CMは美しいが実態はどうなのか
当オフィスは初めてマイホームを購入する方のために住宅ローン相談をしており、開業から１４年になるFPオフィスになります。
お客様の７、８割は公務員となっておりあとは医師と看護師さんの病院関係の方が多くなっています。住宅ローンの相談がメインですがハウスメーカー選びなど相談は多岐に渡っています。
毎月たくさんの相談を受けているので住宅ローン（銀行）の情報だけでなくハウスメーカーの情報も集まってきます。中には購入をやめた方がいい会社もあります・
購入をやめた方がいい会社とはどんな会社なのか。多くはダメなセールスがお客様の夢のマイホーム購入をぶち壊すのを見てますが会社自体で『？』なところがあるのも事実です。
例えば着工が７月となっていたのに急遽自社の都合で４月に繰り上げといて着手金をすぐにほしいと言った会社がありました。すぐには無理だというとこう言いました。
『９００万円くらい持ってるでしょう』
お客様は怒り心頭でしたがなんとかつなぎ融資を早めて対応しました。そして中間金（棟上げ時）には『残金全部いただけますか？』と言って来ました。こんな会社危なくてお勧めできません。
そしてもう１つのパターンは販売にはとても熱心ですがアフターメンテナンスにはあまり関心がないという会社があります。今日のテーマはマイホーム購入で後悔しないハウスメーカー選びです。
なかなか始まらない基礎工事
この会社、最初から何かがおかしかったことをまずは伝えておきます。何がおかしかったのかと言えばなかなか工事が始まらないのです。
雨が多いので基礎を控えている。社長からそう言われるとどうしようもなく工事が始まるのをもつしかないという状況が続いていました。
そんなある日、住宅ローンを借りる銀行の担当者から電話がありました。『〇〇さん（ハウスメーカー）の件で下請けさんから問い合わせが入っている』『いつになったら工事が始まりますか？』
お客様が選んだハウスメーカーとはいえイヤな感じでしたが現地を見に行ったらロープが貼られているだけでやはりまだ始まってませんでした。
しかしそれから間もなく工事を始めますという電話がその会社よりあり安堵したことでした。銀行にも電話して引き渡しまで気をつけようということを話し合いました。
しばらくは順調に進んでおり棟上げも無事に終わったらしくつなぎ融資の中間金も払われたようです。気のせいだったかな？と思っていたら忘れていた頃に次の事態が起こりました。
繋がらない携帯電話
順調に進んでいたのですが個人的には気になっていたのでそれからも会社や代表者の携帯に数回連絡を入れいました。ある時代表者のスマホに電話した時のことです。
『おかけになった電話はお客様の都合で・・・』
速攻で車に乗って会社にいくといました。代表者が。電話の件を伝えると『スマホが故障多くて』と言われてことの重大性を認識しました。
『無事に引き渡しにまでいきますように』
機会あるごとにハウスメーカーにいき確認していましたがその後は特段問題が起こるようなことがなく無事に引き渡しを迎えました。めでたしめでたし。
しかし家というのは購入してからもお付き合いが続きます。雨漏りがしたり壁紙が剥がれたり。お客様はそのたびに電話するのですがなかなか電話に出ないようになって来ました。
もう仕方がないので緊急性があることは別の工務店さんに自費で修理をすることに。次々に出る問題に呆れながらも電話。
しかし電話に出ない。私も電話してみましたが本当に出ない。
倒産
お客様より『ある記事のURLがLINEで送られて来ました』クリックしてみるとそのハウスメーカーの名前が出てました。倒産情報に。
無事に引き渡しが終わってよかったと思うと同時にこれからのメンテナンスどうしようかと。会社がない以上メンテナンスは自分でするしかないからです。
アフタメンテしないなら販売するなと言いたいが建てた会社がない以上誰に言っていいかわかりません。お客様と参ったね。と話していたりしてました。
するとある時偶然見かけました。その代表者が。どこで見たかというとまた懲りずに住宅販売してました。『久しぶり』と言われましたが喉元まで『メンテやって』と言いたかったです。
実はこんなことが今までに３回くらいありました。
お客様はせっかくのマイホーム購入です。家の性能やデザインだけでなく会社の評判などもきっちり調べた上で購入した方が自分のためです。
弊社でもお客様からこのハウスメーカーや工務店でと言われたら下請さんや建材関係の方にそれとなく聞くようにしているくらいです。
人生で1度限りのマイホーム購入です。失敗しないようにしてください。
永野FPオフィス住宅ローン相談 通話無料 ０１２０−９２９−９４３ 担当FP 永野 修
