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「CICにAがあるから審査に落ちた」そう言われた方へ
当オフィスには毎日CICの『A』が原因で住宅ローンが通らなかった、という相談が公式LINEを通じてきています。そのくらいこの『A』に関する相談は多いです。
ネットで調べようにもSNSやネットでは『Aがあると通らない』という情報ばかり。全く本当の情報や知識がないというのが実情です。
これだけ毎日、Aに関する相談が多いので統計的にわかったことがあります。それは『本当にそれだけが原因ですか?』というものです。
本日はCICの『A』で審査が通らなかった方でも審査が通って家が買える手がかりになるように、逆転の戦略をお伝えします。
そもそも『A』とは何か?
CICの「A」とは何かと聞かれれば、それはクレカや自動車ローンなどが支払日に口座から落ちてなかった、もしくは支払われてなかったということです。
もう1つ『P』というのがあり、それは1ヶ月遅れで支払っているということです。どこかの月で支払が遅れて、翌月に前月分が支払われた、という状態が続いている形です。
正常に支払われている場合は『$』の表記です。『P』の場合はお客様は正常に支払っていると勘違いしているケースもあり長期にわたってPになっている方も少なくありません。

審査における『A』でも勘違い
この『A』で公式LINEより相談が来るケースは不動産屋さんやハウスメーカーのセールスの方から審査が通らなかったときに『CICを取得するように』と言われるところから始まります
CICが手元に来たのでそれを見せると過去に『A』があったのが原因と言われて、お客様もネットで打開策がないか調べようとして当オフィスのHPに辿り着くのです。
ここでネットでもそうですが、審査に関しての『誤解』です。お客様もそれを鵜呑みにしてしまい失敗していることがあります。最初から当オフィスで相談すればよかったと言われることも多いです。
ではその誤解とはなんでしょうか
よくある誤解1「Aだけなら一括返済すればすぐ通る」
これははっきり言って住宅ローン審査に関しての無知から来ています。最悪のアドバイスと言ってもいいです。
住宅ローンの審査において自動車ローンなどの一括が有効なケースは返済比率オーバーの時です。『A』対策においては無意味なことと言っておきます。あまりにも失敗している人が多いので別のブログで詳細に説明してあります。
よくある誤解②「Aがあるなら全ての銀行がNG」
当たり前のことですが住宅ローンの審査では同じCICでも審査が通る方もいれば通らない方もいます。お客様によっても違います。

このCICの入金状況を見てください。正常に支払われている『$』は2つしかなくあとは『P』と『A』になっています。
不動産屋さんからどこも通らないと言われたので依頼があったものですが、4つの金融機関で審査が通りました。
住宅ローンの審査とはお客様ごとでも違いますし、金融機関自体も審査基準はそれぞれです。お客様は自分の状況に合わせて、相性のいい金融機関を選べが審査が逆転する確率が上がるわけです。
→実際は銀行ごとに判断は異なり、回避策はある
本当の原因はAだけじゃない
勘のいい方はわかったかと思いますが、審査で見られるのは「個人信用情報」だけではないということです。住宅ローン審査というものを勘違いしているということです。
そうなのです!
『勤務先・勤続年数・年収・借入状況』など複数の要素が絡むのが住宅ローン審査なのです。なので同じCICでも審査が通る人と通らない人が出てくるのです。
あなたはそこを勘違いしているというわけです。通りやすく相性がいい金融機関に辿り着かなかったというわけです。
CICにAがあっても通る人と落ちる人の違いとは?
『Aに目を奪われて全体を見落としている』ことが多いということです。先ほどのAとばかりのCICでなぜ当オフィスが『大丈夫』と言ったか
それはお客様の勤務先にあります。実は住宅ローン審査の条件の1つに『勤務先が家を買う』というのがあります。安定企業や公務員の方が審査に強いのはこれが原因です。
その反対に、審査に落ちてしまう人も数多くいます。その方はどんな方が多いかというと『他にも原因がある方』というケースが多いです。
では他の原因とはなんでしょうか
実際の逆転事例
ここからは実例をもとに『A』で審査が通らないという相談から逆転するまでに実例のほんの一例ですが紹介していきます。
例:一括返済したことで逆に審査が厳しくなったケース
当オフィスに公式LINEよりご相談があったケースです。夫婦ともに公務員なのですが、すでに5つの金融機関で審査落ちしていました。
年収、勤務先は問題ないのになぜなのか?
その大きな原因は『一括返済』です。過去にずっとAとPなのですが、途中で一括してしまったために正常支払いを示す『$』がほとんどない状態でした。これはかなり印象が悪いです。
そして夫にも1年以内にAが2つありました。この段階で通る金融機関はあったのですが、対策として奥様の当時の通帳をコピーして再度仮審査をしました。
結果は3つの金融機関で2つは通りました。そのうちの1つはメガバンクです。変動金利がご希望だったのでご希望が叶ったという感じです。安易な一括返済はダメなのです
例:自動車ローンが直近まで『P』あり
どこも審査が通らないので家を諦めようかと思っているのだけど最後に、ということでご相談がありました。内容はCICを見ると直近Pのデータが2つある状況です。
不動産屋さんからCICが原因でこの内容であればどこの金融機関でも通らないと言われたそうです。確かに現在遅れた状況ではその通りです。
しかしもう1つ審査落ちの原因があるのを見落としています。それは『返済比率オーバー』です。その場で電卓で計算すればすぐにわかるはずです。
しかしCICに気を取られすぎていてその前にすべきことである返済比率の計算をしなかったようです。そこで3つのことを考えました
1、奥様の連帯債務 2、返済比率内に収まるように一括返済 3、返済比率が合う金融機関選び
先の例では一括返済が原因で審査が通らなかったのですが、今回は返済比率オーバーの解消なため有効な一括となります。
しかし今回は3の返済比率が合う金融機関の中から審査が通りそうなところを選んで仮審査を知ることにしました。
対策としては、遅れている支払いをすべて支払い翌月を『P』から『$』マークにしてから、奥様にも連帯債務として加わってもらい仮審査をしました。
仮審査も通り、本審査が終わり無事にマイホーム購入ができたという事例です。つまり“戦略を誤らなければ審査は通せる”ということです
今すべき正しい対策とは
不動産屋さんハウスメーカーのセールスは住宅販売のプロですが、住宅ローンに関しては詳しくないことが多いです。
その人たちの意見を鵜呑みにしないで、ましてやネットなどというどんな人かもわからない人の意見を信用するのではなく専門家に相談するのが1番近道です
そして『A』や『P』での住宅ローン審査では自己判断で動かず、正しい順番・戦略を立てることが何よりも重要なのです。
事例を見ていただければわかりますが専門家に相談すれば、Aがあっても突破口はある可能性があります。「どうせ無理」と諦める前に、ぜひ相談してください
FPの視点より まとめ
まずは自己判断で動かないことです。Aでの審査落ちでは一括返済は悪手であることが多いです。これで失敗している人のなんと多いことか。
審査落ちの原因、例えば審査した金融機関の選択ミスなのか、それとも返済比率オーバーなのか、単純に『A』だけに問題があるのか、などを正確に把握することから始まります。
それがわかれば対策と戦略を立てていけば審査は通ることも多いです。決してあきらめないでマイホーム購入をして欲しいものです
以上がAでの対策と戦略になりますが、もしブログを読んでもわからない方はご相談ください。下記に公式LINEのバーナーをおいておきます。

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