住宅購入の最初の1歩はライフプラン作成
住宅購入を購入する際にはライフプランが必需なのですがお持ちでしょうか。住宅の予算、住宅ローン選び、保険など金融商品を利用する際にはなくてはならないものです。
教育資金や老後資金を考えてマイホーム購入することをお勧めしていますがそんなこともお構いなしで住宅展示場に飛び込む方が多いことに驚きを隠せません。
住宅購入して引き渡しが終われば後はいかにして35年間住宅ローンを払っていくのか。その間には塾を含めた教育資金も必要ですしトラブルだって必ずあります。
そしてこの年金不安の時代なので老後資金も考えないといけません。つまり住宅購入するときにはなるべき精度の高いライフプランを作成して教育資金、老後資金を加味した住宅購入プランが必要になるのです。
もしあなたが自分が望む家に住みたい、お子様に十分な教育資金をかけてあげたい、そして豊かな老後を過ごしたいと考えているなら是非『本物』のライフプランを作成してください。
今日はそのいい家、十分な教育費、豊かな老後を実現する上で多くの方は決定的なミスをしている住宅ローンと生命保険のうち保険に関しての話をします。
テーマは『終身保険は本当に必要か』です。
無駄とはすなわちダブりのこと
私は保険屋さんではないのでお客様の目的を果たすためであれば何にが何でも保険でなくても不動産や投資信託を使うことも躊躇しません。あくまでもプランの実行として有用であれば何でもいいと思っています。
ある大企業に勤務しているお客様との住宅購入相談で保険の話になりました。お客様がこんなことを言ってきました。『今、保険の見直しをしませんかと言われているのですが終身保険は必要なのでしょうか?』
まずはライフプランをお客様と見ながらお客様にはどんな保障がいくらくらい必要なのかを一緒に考えました。住宅ローンには団体信用保険もあるのでこれを加味した死亡保障、大企業勤務なので健康保険や付加給付を加味した医療保険、3大疾病保障をあれこれと検討していきました。
その後、お客様と一緒に今お入りの保険を再度見てもらいました。その時の言葉がこれです。『知らないって本当に罪ですね。』です。
では終身保険に関してはどんな結論になったのか。それはいらないという結論でした。ではなぜ位あらないという結論になったのか。それは保障がダブっているからです。
なんでも保険でする必要などないという結論
お客様の話は続きます。
『死亡した時にお葬式代を貯蓄から出すと現金が減ってしまいます。それならば解約返戻金がある終身保険で葬式代代わりの保険とすればいいですよね』と言われて終身保険に加入したものでした。
なんとなく正しく聞こえませんか?でも本当に正しいのでしょうか。保険には2つの機能があります。1つは保障、もう1つは貯蓄としても機能です。
目的が葬式代であればこのお客様にはすでに揃っていることがわかったから『いらない』という結論になったのです。つまりダブっていたのです。葬式代としての終身保険と何がダブっていたのか。それはこれです。
『確定拠出年金』
確定拠出年金はすでに葬式代くらいの残高があったのです。確定拠出年金は年金としても退職金としても使えますが死亡したら残高が戻ってきます。しかも『500万円×法定相続人の数』のみなし相続としてです。
つまり葬式代としてはもう準備済みだったのです。では次に貯蓄としても終身保険を考えた時どうでしょうか。この低金利の今では利率的にも魅力があるとは言えないものです。
もっともこのお客様は投資信託などで投資をしていましたので余計に『必要ない』という結論になってしまいました。この月々の保険料を住宅ローンの支払いに当ててワンランク上の住宅にしようということになりました。
これでいい家に住みたいという目的は達成されました。
バラバラの担当者が招くダブりと漏れがムダの元
ここで気がついた方もいることでしょう。多くの方は金融商品の担当者はバラバラです。保険は保険屋さん、住宅ローンは銀行、投資信託は証券会社というふうにです。
ですが相手も商売です。いかにあなたから多くのお金を払ってくれるかで生活ができているのです。保障がダブっていようが内容がバラバラだろうがどうでもいい。そう考えている担当者であってもとても責められません。
ただ、住宅を購入するとなると話は別です。あなたのお子様の教育資金やあなた方夫婦の老後資金に大きく影響し豊かな暮らしを阻害し運命を変えてしまうからです。
これで理解していただけたかと思います。なぜプランを作成してから住宅購入しなければいけないかがです。
もっともFP自身が保険屋さんであるなら意味がないのですが住宅展示場にいるFPの多くは保険屋さんだったりします。
それは赤ずきんちゃんがオオカミさんからせっかく逃げたのに逃げた先がオオカミさんの家だった。そんなことにならないようにして欲しいと切に願っています。