マイホーム建築中に入院したらどうなる?
人生いつ何が起こるかわかりません。それはマイホーム建築中でも例外ではありません。今までも入院した方もいれば妊娠されて1ヶ月程度入院された方もいます。
問題は誰が入院したかで話が変わってきます。1番気を使う事態は団体信用保険の被保険者、つまり多くは夫が入院した時に起こります。
『夫が入院した時にはどうなるか心配になりましたが事前に準備していたおかげで無事に引き渡しまで来ることができました。』
こう言って住宅ローンの決済も終わり快適なマイホームに喜んでました。では入院すると何が問題なのでしょうか。そしてそれはどうすればいいのでしょうか。
団体信用保険はどうなる
当オフィスでは住宅ローンを選ぶときに様々なことを想定してお客様に提案します。賃貸住宅の支払いと重なっても大丈夫なのか?健康状態はどうなのか?などです。
そのうちの1つが建築中に入院したらどうするか、です。
それは2つの要素から考えます。1つ目はいつ入院するかとどんな病気で入院するかです。これによって大きく変わってくるからです。
それを考えるには住宅ローンのフローを知っておく必要があります。熊本での住宅ローンは肥後銀行と熊本銀行が多いのでその2つで考えてみます。
例えば土地の決済が終わってから入院したとします。住宅ローンがどんなフローなのか話は変わってきます。この図を見ながら説明します。
肥後銀行の場合はローンの本審査が終わったあとにすぐに金銭消費貸借契約となります。これにより住宅ローンの支払いが開始されるとともに団体信用保険も適用になります。
つまり肥後銀行の場合は建築中に入院してもローンには特段問題は起こらないしむしろお客様は例え夫が事故などで死亡した場合でも団信適用になるので安心できます。
問題は熊本銀行やフラット35などの場合です。
入院したら団体信用保険はどうなる
先ほど書いた通り同じ住宅ローンでも肥後銀行では心配はいらないですが熊本銀行では話は違います。どう違うかというとその病名によりかなり心配なことが起こります。
熊本銀行は本審査後はつなぎ融資を使います。土地代金、着手金、中間金(棟上げ時)と多い時で3回使います。それぞれには団体信用保険がついています。
土地の決済をつなぎ融資で終わらせたら土地代に関しては団体信用保険が適用になります。この段階で病気で入院したらどうなるでしょうか
問題は3つ起こります。
1、建物のつなぎ融資実行の問題 2、建築中に死亡した時の問題 3、引き渡し後の団体信用保険の問題
病気の内容と状況によっては次の建物の着手金の団体信用保険の審査に通らない可能性もあります。そうするとつなぎ融資は使えませんので現金で支払うことになります。
つなぎ融資は基本的に請負契約の30%です。着手金30%、中間金30%が一般的です。建物3000万円なら30%は900万円です。大丈夫でしょうか?
マイホーム建築中に死亡したら
熊本銀行の住宅ローンの場合はつなぎ融資には団体信用保険がついています。土地の決済後に万が一死亡した場合には建物代はどうなるでしょうか。
もちろん団体信用保険は土地代にしか適用にならないので建物代は現金で支払う必要があります。現実的には保険金で支払うのでしょうが家族のために使うはずの死亡保険金です。
それで住宅ローン代金を支払ったらどうなるでしょうか。夫の死亡後のお子様の教育資金や生活資金、奥様の老後資金は大丈夫でしょうか。
だからと言って熊本銀行の住宅ローンがダメだと言っているのではありません。しっかりと肥後銀行と熊本銀行の住宅ローンの違いと知っておき対応しておけばいいのです。ただそれだけです。
このようにつなぎ融資実行中に入院や死亡したら大変なことになるのは事実です。入院して、例えばがんで入院した場合どうなるのか。
熊本銀行の団体信用保険の適用は引き渡し後です。引き渡し前にがんになって引き渡し後に死亡した場合に団体信用井保険は適用になるのしょうか?
これらのことをしっかりと考えて住宅ローンを選びリスクに応じて対応させておき安心を図ることがとてもとても重要になっていきます。
住宅ローン選びは慎重にしてほしいものです。
永野FPオフィスの住宅ローン選び 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修