住宅ローン選びは安全第一
早いものでFPとして独立して15年目に突入しました。始める前は『熊本は相談料を払ってFPに相談する習慣はない』とか『FPで独立なんて無謀だね』なんて言われたものです。
過ぎ去ってみればいろんなことがありましたが今も『助太刀いたす!住宅ローン相談』のこのHPのおかげでお客様よりご相談の依頼を受けております。
当オフィスのお客様の7割が公務員の方となっています。なぜ公務員の方が多いのかは定かではないのですがそれは私の性格と方針に由来するのではと思っています。
性格と方針とはなにか?
それは『安全第一』と『トラブルが嫌い』というものです。マイホーム購入は人生で1番高い買い物です。そんな高額な買い物で失敗やトラブルなんて考えただけでも怖いものです。
揉めない、失敗しない、安心して購入したい。それがマイホームという高額な買い物ですし住宅ローンという支払いの手段です。
本日は住宅ローンの選び方の超基本である『住宅ローン選びは受験と同じ』のお話です。結論を言えば滑り止めを受けない受験はない、です。
住宅ローンの優先順位
お客様より住宅ローンがよくわからない、どこの銀行がいいのかわからないという質問を受けます。当たり前というばその通りですが多くの方は初めてのマイホーム購入で経験則がないので悩んでいる感じです。
金利が低い方がいいが金利が変わるのも怖い、銀行によって住宅ローンがどう違うのか、ハウスメーカーのセールスの方に勧められたまま審査をしてもいいのかなどです。
熊本での注文住宅の住宅ローン選びの基本は『3つのゾーンから選ぶ』というものです。それは何かというと受験と同じと考えれば経験則が効いてくるのでわかりやすいかと思います。
1、滑り止め
2、偏差値と同じレベル
3、チャレンジ
皆様も高校や大学受験ではこのようにして滑り止めというゾーンから1から2校、偏差値から考えて1校、そして本命と選んだ方も多いはずです。
住宅ローン選びも全く同じです。ただ滑り止めという表現が『審査が必ず通るところ』に変わっただけです。そう、まずは審査に通らないと安心してチャレンジできないからです。
ネット銀行を使いたいのになぜ地銀の審査?
今や1人1台スマホを持っている時代でスマホから欲しい情報はなんでも手に入れることができる情報洪水時代です。その情報が正しいのか自分の状況に合っているのかそれがわからないようです。
住宅ローンに関しても同じではっきり言って酷いものです。ネットの情報を読んでみればそれは東京での話だったりします。そう、東京の住宅ローンと熊本とでは全く違うのです。
何が違うのかといえば2つあります。それは土地と建物と言えます。
東京は物件がマンションが中心と言えます。それに対して熊本は土地購入ー注文住宅が中心です。そして土地も東京と熊本では担保評価においてはかなりの差があります。
つまり熊本では土地の担保評価が低いので住宅ローンの審査が東京とは違うのです。よくネット銀行を使いたいという相談を受けますが土地の担保評価が低いと通らないケースが多いのです。
ということは住宅ローン選びを受験に例えるとまず最初は審査が通る地方銀行や信用金庫などを選ぶということになります。
『なんで借りる予定のない銀行の審査をするの?無駄では?』
そういう方もきっといることでしょう。では次になぜ本命はネット銀行なのに先に地方銀行に審査をするのかという話をします。
ネット銀行と地銀の違い
ネット銀行が本命でも地銀の審査をする理由とはなんでしょうか。それは土地取引をスムーズにするためです。トラブル防止とも言えます。
どういうことかというと地銀とネット銀行の審査結果の違いに起因しています。地銀の仮審査の結果は本審査の結果とかなり近いのです。つまり仮審査=本審査の可能性が高い。
それに対してネット銀行の仮審査の結果は本審査の結果とは近いと言えないのです。仮審査がOKだったから本審査もとはとても言えないのです。
この仮審査の信憑性、信頼性が大きな違いと言えます。もっと具体的に話をしていきます。土地を売る不動産屋さんや建物を売る業者さんの立場からみるとわかります。
土地の販売ではとても大きな金額が動きます。当然不動産屋さんも確実に商売したいのです。お客様との話でネット銀行で仮審査が通っていると言われても安心できないのです。
なぜなら本審査で否決となる可能性があるからです。しかし地銀の場合、仮審査の信頼性が高いとわかっているので先に地銀の仮審査が通っているとなると『売れる』ことがわかるので安心できるのです。
確実に気に入った土地を買うには不動産屋さんに信用してもらうのが1番です。ローンも通るしルールも弁えているお客様に買って欲しいからです。
トラブルのないスムーズな取引、安全第一を考えるとこうする方が絶対にいいです。そして地銀が通った後にネット銀行の本審査へと向かって通れが利用すればいいのでです。本命なんですから!
住宅ローン選びにも順序がある
先に書いたように例え本命がネット銀行だったとしても地銀の審査を先にする。これが住宅ローン選びの順序です。受験も同じですよね、滑り止めで合格していると本命受験は安心してできるわけです。
取引業者の方も同じです。つまりこの順序通りにやっていくことで安心してネット銀行を注文住宅で利用することができるのです。
ただしネット銀行の住宅ローンは地銀と違って店舗がないです。土地の決済はどうするのか、司法書士は誰にするのかなど段取りが必要になります。
受験でいえば入学手続きみたいなものです。そこまで気を配る必要がありそれができて注文住宅ではスムーズに利用できるというものです。
ですが両方通ったからといって必ずしもネット銀行を使うかというとそうでないケースもあります。熊本の地方銀行の団信は非常に優れているので本審査が通った後にどこの銀行にするか再検討します。
こうして満足がいく妥協のない、かつスムーズな住宅ローン選びができるのです。ぜひ参考にしてください。もし自分たちではできないと思ったらご相談ください。
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