毎年11月は保険相談が増える
毎年10月末から11月にかけて保険相談は急増します。今年(令和3年)も例外ではなく先週から増えてきたことからいよいよ年末が近いことを感じさます。
日本の大手生命保険会社から加入している方からの相談がほとんどですが50歳くらいになると次の更新時保険料大丈夫かと心配になります。
正直にいえばこの保険定期付き終身保険は若いうちはいいのですが高齢になると深い悩みを抱えます。保障を使う可能性が高くなるのに保険料がきつい。これは困ったものです。
できれば早いうちに見直しして保険料が上がらないようにしたほうがいいのではと思うのですが親戚や知人とのお付き合いもありそう簡単にはいかないようです。
うちの父親は60歳までは生命保険があったのですがそれ以降の保険料が支払うことができすに解約。その2年後に白血病で入院、死亡しました。
あの時もっと保険の知識があったらなと今でも思いますがもう時間は帰ってきません。せめてお客様がそういう『失敗』をしないように設計、アドバイスしていきます。
住宅ローンは保険設計と一対
最近の住宅ローンはもう金利競争だけではなく団体信用保険の充実も目を見張るようなものがあります。がんになれば住宅ローンの支払いが終わるなんて当たり前になりつつあります。
それに加えて熊本銀行や肥後銀行のように医療保障もついていると保険設計にあたってはこれを利用しないてはないです。なぜなら大幅に自分の資金で保障を得る必要がなくなるからです。
例えば熊本銀行ではがん団信がついています。がんになったら住宅ローンの支払いが終わるだけではなく100万円の一時金も給付されます。
これに加えて夫にも妻にも入院一時金として1回10万円が給付されますのでこれをベースに医療保険を設計すればいいわけです。附加給付や高額療養費制度を加味すると保険料はグッと下がることでしょう。
健康保険制度(高額療養費制度・傷病手当金)と附加給付・団信を考えると自分のお金で保険と考えると右の表の抜けているところを中心にすればいいことがわかります。当オフィスでは必ず話すことがあります。それは必ず奥様の死亡保障を考えて欲しい旨説明しています。
妻の死亡保障で失敗した経験
通常はお客様に教える立場の私ですがかつて手痛い失敗をしたことがあります。なので先の父親の保険料が払えなくて苦労した経験に加えてお話ししています。
それは奥様からの相談でマイホームを購入するので保険料を安くしたいと言う相談がありました。旦那様は上場一部の企業に勤務しているので上記の通り付加給付などを加味すれば良かったです。
奥様の保険は?というと出てきた保険証券を見ると医療保険しかなく死亡保障がない状態でした。その理由を聞くと子供の教育資金の貯蓄が優先とのことでした。
しかし『それだともしものことがあったら』と説明して終身保険に加入することでなりました。それから2年とちょっとしたある日連絡がありました。この奥様が亡くなったと。
お通夜で目を瞑ってお経を聞いているときにフッと『もしかして大失敗したのかも?』と思ったのですが。あと数千円で住宅ローンもなくなりもっと生活は楽だったかもしれないから。
その後保険金の手続きをしていると奥様の親から保険があってよかった、ありがとうと感謝されはしましたが保険料を安くにとらわれてもう一押し収入保障を提案しておけば・・・
こういうこともありマイホーム購入した方には必ず奥様にも団体信用保険かわりの死亡保障の提案をすることにしています。もう2度も同じ光景を見たくないから。
あとはマイナーチェンジで大丈夫
住宅ローン設計と合わせて保険見直しをここでしておけばこのあとは医療保険を医療制度に合わせてマイナーチェンジすればいいです。
しかしマイホーム購入のタイミングを逃すと健康状態は年々悪くなることもあり場合によっては思った通りの保険設計ができないことも考えられます。
また最悪時は変更できないことも。保険は健康でないと見直しもできません。だからこのタイミング、すなわちマイホーム購入時での保険見直しは絶好の機会となります。
当オフィスではまずは土地、建物が決まり住宅ローンも決定した後に保険の提案もしています。住宅ローンが決まらないと保険設計が決まらないからです。
今月も残り少なくなってきました。住宅ローン相談に加えて保険相談も増えそうですが乗り切っていきます。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修