依然歴史的低金利の住宅ローンだが
最近お客様からの依頼でハウスメーカーに同行したり一緒に見積もりを見ながら購入検討する機会が増えてきました。反対に工務店側からの依頼でお客様の住宅ローンがスムーズに行くように依頼されるケースもあります。
そういう意味では当初より幅の広い住宅購入サービスができるようになってきたのですが、その過程で若干きになることがあります。
それは何かと言えば『住宅メーカーの提示する住宅ローン金利が高い』ということです。
反対に先日伺った住友林業のように出てきた見積もりの中にあった住宅ローンの提案に関して非の打ち所もないような素晴らしいプランが出てくるところもあります。
現在目の前にある大手ハウスメーカーの見積もりがあるのですが住宅ローンのプランがなぜか10年固定の1%程度。なんでこんなに高いものを提案しているのか。これをどう考えればいいのか。その辺りを考えいきます。
10年固定の金利は?
H28年9月現在の10年固定の住宅ローン金利を見てみると一目瞭然です。さすがに8月の0.35%には驚きましたがそれでもまだまだ低いレベルにあると言っていいでしょう。
10年のところを見てください。1番上にあるのが三井住友信託銀行でなんと0.45%です。
ネット銀行では住信SBIネット銀行で0.52%、メガバンクでも0.8%です。つまり10年固定で1%前後を使う理由がないと言ってもいいのです。ではなぜ提案してくるのか。その1つは提携銀行の場合つなぎ融資が入らないということがあるかと思います。
では弊社ではお客様と一緒にモニターを見ながらネット銀行の申し込みをしていますがそれでもネット銀行には抵抗がある方がいるかと思います。
そこで熊本に店舗がある同士、三井住友信託銀行と肥後銀行で金利差を中心に比較してみたいと思います。
0.9%と0.45%の差はいくらか
まずは単純に比較してみます。条件は住宅ローン3000万円 35年払い(420回)で三井住友信託銀行は保証料あり、肥後銀行は保証料なしで計算してみます。
0.45%の場合 3000万円 420回 月額77214円 保証料618330円 合計 33,048,210円 0.9%の場合 3000万円 420回 月額83294円 保証料 なし 合計 34,983,809円 0、45%と0.9%の差 月額 6080円 合計 1,935,599円
金利だけで比較すると約193万円の差になります。その他様々な諸費用があると思いますがこの193万円よりかかるとは思えませんがいかがでしょうか。
団信をどう考えるのか
住宅ローンを選ぶ上で金利は上記のようにかなり差が出るので重要な要素ではありますがそれが全てかというとそうではありません。
選ぶ上での考え方は下の3つの条件をトータルに考えています
住宅ローン銀行選び = 金利 × 審査(保証料) × 団体信用保険
もし金利差がありその結果トータル支払額に大きな差があるのですが『がん団信』に魅力を持てばその限りではないかもしれません。またつなぎ融資が不要など諸所の条件を加味した上で使う銀行を決定するのがいいかと思います。
ただ月6000円の差は決して小さくないです。こういったところをシミュレーションして銀行選びをしたらいいのではないでしょうか。
そのためにはハウスメーカーなどに頼らずに自分で調べることが大切になってくるかと思います。すべてが住宅メーカーのポジショントークとは思いませんが自分で調べたりFPを入れたりして損しないようにしたいですね。
FPの住宅ローン相談 電話 0120−929−943 担当 FP 永野 修