消費税アップの駆け込み需要
来年10月の消費税アップに備えて駆け込み的な需要が期待できるマイホーム購入市場。それに伴い当オフィスへの相談も増えてきました。
『消費税前とあと、買うならどっち?』
『金利は上がるの?』
『あとに購入した方が値下げされるのでは?』
など様々なことをご相談いただいております。いろいろな方がブログなどでも書いていますが私、FP永野は基本的に『どちらでもいいのでは?』と思っています。
その理由は住宅ローンの第一原則は健康です。待っている間に健康を害したら購入できないことだってあります。
つまりお金のことだけで判断するものではないと思うのです。と言うことは書いたい気持ちが強ければ購入した方がいいと思ってますしそこまで強くなければ待てばいいだけです。
FPというのはお金の専門家と言われますが論じるときには『お金』のことだけではダメです。あと2つ『感情』と『時間』を同時に考えていくものです。
それにしても本当に消費税は上がるの?この話の方が論じる価値があると思うのですがいかがでしょうか?
ネット銀行はそんなに使えないのか?
平成の世の中もあとわずかになりました。平成の30年間で劇的に変化したこと。それは携帯電話です。電話の昨日だけではなくネットも写真を取ることも動画も見ること、作ることが簡単にできるようになりました。
このスマホにより実は営業の現場も大きく変わりました。例えば私のようなFPがお客様にお話ししたことをお客様は自宅に帰ってネットで検索し確認するようになりました。
その確認作業のときに私が話したことにもし間違えや誘導という名のセールストークが含まれていたらたちまちFP永野の『信用』は終わります。
そのくらいスマホは相談やセールスの現場を変えたアイテムなのです。だから私たちもお客様のこういった行動様式、『面談ースマホで確認』を意識して仕事をしています。
ところが私がよく見る光景でこの『面談ースマホで確認』を全く意識していない業界があるのです。それはハウスメーカーの住宅ローンの世界だったりします。
お客様はマイホームを購入する前に基本的なことは調べていきます。調べることの1つに住宅ローンがあるのですが検索ワードは多分『熊本 住宅ローン金利だと思うのです。
するとこんなものが出てきます。
これを見るときっとこう思うでしょう。『金利は0.4%台から0.6%台なんだ』と。
ですが実際にハウスメーカーにいき見積もりを出されて月いくらなんだろうと思って見るとその住宅ローンの金利は0.9%台だったりします。
そこでお客様は『あれ?』と思います。いや、普通思うでしょう。そして質問します。『もっと金利が低い住宅ローンがあるはずでは?』と。
この質問に対して当然答えが返ってくるのですが驚くことに熊本では多くのセールスからこんな答えが返ってきます。
『ネット銀行は金利が安いけど店舗がないのでトラブルが心配』
『確かに金利は低いけど条件が厳しいのでこちらの方がいいですよ』
『金利が低い分手数料が高くなっています』
お客様はセールスを住宅ローンのプロと思っているようですがいかがでしょうか。実際はただの自社に有利もしくは自分がめんどくさくない住宅ローンへの『誘導』でありセールストークなのです。
そこでお客様は2つに分かれます。1つはそうなのかとセールスの言葉を信用する人。もう1つは『おかしい』と思ってスマホで再度検索して調べまくる人。
当オフィスにはその調べまくった人が『金利が低いと200万くらい違う』という結論に達して相談にくるのです。
では上記のセールスの答えは本当でしょうか。
実はそれは『本当です。』
ネット銀行は店舗がありません。でもトラブルになったことはありません。
ネット銀行は条件があります。
ネット銀行は手数料が高いです。でも金利が高い方が支払いは多くなります。
このように決して嘘とか偽りはないのですがおおよそこのスマホ時代に完全に遅れている答えと言えます。要するに勉強不足出し、お客様第一主義ではないだけです。
ではネット銀行をちゃんと使うにはどうしたらいいのでしょうか。実際によく使っているFP永野の私見を書いてみます。
ネット銀行を使えないケース
確かにネット銀行を使うには条件があったりします。ですがこの条件を知っていればこんな答えをする必要はないはずです。
公務員からセールスにネット銀行を反対された理由に上記が上がった時は思わず笑ってしまいました。そんなセールス信用するのですか?誘導だれているんですよ?
ですがFP永野がネット銀行を反対するときもあるのは事実です。それは審査に通る確立が極めて薄いからというのがその理由です。
ではどんな人にはおすすめしないのか。
1、シングルの女性(シングルマザー含む) 2、自営業者 3、年収400万円未満の方 4、土地が市街化調整区域
特に1のシングルマザーの方は5回申し込みをして全敗です。最後に公務員の方が私でダメなら諦めればと言ってくれたので申し込みましたがすんなり通りませんでした。これで諦めました。
4の市街化調整区域も楽天銀行以外は通りませんでしたが今年に入り公務員の方の審査で通らなかったり、年収900万円の方でもお断りされたりするようになったのでこれも諦めました。
あとは土地を購入して建物を建てる場合につなぎ融資が必要なのですが、熊本でこれができるのが楽天銀行だけだったのですが今は住信SBIもアプラスのブリッジローンを使ってできるようになったので2行だけになります。
まだあと少しありますがこのように経験で知っていることがあるので上記のように『誘導』されることもなく使えるお客様には第一選択の1つとして提案しています。
このようにしっかりと知るべきことさえ知っていればネット銀行を使ってマイホームを安く購入することもできるわけです。
だからできないとか『誘導』されたらまずはスマホで検索すればいいのです。平成の世の中の技術革新の恩恵を受ける人とそうでない人の差がここにでます。
その前に誘導するようなセールスから買わなければいけない理由があるのですか?時代遅れのセールスだということがわかったかと思います。
今はお客様の方が詳しくなれる時代です。なぜならスマホすら見て勉強していないセールスがこのように多くいるし、それを意識していないハウスメーカーが山ほどあるからです。