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なぜだ!住宅ローン審査に落ちた?

永野FPオフィスより
当オフィスの住宅ローン相談の特徴は、『住宅ローンで失敗をしたくないお客様』と失敗の1つである『ローン落ちのリカバリー』を得意とすることです。
誰にでも失敗はありますが、これがこと住宅購入や住宅ローンとなると人生では致命傷となりかねないために慎重にしたいというのがお客様の希望です。
当オフィスはローン会社に勤務していた経験を活かしてお客様に失敗がなく、たとえ失敗をしてもリカバリーして夢のマイホームをお届けしたいと願っています
ローン落ち、どうしたらいいの?
「住宅ローンの仮審査に落ちた…」
「原因がわからないまま不動産会社に再申込を勧められた」
「審査が緩いはずのフラット35でも通らなかった」
そんなご相談が、永野FPオフィスには日々多数寄せられています。実は、審査に落ちる本当の原因の多くは「CIC(個人信用情報)」にあるのをご存知でしょうか?
CICに記録されたわずかな情報が足を引っ張り、通るはずのローンが否決になっています。しかし逆に言えば、その「理由」を正しく知り、対策すれば審査を逆転できる可能性も十分にあるのです。
もう少し端的に言えば、最初から『自分の状況』を正しく理解していれば審査落ちという経験をする必要がない方が多いということです。
本記事では、17年にわたりローン審査の現場を経験し、数々の『審査落ち』からの逆転へ導いてきたFPが、通らない人に共通する「7つの落とし穴」を詳しく解説します。
住宅ローン審査落ちは本当にCICの問題?
当オフィスの公式LINEには平日だけでなく休日にも、住宅ローン審査に関するお悩みが寄せられています。その中で1番多い相談がCICの入金状況での『A』や『P』に対する審査相談です。
しかしその中身はお気の毒なものが多いときも少なくありません。
不動産屋さんやハウスメーカーのセールスの方から『CICに問題があるようだ』と言われたので個人信用情報を取得したが、その結果はなんと問題なし!というものだ
つまり不動産屋さんやセールスは住宅ローン審査には詳しくないということです。では何が問題だったかと言えば、例えば返済比率であったり、または土地の問題だったりということがあります。
住宅ローン審査で落ちる原因7つとは
毎日相談を受けてCICを見せてもらうと、審査落ちの原因の統計というものが取れてきます。現場での生の情報をお伝えすべく審査落ちの原因7つとは以下になります
1、土地
2、個人信用情報CIC
3、返済比率(年収・借入過多)
4、勤務に関すること(勤務先や年数・勤務形態)
5、団体信用保険告知の問題
6、ハウスメーカー・不動産屋さん
7、税金・社会保障費の滞納や債務の把握をしていない
CICが主犯のように言われることが多い住宅ローン審査落ちですが、本当にそうなのか?落ちた理由がわからないと逆転への戦略が作れません。
住宅ローン審査落ちの原因7つを順に解説していきます。過去に詳細のブログを書いたものがある場合はそれを参照にしていたけるといいかと思います。
1、土地
知っていれば審査落ちが防げる理由の1つが『土地』に関することです。この辺りはお客様はピンとこない人が多い印象があります。
金融機関にとっては担保価値という意味で土地というのは大きな意味を持ちますので、お客様と金融機関では思考のアンマッチが発生しています。
特にネット銀行やメガバンクでの審査落ち相談で多いのがこの土地です。まずは都市計画図を見ることから始まります。
1、市街化区域かそれ以外か
2、宅地以外になっていないか
3、名義は誰になっているのか
特に市街化区域以外(市街化調整区域や非線引き区域)の地域ではネット銀行での住宅ローンは落ちやすいです。また落ちないまでも保証会社付きとなるので金利が高くなる傾向にあります。
まずはご自分が建てる土地の都市計画図を確認して、市街化区域かそれ以外かの確認をしてください。市街化調整区域などの場合はネット銀行はやめたほうが賢明です
詳細に知りたい方は別ブログにまとめてあります。こちらを参考にしてください
2、個人信用情報CICの問題
間違いなくこれに当てはまるのが1番多いことでしょう。個人信用情報には大きく3つあります。
1、CIC
2、JICC
3、全国銀行協会
ですがほとんどCICを見るとなぜ審査が落ちたのかの原因をつかめることが多いです。その中でも理由には3つあります。
1、入金状況の『A』『P』の有無
2、異動情報
3、借入過多
1、『A』『P』問題
CICでの相談で1番多いのはこの問題で間違いないです。このブログを見ている方もここに該当するのではないでしょうか
『A』『P』は未納がある、またはあったという印になります。住宅ローンというのはローンの中で人生で1番月の支払額が大きいものです。
それよりも小さな金額で数多く、または現在進行形の場合にはやはり審査結果は厳しくなりがちです。ネット銀行などの金利の低い金融機関では特に厳しめです。
では審査が通らないとマイホームは購入できないので、どうしたら審査が通るのでしょうか?どこの金融機関であれば審査は通るのでしょうか
詳細はこちらのブログを用意しました。参考にしてください
2、異動情報
異動情報とは3ヶ月以上、入金がなかったときに表記されます。これが記載している場合にはほぼ審査は通りません。
しかしこのデータは完済後5年で消えることになっています。もしマイホームを購入したいのであれば5年後にしましょう。
しかし例外もあります。それはいわゆる『アクシデント』というやつです。アクシデントの異動情報で多いのはスマホによる異動情報です。
これはたった1000円くらいでブラック扱いにされてしまうのでお気の毒ではありますが、この場合は審査が通る可能性があります。当オフィスでも結構取り扱って審査が通っています。
詳細はご相談いただくか、このブログを参考にしてください
スマホの異動情報での審査の通し方
3、借入過多
例えば年齢が高い方がフラット35を使って購入しようとしたときに、たとえ返済比率が合ったとしても借入の額で審査落ちすることがあります。
この場合は一括できるものはしていただいたり、別の審査が通るところで仮審査をして通す方法を取ります。
3、返済比率
公式LINEでの相談でまず最初に確認するのが、この返済比率というものです。収入と支出のバランスというものです。
ここで問題になるのが既存の借入での月の返済額が大きいと返済比率オーバーに当てはまりやすいです。
CICに問題があるのでは?という相談でも本当は返済比率オーバーというときも少なく無いです。なのでまずはこの計算をしてみてください
詳細は上記のブログのどちらにも記載していますのでここではあえて計算式は取り上げませんが、必ず計算してみてください
4、勤務に関すること(勤務先や年数・勤務形態)
勤務先に関しては当然大手企業や公務員なら審査が通りやすいです。しかし一般企業の場合は勤務先よりも勤務年数や年収、勤務形態の方が大きな問題です。
特に勤務年数1年未満では銀行では審査が厳しくなりがちなので、フラット35を選ぶほうが金利はともかく審査上は通りやすいです。
また勤務形態も正社員であればいいのですが派遣や契約社員の中の場合は審査はかなり厳しめです。銀行によって基準が違いますので要確認事項です。
もう1つパートの場合はもっと厳しいです。取り扱いしないという金融機関も多数あります。先ほどの派遣、契約社員でもそうだし、パート社員の場合でもそうですがフラット35では取り扱い可です。
5、団体信用保険告知の問題
過去にいわゆる3大疾病(がん、急性心筋梗塞・脳卒中)などや精神疾患を過去にわすらっていた場合も団信の告知は厳しめです。
その他、糖尿病や肝臓系の病、または健康診断の数値次第では厳しくなることがあります。睡眠薬などを服用している方は診断書の提出を言われたりしたこともなん度もあります。
この場合でも一般団信の他にワイド団信も利用可の銀行で審査しましょう。団信に関しても深いお悩みの方が多いです。別ブログにしてありますので参考になれば
6、ハウスメーカー・不動産屋さん
1番困ってしまう相談というか、こちらではわからなくて後からわかるケースがあるのがこのお客様には問題がない、土地にも問題がない、しかし工務店さんに問題があるというケースです。
先日も1件あり、フラット35だったので交渉しましたが承認にはならなかったケースがありました。この場合は別の金融機関の変動金利で対応します。
ある金融機関ではダメでも、別の金融機関ではOKなのでそれを頭に入れておいてください
7、税金・社会保障費の滞納や債務の把握をしていない
審査落ちまではいかなくとも審査がなかなか進まないケースとしてはこの所得税や国民健康保険・国民年金の保険料滞納のケースがあります。
家買う前には必ず税金や社会保障費(健康保険や年金)の滞納がある方は支払いしておきましょう。特に自営業者の方では本審査のときに税務署から所得税の納税証明書の徴求があります。
ここでその1、その2を取得して、もし過去に遅れがあった場合にはその3も取得するので、このその3を取得したときに滞納がないとできるようにしてください。
国民健康保険の場合は役所で『未納がない証明書』を取得することになります。できればここで躓かないようにしてください
また既存の借り入れを把握していないというのは金融機関の審査側からすると支払い懸念を持つ理由になりますので、今の借入がどのくらいあるのかの把握をしておいてください。
FPのアドバイス
審査落ちした理由はこの7つのうちのどれかということが多いです。その中でもCICに関することと土地や返済比率というケースが非常に多いです。
「無料相談では聞けない現場の生の情報がほしい方」は、ぜひ当オフィスのHP・ブログをチェックしてみてください。
さあ、あなたの住宅ローンがなぜ通らなかったのか、一緒に見つけていきましょう。

熊本市で唯一の住宅ローン専門のFPオフィスです。ローン会社で審査していた強みを生かしてマイホーム購入を初めてする方へネット銀行の使い方から変動金利か固定金利かのお悩みやライフプランを作成した資金計画まで知らないというだけで失敗したり損したりしないようにお客様のマイホーム購入を引き渡しまで全力でサポートしています。