半壊からのマイホーム建て直し
4月14日、16日のあの震災からすでに2ヶ月半が経ちました。本当に早いものだと感じているのは私だけではないはずです。今ではネットを見れば多くの震災関係の『お金』の記事を見ることができます。
しかし読んでみるとなんかピンとこない。そう、臨場感がない。所詮他人事なんですよね。
当初は書くつもりはなかったのですがあまりにも他人事で魂の入っていない記事が多すぎるので、実際に自らの家をどうするか悩んでいる私FP永野とそのお客様の苦悩や気持ちがきっと理解できないと思います。別に悲劇のヒロインぶる気は毛頭ありません。
この理解不能の現実を直視しつつ立ち向かうと決意しているだけです。
現在の状況はまずは地震保険の申請、罹災証明書の1次調査、2次調査という段階になっているのではないでしょうか。FP永野も自宅は地震保険でも罹災証明でも『半壊』と判定されており、被災されて立て直そうかどうかと悩んでいる方と同じ立場となっています。
今回はこんな中、マイホームを建て直そうとご相談いただいた方と一緒に行っているプロセスを説明します。まず何が何でもしなければいけないことは罹災証明書で『半損』となることです。
これが出発だと言っても過言ではなりません。その理由は次のことになります。
3点セットの確認
結婚式のスピーチではよく3つの『坂』の話があります。上り坂、下り坂と来て最後に『まさか』です。今回の熊本での地震はまさしく『まさか!』でした。なんといっても普段から地震なんてない地域でした。
そんな中でマイホームが被災したわけで資金的にも気持ち的にも準備なんてできていない方が多いです。この辺が普通のマイホーム購入との違いとなっており調査不足も相まって大きな悩みとなっているのです。
ハウスメーカーや工務店で建て直すにしても先立つもの、なんといっても『資金』が必要です。様々な行政の支援を受けながらなんとか出来る限り負担少なく元の生活に戻したいものです。
この生活を元に戻すにあたって被災者は各種制度を知っておく必要があります。そして一部損と半損では大きな違いがあることも知らないといけません。
震災の中心地となっています益城町などでは2重ローンの話も出ています。2重ローンはこちらをご覧ください。
少ない資金を効率的に使わないといけないと思っています。そんな意識のない方は『知らなかった』と言ってなんとなくハウスメーカーに行き、なんとなく銀行に行くのでしょうね。
今回はローンのない家に住んでいたことを前提にお話しします。まず必要なのはなんといっても『り災証明書』です。ここで一部損になっていると使える制度が限られてしまいます。一次審査で『一部損』と判定されたけどどう見ても半損だと思う方は2次審査の依頼をしてください。
『半損』以上の判定が出た方が使うのはこの3つです。
1、被災者生活再建支援金 2、災害した家屋等の解体撤去 3、災害復興住宅融資
地震保険の保険金、災害義援金などの資金もありがたいのですがやはり正直に言ってこれだけでは建て直すにもリフォームにも全く足りません。
半損の場合、2の家屋の解体、撤去をすることが条件で1の被災者生活再建支援金がもらえます。いくらもらえるかといえば基礎支援金100万円と加算支援金の200万円の合計300万円が支援金としていただけるのです。
つまり建て直すと決めた方の場合、一部損と半損ではざっと400万円以上の違いがあるのです。正直に言ってこれは天と地との差があります。
これから資金を元手に自らの貯蓄を加えて『災害復興住宅融資』を使って建て直すのです。
低金利の災害復興住宅融資
この災害復興住宅融資も半壊以上でないと使えません。金額は基本が1650万円、加算額が510万円となっています。金利も基本額は0.39%、加算分は1.29%となっていますので非常にありがたい金利となっています。
詳しくはこちらをどうぞ 災害復興住宅融資
申し込みは郵送、もしくは金融機関から申し込みができます。
今回はまずは半壊以上で使える住宅建て直しのための制度の説明でした。次回はどこで住宅を建てたらいいのか悩んでいる人が多いのでその説明をしたいと思っています。
地震に続き豪雨とまだまだ熊本の苦悩は続きます。しかし明けない夜はありません。強い気持ちを持って進んでいくお客様と一緒にマイホーム建て直しをしていきます。
住宅を建て直すにあたって変な話が多いのも事実です。お客様と一緒に家が建つまでやっていきます。
FP永野のマイホーム建て直し相談 本気の方のみ連絡ください。
通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修