住宅ローンが通らない時にすべきこと
どんなにマイホームが欲しいと思っても住宅ローンが通らないと買うことはできません。つまり家を買うのであれば住宅ローンの審査に通ることが必須ということです。
現金で支払うことができるのであればもちろん別ですがそういう方ならローンも通るでしょう。そこで今回のブログは通らない住宅ローンを通す時にすべきこと3つです。
本来はもっとありますが代表的なものを中心にフィクション交えてわかりやすくして説明していきます。ここで最悪なので訳もわからずに銀行に審査に出すことです。
セールスはある意味家が売れればお客様がどんなに苦痛でも気にしないという人が多いです。ですがお客様は違います。自分を守るのは自分です。
ある独身の女性の方がマイホーム購入を考えて住宅展示場巡りを開始。ようやく気に入ったメーカーと親切そうなセールスに出会いました。
セールスからローンの仮審査の話が出たので申し込みをしてみたのですがなんと3300万円のところ2500万円しか承認が出なかったのです。
そこでセールスは『別の銀行で審査してみましょう』とお客様に提案。お客様もそういうならということで別の地方銀行で再度仮審査。今度の結果はなんと『否決』
セールスより再度別の銀行でと言われますがもう住宅ローンの申込自体が怖くなりそこでマイホーム購入は諦めることになったようです。
しかし諦めきれなかったのかしばらくしてから知り合いの紹介で工務店の紹介を受けて少し金額を下げて再度審査。しかし結果は同じだったようです。
このタイミングで当オフィスへ相談依頼がありました。結果として住宅ローンは通りマイホームを購入することができましたがなぜ審査が通らなかったのでしょうか。
結論を先に言えば審査が通らなかった原因をしっかりと考えなかったからです。それはどういうことなのかを説明します。
住宅ローンが通らない原因は何か
住宅ローンが通らないという話はよくあることですが通常通らない原因はなんでしょうか。大きく分けて3つあります。
1、信用情報の毀損 2、返済比率オーバー 3、団体信用保険が通らない
大きくはこの3つですがネット銀行となるとあと3つくらい考えられます。ネット銀行が通らない原因に関しては別途ブログにします。
今回のお客様でもそうですがまずは住宅ローンの審査が通らない原因を追求することから始めます。まず最初にするのは返済比率の計算です。
計算したところギリギリでした。それならローン金額を下げればいいのではと思うかもしれませんがその場合『否決』という結果と矛盾します。減額ではなく否決ですからもっと原因があると考えるのが普通です。
ここで問題になりそうなのは女性の場合就業形態が多岐に渡っていることです。このお客様の場合契約社員と源泉徴収票に記載がありました。
契約社員の場合社員の方の70%程度で見る銀行などがあります。1つの原因はこれに起因する返済比率オーバーかもしれないですね。しかしそれでも否決は納得いきません。もう少し探ります。
CICを確認するが
今回のお客様は高齢の親所有の土地に母親と同居するための建物を建てます。土地に抵当権等は入ってませんでした。接道なども問題なしです。申込は本人+連帯保証人として母親です。
お客様がCICを持ってましたので内容を確認。残金はなし。当然異動情報もなし。強いて言えば借りてこそないですがローンカードをお持ちだったことです。
健康状態も問題なく団信も通る状況ですが仮審査では団信の告知すら行われていないので今回はこれは当てはまらないです。
ここでも否決となる決定打は見つかりませんでした。となると総合的にやりたくないということなのでしょうか。次はそれを確認すべく銀行に確認です。
しかし銀行は個人情報やコンプラの問題もあり基本的には一切教えてくれません。
再度申し込みをしてみた結果
こうなるとやれることを全てやってから再度仮審査の申し込みをするしかありません。疑わしかったのは主に3つです。
1、契約社員による返済比率オーバー 2、親の連帯保証人(親の信用問題・債務の有無) 3、残なしのカードローンの存在
まず1はどうにもならないので審査基準を聞いた時に『そこは問題ではない』と言われていたのでそのままにしました。
そして親の土地だったので親の連帯保証人ではなく土地の贈与をすることを条件にして単独で申し込みをしました。親に問題があるかもしれないというより親のCICは見れないし確認できないからです
さらに3のカードを解約。解約したという証明書というかわかるような書類をローン会社からいただきそれを添付することにしました。
追加として念のために親と2人で住むには広すぎると疑われているかもしれないので平面図を添付、間取りを見れば誤解が解けるからです。
そしてさらにダメ押しに現金を少し追加しました。これだけやってダメならもうわかりません。できること、考えうることの全てをして再度チャレンジです。
お客様に結果連絡があった
銀行よりお客様に1週間後に連絡がありました。結果は無事に仮審査が通ったと。お客様はお喜びでした。同時に私もホッとしたのはいうまでもありません。
このようにローンが通らない場合は次々と銀行を変えて申し込むのではなくまずは原因の追求、確定です。それを潰してから再申し込みです。
ローンの否決という結果はお客様にとってはものすごく苦痛なことです。それをセールスは感じてくれずに売ることだけを考えていることが多いのでこのようになってしまうことが多いです。
なのでまずは原因の把握をしてみてください。信用情報が毀損している以外はもしかしたら道が開けるかもしれません。
ですがマイホームはやはり高額な買い物です。本当に購入しても老後資金は大丈夫かのライフプラン作成をして確認してから購入してください。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修