家を買わせるためのライフプランは必要?
『彼を知り己をしれば百戦殆うからず』よく知られた孫子にでてくるものです。彼を知らないで己を知れば1勝1敗。彼を知らないで己も知らなければ戦うたびに殆い。と言うもの。
これをマイホーム購入で置き換えれば彼を知りの彼は『ハウスメーカーや工務店』己とは『家計』のことです。そう、皆様はハウスメーカーのビジネスモデルを知ることもなく住宅展示場に突撃しているのです。
もし彼を『マイホームとは』にしてみましょう。たくさんのハウスメーカーにいくとよくわかりますがどこのメーカーも『自分のところが1番』と言ってます。
ということはマイホームのことを知るためにハウスメーカーなどが開催しているセミナーを有難がって聞くことに意味がないことを示しています。
ちなみに当オフィスでマイホーム購入のお手伝いしたお客様に必ず聞くのですがどのハウスメーカーで建てたとしても『快適です』という答えが返ってきます。
それだけ今の建築基準では快適だということでしょう。また耐震性ですが国土交通省が調査した熊本地震のレポートを読むとよくわかります。
2000年6月以降に建てた木造住宅では約6割が無被害だったとなっています。別の言い方をすれば大きな被害にあったのは我が家もそうですが古い家だったということです。
家のことは個人的にはセールスでなく1級建築士など設計で独立しているプロに聞いてください。今回は己のこと。家計=住宅資金に関してお話しします。
素人のライフプランで大丈夫か?
よくハウスメーカーなどのHPで簡単に資金計画をします。と書いてあります。いうことは簡単にライフプランを作成しますということです。
でもよく考えてください。ハウスメーカーはライフプラン作成の素人です。お客様からお話しを聞いてPCのソフトに向かって入力するだけです。
ライフプランとは家計の設計です。もし家の設計に置き換えれば素人が設計士た家に住めるか?そんな家買いたいか?ということです。
私は絶対にその選択はないです。
だって大切な人生に関わるお金の話にもかかわらず素人が簡単に作成したライフプランでマイホームの資金を計算するって怖くないですか?
例えば当オフィスでライフプランを作成するときは少なくとも3日はかかります。1日目はお客様の現状分析と改善計画。2日目は1日目の作り手の目線から客観的な目線でのマイホーム購入予算の作成です。
1日おく意味はライフプラン作り手目線だとどうしてもおかしいところがあるからです。それを1日寝かせて客観的視点にするためです。
そして3日目に夫や妻が死亡したらどうするのか、夫や妻が働けなくなったらどうするのか、もう1人お子様が生まれたら教育資金を含めてどう家計が変わるかなど7、8パターンを作成してお客様にアドバイスしています。
それを簡単にですか?
つまりそのライフプランは自社の家を買わせるプランということです。購入はやめたほうがいい、そんな結果のライフプランを出すと思いますか?
無料や素人が作成するものを有難がるのはこの知的資産の上で成り立っているこの世の中でもっとも危険な行為というます。
だから必ず危しになるのです。真剣にマイホーム購入を考えているのであればマイホーム購入版『彼を知る己を知れば百戦殆うからず』を実践してください。
人生はLife With Moneyですよ。まあ、当たり前のことを当たり前にしましょう。