家は住宅ローンが通らないと買えない
当たり前のことですがマイホームを現金で買う人はほとんどいません。ということは大半の人は住宅ローンを利用して住宅購入しているわけです。
ということはマイホーム購入の絶対条件は住宅ローンが通ることになります。そうなのです。住宅ローンが通らないとマイホームは買えないということになります。
にもかかわらず多くの人は住宅ローンの審査に関してあまりにも知らなすぎます。その結果何が起こっているのか。今回はネット銀行を使ってマイホームを購入したい方に知っておいてほしいことを説明します。
まずは住宅ローンの第一条件は何か。それは健康です。ネット銀行に限らずですが団体信用保険に加入できる健康状態であることが必要です。
なので健康であることを前提にお話をしていきます。
土地選びを軽視しすぎている
土地を購入してマイホームを建てる場合、まずは土地探しをしなければなりません。私が教わったことの1つに土地は『山より大きい蛇が出る』と言って気をつけるように言われていました。
そう土地選びは素人ができるほど簡単ではないのです。まず土地を考える時に何をするのか。私はまずは道路を調べるように言われています。法務局に行き字図を取得し該当する土地の謄本を取得します。次に役所に行き道路を調べるのです。
ここまでする必要はないかもしれませんが最低でも知っておきたい知識があります。それは『市街化区域』と『市街化調整区域』の違いです。
これすら知らないなら自分で土地を探すのはやめましょう。
では『市街化区域』と『市街化調整区域』とは何でしょうか。
『市街化区域』とは都市計画法で『すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域』と定義されています。
『市街化調整区域』とは市街化を抑制すべき区域です。つまりネット銀行からすれば市街化調整区域の土地であれば市街化区域より価値の低い土地に融資をするのかということになります。
ネット銀行でもソニー銀行は市街化調整区域は取り扱いません。また楽天銀行は建築確認がおりれば取り扱いすることになっています。ですが実際はそれが理由としか思えないことでお断りされたことがあります。
つまりネット銀行を利用したかったら『市街化調整区域』の土地は選ばない方が無難なのです。
立地や建物だけで考えない
先ほど市街化調整区域の話をしましたが地方銀行などでは住宅ローンで取り扱いしてくれるところもあります。だから絶対にダメというわけではありません。
しかし住宅は人生で1番高い買い物です。にもかかわらず価値の低い土地を購入するのですか?建て替えの時にも本当に融資が通るのでしょうか。
このようにまずはしっかりした土地えらびが肝心なのですが多くの方は住宅展示場に飛び込んでしまっています。残念でなりません。
こういったところにネット銀行でよく言われる仮審査は簡単にOKが出たのに本審査ではNGだったにつながっているのではないでしょうか。つまり『知らない』ということから起こっていることなのです。
人生で1番高い買い物ということはマイホーム購入はその人に人生を左右する買い物ということでいえます。その高価な買い物にしては安易ではないかと思うのです。
そういうお客様を多く見ているので熊本の地震で被災した我が家の建て直しは全て1級建築士に任せたのです。素人には素人の失敗しない方法があります。
それはいつの時代も『信用できる人』を探すことです。これがなかなかいないので困るのは事実です。ですが住宅ローンを確実に通す方法は『家』選びではなく『人』選びであることをどうか理解してほしいと思っています。