気がついていないこと
当オフィスでは目的に応じてライフプランの作成をしています。住宅購入から保険見直しそして老後資金作成まで用途に応じて様々なライフプランを作成しています。
ファイナンシャルプランナー(FP)としてライフプランを作成していると気がつくことがあります。それはちょっとのことで確実に老後資金の額が変えられるということです。
例えばお客様に状況に合わない生命保険や金利が高い住宅ローン、信託報酬が高い投資信託など金融商品の使い方がめちゃくちゃな方を多く見かけます。
また老後資金が心配というのに個人年金保険をたくさん入っていたりとライププランを作成しながらかなりがっくりするケースを多く見るのです。
最初に結論から書いてしまいます。
『付き合う人を変えなさい』
人生を変える方法は3つあります。
1、考え方 2、行動 3、時間
この3つを変えると何が起こるか。それは付き合う人が変わります。それが結果を変える最高かつ最大に効果がある方法です。
ということはもしあなたが真剣に老後が心配でその資金を貯めたかったら『付き合う人を変える』のが1番確実に老後資金を貯められるのです。
老後に必要な資金とは
ではまずは老後資金はいくら必要なのか。
この表が現在の年金暮らしの方の生活です。収入20万円に対して27万円の生活費がかかっており月に約7万円が貯蓄からキャッシュアウトしているということです。
この月7万円ですが年間にすれば84万円です。あなたが現在40歳とします。では65歳から年金生活に入ったとしてあなたは何歳まで生きる確率が高いのでしょうか。それは40歳での平均余命という統計で見てみます。
40歳のところで見ると男性41歳、女性47歳になっています。つまり男性は40歳+41歳で81歳、女性は87歳ということになります。ということはこの値が平均なのでもう人生90年時代が到来していると言っていいでしょう。
では先ほどの年間84万円が貯蓄からキャッシュアウトされているので65歳から90歳までならざっと25年です。84万円×25年=2100万円ということになります。
ただしこの表を見て気がつくことがあります。それは住居費です。住宅ローンがないのです。なので退職金で住宅ローンを全部払うとして考える必要があります。
高齢になると健康を害したり介護の問題もあるので勤務を退職するまでに自己努力で老後資金を貯めることが必要なのが理解できると思います。
保険と住宅ローンのムダは許されない
なんでこんな保険なの?なんで住宅ローンの金利が高いままなの?それが自分の老後資金にとってどれだけロスを生じさせているのかわかっているのだろうか。
ライフプランを作成しているとそんなことを本気で考えるのです。つまり金融商品1つでも付き合う人が変われば老後という人生がガラリと変わるのです。
生命保険を適正にして月に5000円、住宅ローンがもし変動金利なら0.5%くらいにしたらどうでしょう。同じく月に5000円くらい変わります。
この2つだけでも月に1万円、年12万円、30年間で360万円も変わります。
ではこの月1万円を確定拠出年金で3%で運用したとします。その60歳時の受け取り額は310万円です。節約した360万円+310万円で670万円も違います。
夫婦2人ならどうでしょうか。付き合う人を変えるだけで老後の人生が変わるのがわかるのではないでしょうか。確定拠出年金ができる人なのに個人年金保険を勧めている時点で金融には詳しくないことがすぐにわかります。
それがあなたの人生にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。
確定拠出年金なら税金も
先ほどの例であれば夫婦で約1300万円の違いが出ることを説明しました。その上確定拠出年金では税金的メリットがあります。
確定拠出年金の掛け金の全額が所得税・住民税を減らす効果があるのです。その効果は個人年金保険の比ではありません。源泉徴収票を所得税を確認してみてください。別の書類で住民税を確認してみてください。
特に住民税の大きさに驚くことと思います。
ライフプラン作成から保険、住宅ローン、確定拠出年金を利用した老後資金作りの1例を紹介しましたが年収や職業によって個人差があります。
自分にあった金融商品を上手に組み合わせることを考えることでこのようになることがあるということが理解できましたでしょうか。
『付き合う人を変える』と人生が変わります!!