住宅購入時の保険の見直し
お金のこと、特に住宅ローンや保険などの金融商品は考えるのが面倒くさいですよね。しかも分かりにくくその結果言われるがままに契約した人が本当に多い。
住宅購入時にまずはライフプランを作成していますが、そんなこともしないで住宅ローンは銀行、保険は保険屋さんと担当がバラバラなため漏れあり、ダブりありの状況になっているケースが多発しています。
特に医療保険に関しては、え?と首をかしげるものも多く保険料も月に7、8000円も払っている人がいるくらいです。もったいないというしかないです。
では老後資金を考えた時にこのもったいないと感じる疑問点はどこにあるのか、今回は医療保険の支払期間に関して説明していきます。
なぜか60歳や65歳までの支払になっている人が多いからです。医療保険は終身払いで大丈夫です。
65歳までにしている理由は?
なぜ医療保険は終身払いで大丈夫と思っているのか。その根拠をお話ししていきます。またなぜ保険屋さんは65歳までの支払いの話をするのかも書いていきます。
まずは保険料はどのくらい違うのかですが40歳の男性で1日1万円の医療保険であれば65歳払い済みと終身払いとでは月に2000円程度の差があります。
保険屋さんが65歳払い済みにしたい理由は何かといえばそれはもう手数料の関係でしょう。生命保険の営業の人が手にする手数料は1年目はお客様の保険料の50%以上あるかと思います。つまりお客様も月の払いが高ければ高いほど手数料の金額が増えるというわけです。
それでも私、FP永野はお客様の終身払いをお勧めしています。理由は以下のとおりです。
1、月に3、4千円の保険料であれば年金での支払いも苦にならない 2、いつ医療制度が変わるかわからないから 3、保険を見直しできるから
1、年金で月3、4千円なら支払える金額
確かに保険屋さんが話す年金で支払うのは大変だからというのは何となく心に響きます。ですが本当にそうでしょうか。月に4000円は大変だと思いますか?
わざわざ住宅ローンもあり、教育資金もありのお金がいるときに多くの保険料を支払う必要があるのでしょうか。私は老後資金作りの邪魔でしかないと考えています。
65歳払い済みと終身払いでは2000円程度の差ではありますがそのお金は年に24000円、10年で24万円となります。決して低い金額ではないかと思います。
こういう数千円の積み重ねで老後資金は大きく違ってくるのです。保険で月5000円、住宅ローンで月5000円合計1万円違えば年に12万円、10年で120万円変わります。
教育資金はどうでしょうか。教育資金が貯まらなければ奨学金を借りて進学することになります。奨学金の支払いは卒業後から始まります。そうなるといつ老後資金を貯める時間があるのか。
こうやってセールストークに捕まるということは老後資金に影響が出ると思うのです。
2、健康保険制度の問題
私たち日本人はこの皆保険制度のおかげで安心して安い医療費で治療ができています。現在は3割負担で高額療養費もあります。
ですがこの少子高齢化であり財政難の日本でこの制度はいつまで続くのでしょうか。一部負担金も1割から3割まで上がってきました。いつ上がってもおかしくないと思っているのは私だけでしょうか。
高額療養費も昨年改定がありましたが、今後もこのままで行くのでしょうか。
そう考えると医療保険はもっと考えるところに来ています。その時にもし今の医療保険で治療代が賄えなくなってしまったらどうでしょうか。
65歳払い済みとは医療保険の繰上げ返済のようなものです。65歳以上にかかる保険料を先払いするわけです。先払いしてしまったのに医療保険を見直せますか?もったいなくてできないのではないでしょうか。
3、今の医療保険は本当に20年後も30年後も大丈夫か?
先ほど書いたように65歳払い済みとは65歳以降の保険料を先に払うということです。それゆえに保険料が終身払いと比較して高くなっているのです。
つまり30年後もこの医療保険を使うということになります。でも本当に30年後もこの医療保険で治療代は賄えるのか。反対に30年前の医療保険はどうでしょうか。
なぜ見直しが盛んかといえば過去の保険は使い勝手が悪いからではないでしょうか。5日以上入院しないと保険金が出なかったり使い勝手が悪かったからですよね
それと同じで30年後も今の医療保険は現役なのでしょうか。保険会社は毎年新商品を出しています。そこから考えてもそんなわけないと思うのです。
65歳払い済み何てする必要がないのでは?これがライフプランを作成して保険を考えているFPの意見です。あなたの医療保険は月いくらの支払いになっていますか?いつもでの支払いになっていますか?
本当にそれで老後資金に影響は出ませんか?