建築条件付きの土地はやめた方がいい?
熊本でマイホームを建てようと決めて土地をネットで探し始めるとすぐにわかりますがちょっと『いいな』と思った土地は基本的に『高い!』と感じます。
そして『いいな』と思った土地で安い!と思ったものだと学校が遠いなどの立地に問題があるか、その詳細を読んでいくと『建築条件付き』と言う文字があったりします。
建築条件付き土地とは簡単に言えばその土地を購入したら指定の工務店・ハウスメーカーで建てることを約束して土地を買うと言う意味です。
『あの土地は気に入っているのですがハウスメーカーはちょっと』
そんな相談をよくされます。マイホーム購入の意味を立地などの土地に重きを置くのか、それとも建物に重きを置くのかで深い悩みに入るわけです。
『土地がないので仕方がないか』
そんな感じで結局は建築条件付きのその土地を買ったはいいのですが家までハウスメーカーの言われるがままに進んでいくことに嫌気がさしたお客様もいます。
では建築条件付きの土地はやめた方がいいのか?先に答えから言えばそんなことはありません。建物にこだわりのない方はそれでいいのではないかと思っています。
ではどんなところに注意した方がいいのでしょうか。かつてお客様がトラブルになったことがありますのでそれをブログにしました。
建築条件付きは家も選べない?
建築条件付き土地というのは確かにハウスメーカーは選べないですが家の大きさや外観、内装などは普通に選べます。マイホーム購入の楽しさというのはそれを選ぶことですよね。
ところがトラブルになった件ではそうではなかったのです。何かもか業者さんのいう通りにさせられそうになったのです。自分達が建てる家の希望を言ったらこう言われたそうです。
『建築条件付きの土地なので家に関しては選ぶ権利はない』
ローン金額も支払い可能とか全く無視で勝手に決められてました。でもさすがに金額が大きすぎてローンがその金額では通りませんでした。
通常であればローン条項があるので手付金が返金されて終わりなのですが土地は気に入っているのでなんとか建物を建てたいお客さまはどうしていいかわからずに相談となったのです。
まず最初に驚いたのは建築条件付きの土地は建物まで選べないという話ですがそれ以上に驚いたのは手付金の領収書です。
手付金の支払いを確認しようと領収書を見せてもらうとその領収書はなんと『名刺の裏』でした。名刺の裏に確かに領収しましたを手書きで書いてありました。
昭和の時代ではあるまいしこんなことってあるのかと思うのと同時に『この案件は、、、』と恐怖を抱いたのでした。
建物の仕様と値段を確認すること
結局この案件はスリリングな経過をたどりましたが無事に手付金は返金となり終わりました。その後もう建築条件付き土地は懲り懲りと言うことで土地を探し建物は希望の工務店で建てました。
しかしこんなトラブルはきっと稀な話でしょう。こんな話があったと言うことを知っておいていただければいいです。では建築条件付き土地を購入を購入する時に注意はどんなことでしょうか
1、セールスとの相性の確認 2、建物の値段の確認 3、ライフプラン作成
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セールスとの相性の確認
今までいろんなお客様のマイホーム購入のお手伝いをしてきましたがトラブルになる最大の要因はこのハウスメーカーやセールスの質の問題です
ここに問題がある会社が結構ありダメなセールスにかかってしまうとせっかくの楽しいマイホーム購入を台無しです。どうしようもない苦悩に陥るのをたくさん見てきました。
値段やデザインに惚れ込む前に目の前のセールスは有能か無能かを見極めましょう。そして自分達の家に対する『色』や『テースト』を理解してくれるかを確かめましょう。
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建物の値段の確認
建築条件付きの土地だと建物で競合がないということを意味します。そこで感じるのは『高い?』と言うことです。このハウスメーカーってこんなに高かったっけ?と言う値付けを見ます。
最も最初は自分達の希望を言わされてそれを全部入れ込みますので高くなって当たり前です。見積もりが出てから現実に返って不要なものを諦めていくのが普通です。
それができるのか
このハウスメーカーで購入したらいくらになるのかの値頃感を確認しておくといいです。
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ライフプランの確認
最近ではハウスメーカーでもライフプラン作成をしてくれるところも増えていると聞きます。お客様もよくそのプランをお持ちするのでみることが多いです。
では私はどこを見ているかというと私たちFPが作るライフプランとの違いです。具体的に言うとハウスメーカーの関心ごとは家を購入してもらうことです。
それに対してFPのライフプランは一生涯お客様が経済的に困らないことです。同じライフプランでも作成する目的が違えば成果物も変わります。
ハウスメーカーのセールスがお客様の豊かな老後資金に関心があるのでしょうか。となるとそのライフプランは使い物になるのかどうか。
それを確認しています。ハウスメーカーのライフプランをありがたがってはイケナイと言うことです。
以上のことに注意して大丈夫と確信が持てるなら建築条件付き土地の購入もいいのではないかと思うのです。最近は特にいい土地が少ないので気をつけてください。
こんなの自分達ではできないしわからないと言う方もきっといるでしょう。そんな時はFPに相談してみてください。客観的視点でアドバイスをもらえると思います。
土地選びはマイホーム購入でかなり大事なところです。慎重に慎重をきして選んでほしいところです。少なくても当オフィスではそうしています。
永野FPオフィスのマイホーム相談 通話無料 0120ー929ー943 担当FP 永野 修