住宅ローンの審査は1つしかできない?
今年(令和2年3月)は本当に大変な年です。卒業式も入学式もなしという学校もあればプロ野球も開幕延期、そして何よりも心が痛いのが春の高校野球の中止です。
生徒は甲子園に出るために朝晩それこそ青春を遊びではなく野球にかけてようやく掴んだ甲子園の切符なのに。本当に残念です。
そしてもう1つ株価の暴落です。NYダウが1日に2000ドル以上下落なんてそうそう見ることはできません。きっちりとリスク管理をして欲しいところです。
早くコロナ騒動がおさまり、1日も早く正常な状態に戻ることを祈ります。
今回のブログはこのスマホ時代にまだそんなこと言っているんだと思うのですが相変わらず地元ハウスメーカーのセールスが妙なことを言っていたのでそれをブログにします。
『仮審査が終わったら本審査は1つに絞ってください』
これは正しいのでしょうか?いやただ単に自分が楽したいだけで本審査はいくつしてもいいのです。
住宅ローンの申し込みは受験と同じ
当オフィスではお客様の住宅ローンの相談だけでなくマイホームの相談や相続や保険などトータルでプロレベルの知識でお答えしています。
住宅ローンに関してはまずはライフプランを作成してお客様の家計レベルの話からさせていただいております。次に住宅ローンに関する価値観を聞かせていただいております。
変動金利がいいのか?それともフラット35がいいのか?
それぞれ利点と欠点がありますのでそれをライフプラン上からお話しします。どんな金融商品でも必ず利点と欠点がありますのでその把握はとても大事なものになります。
しかし説明したとしても変動と固定、どちらがいいのか判断がつかないお客様が多いのも現実です。そこで話すのがまずは2つから3つ仮審査をしましょうということです。
『え?いいんだすか?2つも3つもして』
よくこう言われるお客様もいますが特に問題はありません。そしてお客様にこう言っています。『住宅ローンの申し込みは受験と同じと思ってください』です。
受験はまずは本命と滑り止めをどこにするか決めますよね。住宅ローンではまずは多少金利が高くても審査が通り安い銀行で申し込みをします。
本命はというと変動か固定で決まっていればいいのですが決まっていなければ変動であれば『ネット銀行』、固定であればフラット35やみずほ銀行、信用金庫などに申し込みをします。
仮審査が全部通ったところで再度お客様と話し合いをします。この段階で決まっていれば本命(変動or固定)と滑り止めの2つで本審査をします。
2行とも住宅ローンの本審査が通ったところで実際に借りる銀行を決めます。受験であれば入学する学校になります。受験も住宅ローンの1つだけですからね。
住宅ローンと受験の違い
受験であれば本命が受かったならば考えるまでもなく本命に入学するところですが住宅ローンではそうとは限りません。滑り止めの銀行で借りることになることも多いです。
その理由は団体信用保険です。熊本の場合この団体信用保険がかなり充実しているのです。例えばガン(悪性新生物)になったら住宅ローンの支払いをしなくてもそのまま住むことが可能になります。
それだけではなく100万円も給付されます。そして入院すれば一時金で10万円がもらえたりとがん保険、医療保険の機能まであります。
もし生命保険がたくさん入っていて団体信用保険と重なり保険を見直すことができればかえって住宅ローン+生命保険料を考えたらお得になることがあるからです。
これはかなり魅力的なものであることは間違い無いです。
ということで受験との違いは住宅ローンの場合はどちらでも間違いとは言えない選択をすることができればいいのです。
選択枠を与えないセールスたち
お客様が疑問に思うのはお客様に正しい情報を出さないことです。それが意図的な場合もありますしただ知らないだけの場合もあります。
住宅ローンの場合は得てして『意図的』なケースが多かったりします。それはセールスが会社から提携の銀行のローンを使うように指示されているからだったりします。
もう1つ理由があります。それは自分たちの仕事が増えないからです。提携ローンにしてくれれば面倒なことは全部銀行にやらせられるので面倒ではないからです。
でもそれは本当にお客様第一主義の在り方なのでしょうか?自分や会社主体すぎやしませんか?
今のスマホ時代は住宅ローンの情報などちょっと調べれば瞬時にわかるものです。このブログだってそうです。もしめんどくさいからと言って間違った情報を出せば信用せれなくなるということがわからないのでしょうか。
もっともハウスメーカーのセールスがこの有様なので当オフィスの住宅ローン相談が成り立っているのでそれはなんとも言えないところはありますね。
それでも今の時代は情報化時代です。お客様はスマホで調べまくるのです。それにふさわしい話をしてほしいものです。本日は住宅ローン相談は受験と同じ、でした。
マイホーム・住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修