投資信託はやりたくないけど団信で悩む
住宅ローンを考えるときによくあることですが金利はこっちだけど団信はあっちのように部分で比較してしまって深い悩みにハマっていくことです。
そう考えると住宅ローン選択は金利なら金利、団信なら団信で決めるとスッキリいきます。わかっているけど割り切れない。そんな感じでしょうか。
今回のご相談者もそんな感じでした。そもそも最初の相談は三井住友信託の団信がいいなと思っているのですが投資信託をしたくないという相談でした。
どういうことか説明すると三井住友信託銀行は投資信託もしくはクレカの加入で金利が割引されるからです。金利は低い方がいいけど投資はいらないという感じです。
そんな時はどうやって住宅ローンをきめていけばいいのか。今回はそんなことを書いていきます。住宅ローンの比較方法のお話です。
金利でなく支払額で比較する
お客様の話をよくよく聞いてみると熊本銀行の8大疾病付きの住宅ローンの金利がプレミアムで0.675%なのでどう違うかがわからないとのこと
通常であればこの2つの銀行の審査は通るのかの検証が先なのですが土地的にも収入的にも問題ないと判断して先に進めました。
そこで2つの銀行での数字的なシミュレーションをしてみます。三井住友信託の資料と提示の金利を確認すると0.55%でした。
HPで見る限りは0.775%ではと思ったのですが大手ハウスメーカーでの購入なのでこういう金利になっていてこれ自体はよくあることです。
月の支払額を確認するとその差は月2500円でした。お客様はこれをみた瞬間『熊本銀行でいいかな』と言ってました。
なぜ熊本銀行の方が2500円高いのにお客様はそう言ったのかというと『銀行が近くにあるから』という理由でした。
つまり月々の支払額に大した差がないことがわかったのです。このくらいであれば利便性をとった方がいいという判断でした。
団信の内容を吟味してみると
次に団信の内容をよくみるとお客様が気になっていたところが全入院だったことがわかりました。そこでこの保障に関しても両方で比較してみました。
三井住友信託銀行の入院一時金は入院が2ヶ月を超えたら追加で30万円給付されるのですが熊本銀行は入院時に10万円給付されるという違いがありました。
しかし熊本銀行では夫だけではなく妻にも適用されるのでここでまた悩みが発生しました。ここが住宅ローン選びの難しいところです。
生命保険を加味すると決まった
夫に入院一時金を10万円+30万円か、それとも夫婦それぞれ適用になる入院一時金10万円かで再び悩んでいましたがここからははやかったです。
生命保険を考えると三井住友信託は夫だけですが熊本銀行の入院一時金は夫婦どちらにも適用になるので安心できるのと夫婦ともに保険が減らせると考えたようです。
また熊本銀行ではがんになったら住宅ローンの支払いをすることなくそのまま住むことができるという団信に加えて一時金100万円も給付されるのでこれはポイントが高かったようです。
つまりまずは月の支払額を出してその価値、ここでは三井住友信託の方が月に2500円安で熊本銀行の団体信用保険と利便性などがそれ以上の価値があるかを測ったようです。
資料を見ながら1時間くらい話していましたが夫婦ともにスッキリした顔で帰りました。決まったのでしょうね。
このように数字的比較と保険的比較などをすると決めやすいのではないでしょうか。
団信での注意事項
最近の住宅ローンは変動金利ではありますが金利の低さは驚くべきものがあります。それに加えて団体信用保険も充実の一途です。
変動金利にするのか固定金利にするのかから始まり変動に決まったらどこの銀行の審査が通るのか、金利はどうか、団信はどうか検討していきます。
ここで1つ団体信用保険には注意が必要だということを説明しておきます。それは団信が充実しているからといって民間の生命保険は不要という話ではないということです。
確かに上記の話でも入院しても保障があるのはあるのですがもしがんになった時のことを考えてください。
住宅ローンの支払いがなくなります。それと同時に団体信用保険もなくなるのです。がんという病は再発することがよくあります。
団信に保障を偏らせていると保障が足りないという問題が発生します。だから必ず公的保障と附加給付、そして生命保険と団信のバランスには気をつけてください。
ここまで考えて選んだ住宅ローンはきっと間違えのないものになっていることでしょう。当オフィスは住宅ローン選びと手続きも含めて全力でお手伝いしてます。
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