肥後銀行の住宅ローンは借換できない?
今やネットでは様々な情報を得ることができます。マイホームや住宅ローンの情報もそうです。それを鵜呑みにして動いている人をよく見ます。
そういう人はネットでの知識を万能のものと考えてがちですが実はそんなことはないです。もし本気でそう思っているのであればその考えはすぐに改めた方がいいです。
その理由は『ネットでの買い物で騙された事はありますか?』と聞くとかなりの人が『Yes』と言います。そうネットの情報は玉石混合なのです。
それは住宅ローンの情報も同じです。
では全部が嘘なのかと言えばそんな事はないです。そこで今回はTwitterでみた肥後銀行の住宅ローンは借り換えができないというものを検証してみます。
先に答えを言えば、借り換えは大変です。でも出来ます。こんな情報は実務をやってないとわからない事です。
審査に通っても借り換え出来ない理由
住宅ローンの借り換えは基本的には1年以上支払いが終わればできます。まずは新しいローン、この場合ならネット銀行の住宅ローンの仮審査をします。
そこで承認が降りたら本審査に入るわけです。本審査が降りるといよいよ借り換え実行の準備です。Aさんも本審査までは承認されたのです。
しかし借り換え出来なかったのです。なんとか借り換えをしたいと思って頭を下げたのですが銀行側がガンとして『出来ない』と言ってあることをしてくれなかったのです。
その結果せっかくネット銀行の住宅ローンの本審査まで通ったのに借り換え出来ずに今もちょっと高い金利の銀行でローンを借りています。
では『出来ない』と言われた『あること』とはなんでしょうか。なぜAさんは審査がOKになったにもかかわらず借り換え失敗したのでしょうか。
それはこの銀行での借り換えのルールを知らなかったのです。ちなみにAさんはあるFPと一緒に借り換えをしていたのですがこのFPが知らなかったとのです。
住宅ローン借り換えの手順
ではなぜAさんとFPはこんな失敗をしたのか、その前に住宅ローンの借り換えには順序というか手順があります。その手順はこの5つのフローから成り立っています。
1、今の銀行の残高を確認 2、新しい住宅ローンの仮審査の承認を取っておく 3、今の銀行に金利の引き下げを依頼する 4、新しい住宅ローンの本審査を進めて承認をとる 5、今の銀行の条件と新しい銀行の条件を並べて検討して選ぶ
Aさんの失敗はこの手順を踏まえていなかったことに起因します。AさんはFPとともに新しい銀行の仮審査・本審査をしていきなり今の銀行に借り換えによる残高一括をする旨言ったのです。
このどこに問題があるのか。
実は熊本以外ならこれでいいのかもしれません。しかし熊本ではそんなにすんなりいかない場合が存在するからAさんは失敗したのです。
ちなみに私は知っているので上記の手順を踏まえてネット銀行への借り換えを実行しています。Aさんは借り換えれば得するからいいと思っているのしょう。
しかし銀行側にも事情があります。銀行側には借り換えで他の銀行に行くお客様に最低限の礼は尽くすでしょうが特別に親切にする理由はないのです。
なぜなら利益の機会損失だけが残るからです。Aさんと新しい住宅ローンの銀行は金銭消費貸借契約まで進みいよいよ借り換えというときに問題が発生しました。こんなことはHPを含めたネットには出てません。
ネットの普及で情報の価格は限りなく『0円 ZORO円』に近くなっています。ですがそんなに世間は甘くないというのがこの事例でしょう。
もし熊本でこのようなパターンでネット銀行に借り換えをと考えているのであったらよく調べたほうがいいですよ。次回は続きとなります。『その銀行は選んではいけなかった』です。
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