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スマホの「滞納」が住宅ローン審査に影響する時代
「スマホの支払い遅れ」が、住宅ローンの審査に影響することをご存知ですか?
特に最近では、スマホの機種代の分割払いを滞納したことで、CICに「異動情報」が記録され、審査に落ちる方が急増しています。
これは、たとえたった1,000円の未納でも、金融機関から見れば『3ヶ月以上の延滞』=金融事故とみなされ、信用に大きなマイナスとなるのです。
「そんなことで家が買えなくなるなんて…」
実際にそう感じたご相談者もいらっしゃいました。今回のブログはスマホの異動情報でお困りの方向けの情報です
【事例】フラット35は否決、地方銀行で逆転通過!
今回ご紹介するAさんご夫婦のケース。
ご主人は勤続13年・年収680万円。奥様とお子様2人の4人家族。誰が見ても「安定した属性」のご家庭でした。
ところが、ハウスメーカー経由で申し込んだ住宅ローン仮審査は、まさかの否決。セールスの方も「信じられない」と驚いたそうです。念の為セールスからCICを取得するように言われました。CICって何?と思いましたが個人信用情報のこととわかりました。
理由がわからずCICを取り寄せたところ、「異動」の文字が1件。スマホの機種代の分割払いをキャリア変更時にうっかり滞納していたことが原因でした。未納のお知らせも電話もなかったのに、とキャリアに怒りを覚えながらもどうしたらいいのかと考えるしかなかった。
その後、ネット上で見る『フラット35は審査が甘い』という情報を信じて再挑戦するも再び否決。落ち込む奥様を見て、Aさんは「このままじゃだめだ」とご相談に来られました。
結果的に、審査に柔軟な地方銀行を選び、無事にローン承認。マイホームの夢を実現されました。
「異動情報」ってなに? どれくらい影響するの?
異動情報とは、CICやJICCといった信用情報機関に記録される『金融事故』のことです。
以下のような場合に登録されます。
- 3ヶ月以上の延滞
- 債務整理・自己破産
この情報が記録されると、クレジットカード・自動車ローン・住宅ローンの審査に通りづらくなります。特に住宅ローンでは、「異動=否決」となる金融機関も少なくありません。
また、この異動情報は完済から5年間は信用情報に残り続けるため、知らずに何度も審査に落ちてしまう方もいます。
スマホ異動で通らない金融機関とは?
特に、以下の金融機関ではCICに異動がある場合、ほぼ通りません。
❌ 通りにくい3つの金融機関
- フラット35(買取型)
→ 信用情報の事故歴に非常に厳格。ネット記事にある「審査が甘い」は誤解。 - JA(農協系)
→ 地域密着型だが、信用情報にはしっかり目を通す。 - ネット銀行全般
→ スコアリング審査が主流で、異動情報は即アウトになるケースが多い。
審査を通すカギは「説明+戦略」
審査通過のための3つの戦略
- 異動の理由を明確に説明する
→ たとえば「キャリア変更時のうっかりミス」であれば、通帳やクレジット明細で資金はあったことを証明。 - 異動が“完済済み”であることを確認
→ 完済していなければ、審査以前の問題になります。 - 審査に柔軟な金融機関を選ぶ
→ 地方銀行や信用金庫の中には、異動の事情を考慮してくれるところもあります。
スマホだけなら通るローンもあり!
実はスマホの異動情報であれば多めにみてくれる金融機関もあります。その時は他には理由がないかの確認をします。他とはこの3つです
1、返済比率
2、CICの入金状況に『A』や『P』がないこと
3、健康状態・・・団体信用保険に加入できること
「異動=通らない」ではない。希望はある
スマホの異動情報があるからといって、マイホームの夢を諦める必要はありません。
大切なのは、
- 現状を正確に把握し
- 戦略を立てて
- 通る金融機関を選ぶこと
そして何より、「あなたが悪いわけではない」ということ。
通らなかったのは、相性の悪い銀行を選んでしまっただけかもしれません。
【ご相談ください】異動があっても通る道を一緒に探します
私はCICを毎日見ながら、住宅ローンの審査をしてきました。
スマホの異動があっても、通る道・戦略を熟知しています。
「もう無理かも…」と思ったときこそ、一緒に突破口を探しましょう。
まずはお気軽にご相談ください。

熊本市で唯一の住宅ローン専門のFPオフィスです。ローン会社で審査していた強みを生かしてマイホーム購入を初めてする方へネット銀行の使い方から変動金利か固定金利かのお悩みやライフプランを作成した資金計画まで知らないというだけで失敗したり損したりしないようにお客様のマイホーム購入を引き渡しまで全力でサポートしています。