マイホーム購入にもルールがある
テレビでは日本の円安による物価上昇やアメリカの金利上昇のニュースが盛んに流れている。特に為替と金利はここ数ヶ月で急激な変化をしており日本人は皆対応を求められています。
その影響はマイホーム購入にもジワリジワリと来ており特に建物の金額上昇は大きいものがあります。しかし日本の住宅金利はどうかというと変動金利は変わらず0.39%などになっています。
これは日本の住宅ローンの変動金利は政策金利であることが大きな要因となっている。日銀はまだ緩和を止める気がないので当分この低金利が続きと予想されます。
住宅は金額が高いので金利の上下の影響はとても大きいです。フラット35の金利を見ると9割以上のローンで1.75%(令和4年6月現在)であり0.39%との差は約4.4倍あります。
それを月の支払額に直せば4000万円なら月2.5万円の違いでこれは相当に大きいものがあります。そうなればいつかは金利が上がることは承知でも変動金利、特にネット銀行を志向するのは理解できます。
ところが熊本ではネット銀行を使うことが簡単ではないのです。それは公務員であっても変わりありません。安さを追求するばかりに失敗した例はたくさんあります。
今回はネット銀行が使えないという相談の中からマイホーム購入ルールを無視したために使えなかった例をブログにします。自分のことばかり考えちゃダメよ、ということです。
マイホーム購入のルールを知ることから始まる
最近ではスマホからあらゆる情報をチェックしてからマイホーム購入をする方が増えています。しかしながらこのネットの情報というやつがかなり厄介なものなのです。
何が厄介なのか?それは使い物にならない情報がたくさんあるのだ。アフリエイト目当てなので内容なんてどうでもいいブログを目から鱗とか言いながら見てしまうのだ。
その結果マンション購入なら良かったであろう住宅ローン情報を土地+注文住宅でもあたかもそんなこともしな来のかみたいな口調で話すお客様までいる始末だ
そもそもそんなアフリ目当ての住宅ローン情報には金利や団信のことしか書かれています。住宅ローンというのは土地や建物の精算の手段であり契約上の期日に支払えて初めて手段たるものとなる。
そしてこれらネット銀行にはもし熊本でマイホーム購入するのであれば知っていないとならないことがある。それはネット銀行には仮審査の信憑性がないのだ。
それがどうしたの?というかもしれない。
しかし不動産屋さんや工務店さんの立場になってみるとわかることだが本審査は請負契約後しかできない。つまり契約まで目の前のお客様が確実にローンが通る=建築できるか確認できないのだ。
だから不動産屋さんや工務店さんが安心して接客や設計できるように仮審査に信憑性が高い住宅ローンの承認をとっておく必要がある。こうすることによって皆が安心して仕事ができるというものです。
仮審査の信憑性が高いローンとは
こう話すと『そこの銀行のローンは使う気がないのですが申し込みしないとダメですか』という人がいます。答えはYESです。仕事は自分だけでできるものではないからです。
結果的に使わなくても構わないです。住宅ローンを選ぶのはお客様の自由だからです。でも同時に工務店や不動産屋さんたちの立場も考えて欲しいのです。
確実に目の前のお客様が『お客様になりえる』のは『本審査』が通るお客様になります。もしローンの通らないお客様に時間をかけるとそれこそ生産性がガタ落ちだからです。
『ローンは通るので大丈夫』というかもしれません。でもそれは皆いいます。言い方を変えればローンの通らない人も自分が通らないと思っていないのです。
では熊本の場合ではどうすれば不動産屋さんや工務店が安心かつ信用してくれるのか。それは地元の地方銀行の仮審査と本審査が限りなく結果がイコールの銀行の仮審査承認になります。
承認が出た後、もしくは同時にネット銀行の申し込みをすればいいわけです。これをしないからスムーズに進まなかったのです。もっと相手の立場を考えてあげて思いやりを持って欲しいものです。
ネット銀行は通らなかったわけ
ネット銀行を使うのでと主張して仮審査をしたわけですが仮審査は承認の連絡がありました。地元の地銀2つとネット銀行に仮審査をして本審査も一応3つしたそうです。
しかし本審査はネット銀行だけ通らなかったようです。なぜ?納得いかない。ということで相談してきたようなのです。しかし住宅ローン専門でやっているFPなのでその結果をみるとそれはそうだよね、と思うのです。
なぜなら『安さ』ばかりを求めているので土地の価値、銀行から見れば担保評価が低い土地だったからです。ネット銀行を熊本で使うには土地が結構ポイントになるのです。
それを説明するとようやく自分が何をしているかが多少わかったようです。どんなスポーツにもゲームにもマイホーム購入にもルールというものが存在します。
ネット銀行を使ってマイホーム購入したいならきちんとルールを知っておいて欲しい。その上で使わないと仮にネット銀行の本審査に遠てもまだまだハードルがありそれがより高くなっていきます。
まるで徒然草52段の『仁和寺のある法師』のようになってしまいます。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929ー943 担当FP 永野 修