地震で耐震意識が変わった熊本
昨年の熊本の地震は家に対する考え方を変えるには十分な恐怖の揺れでした。家を建てる人の70%は平屋という話を聞くとやはり地震の影響なんだと思ってしまいます。
都会とは違い熊本は土地が広いので平屋でも40坪くらいの家になる方も結構います。相談にくるお客様もそれは同じことで地震が怖いので平屋を望む方がやはり多いです。
問題は次の質問です。どこのハウスメーカーに言っても倒壊しなかったというのですが本当はどこのハウスメーカーがいいのでしょうか。というものです。
今までは数値として持っていなかったので答えは『わからない』というのと実際に被災がひどかった益城地区を見た感じではとしか答えられませんでした。
しかしあるグラフを見て『やはり』と思うことがありましたのでその質問に答えてみました。ではどこのメーカーが地震に強いのでしょうか。
メーカーなんて関係ないのでは?
先日国土交通省の熊本地震での益城地区の住宅に関するレポートを読んでいました。
https://www.mlit.go.jp/common/001147336.pdf
この中にこのようなグラフがありました。
2000年6月以降に建てられた木造住宅では倒壊はわずか7件です。それよりあの悲惨な地獄絵巻図のようだった益城で6割の家が被害なしなのです。
反対に地区40年くらいの家では無傷は5%です。この表で読み取れることは今の建築基準は地震に強い家になっているのではないかということです。
確かに2000年以降の家でも全壊、半壊などはあるでしょう。ですがそれは断層が走っている場所なので地盤の問題であり家の問題ではないのではないかとこの表からは見えます。
そしてハウスメーカーが宣伝する『倒壊ゼロ』はきっと本当なのでしょう。
でもだからと言ってそのメーカーの住宅だから倒壊しなかったかというとその答えはわかりません。益城に行くとやはり目立つのは築年数が古い家なのはまちがいないです。
ということで自分で建てるのであればメーカーより信用できる人に任せることを考えます。
あなたはこの表を見てどう思いますか。