出年金を利用して自分年金の構築をしてください。こう年金はわかりません。
自分を守れるのは自分だけです。