住宅ローンと受験校選びは同じとは?
我が家には高校2年生の息子と中学2年の娘がいます。同時に受験がいよいよ来年になります。自分が受験生だったのがつい最近に感じるのですが思えばすでに30年前かと懐かしく感じます。
私の高校受験の話をすれば経済的理由で私立高校にはいけないことを理解していたので都立高校で確実に受かる学校を受けることにしました。
でもランクを落としたと言っても何が起こるかわかりませんので2校ほど私立高校も受けるのですが1校はチャレンジ、1校は学費の比較的安い高校を受けることにしました。
自分の学力より若干上の国学院高校の受験問題は私にとって難しかったが受かった時には理由が理由だけにいけないことがわかっていたが心ときめいたものでした。
結局、公立高校ならステレオを購入しくれるというので『予定通りに?』公立高校に3年間通いました。このように受験は普通、チャレンジと滑り止めという構成かと思います。
子供にこんなことを話していてフッと思いました。
『受験と銀行選びは同じでは?』
住宅ローンは選べない?
熊本の住宅ローン状況には大きな特徴がある。購入する住宅メーカーのほとんどすべてが肥後銀行を提携ローンとしてお客様にお勧めしていることだ。
確かにハウスメーカーからしたらメリットが大きい。手続きも簡単だしつなぎ融資もないので売り手としては安心できるのでしょう。
しかし顧客第一主義とは程遠くないか?なぜなら現在の変動金利の水準が0.625%近辺であるのに対して0.95%となっているからです。
支払総額から考えると金額によっては200万円以上も違うのです。つまり家の購入コストが200万円以上高くなることを意味しているのです。
お客様がネット銀行を使いたいといえば『提携ローンを使ったほうがスムーズに進みますよ』ということを言うのですが顧客第一主義であるならネット銀行を使ってもスムーズに行くように努力するのがプロなのでは?
そう考えると顧客の利益より自社の利益優先というのが現在の熊本の住宅ローン事情なのです。
もちろん当オフィスも住宅ローンを金利だけで選んでいるわけではありません。団体信用保険や審査もスムーズに進むかも考えて選んでいます。
ですがどこの銀行を選んでもスムーズに行くように努力する。それがプロであると考えているのです。
2つの銀行を選ぶ意味
提携ローンである肥後銀行の住宅ローンも金利は高いものの団体信用保険などを加味すれば悪いわけではありません。
ですがお客様の多くはやはり『金利』です。金利が低い=月の支払額が安いとなりこれこそがお客様が望んでいることが多いのです。
それならば受験校選びよろしく住宅ローンも2つ選んで申し込めばいいだけです。1つは提携ローン。もう1つは金利が低い銀行。
そして2つとも本審査の承認が出てからどちらを使うか決めればいいわけです。
こんな簡単なことというかもしれませんが実際にやっている人がなんと少ないことでしょう。顧客より自社。これがむしろ徹底されているように感じます。
こう考えると住宅ローンはハウスメーカーに任せる時代ではないということが理解していただけるのではないでしょうか
それにハウスメーカーのセールスはお客様が思っているよりも驚くほど住宅ローンに詳しくないです。あなたがネットで調べたほうがずっと詳しくなれます。そんなレベルです。
その証拠にセールスに何度『ネット銀行ってどうなんですか?』と聞かれたことか。
ネット銀行は確かに面倒くさい
金利が高い提携ローンを第2候補として考え第一候補は金利が0.6%程度の銀行を選ぶことになります。仮に0.5%程度のネット銀行を選んだ場合1つの障害があります。
それは提携ローンでセールストークで言われたこと、スムーズに行くというのと反対のこと、つまりなかなかスムーズにいかないことが多いのです。
もしネット銀行を使いたいと考えた場合以下のことに注意する必要があります。
1、土地の決済日までの期間が十分か 2、土地決済のフローを仲介業者に説明すること 3、工務店、ハウスメーカーに協力してもらえるか
当オフィスは手数料などを加味して楽天銀行を使うことが多いのですがとにかく時間がかかります。そして様々なことが起こります。
例えば先日電話で問い合わせた時は大丈夫と言われたのにいざ使うとなったら『できません』と手のひらを返されたりと???になることがたくさんあります。
またハウスメーカーも土地仲介業者も熊本ではほとんどネット銀行を使わないことからネット銀行を使うとなった瞬間から不安がります。
しっかりと業務フローを覚えた上で使うようにしてください。
また熊本で使い慣れている肥後銀行や熊本銀行では徴求されることのない書類、例えば工程表や写真などがありますのでハウスメーカーの協力も必要になります。
当オフィスで楽天銀行を使う時にはこれらのことをハウスメーカーにお願いするために打ち合わせとして伺うことにしているくらいです。
そのくらい面倒くさいのです。
そうなるとあまりの面倒くささとハウスメーカーの提携ローンを使いましょうという声に負けて第2候補になってしまうことが往々にしてあるのです。
ですがそこを一緒に乗り越えるとやはり月に5000円以上も安いことにお客さは大変喜ぶのです。これこそがお客様第一主義と思うのですがいかがでしょうか。
もうネット時代が到来しています。住宅ローンは自分で選ぶ時代です。この時代に乗らない手はないです。そう考える人を当オフィスでは応援しています。
永野FPオフィス相談窓口 通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修