無料は心地いい響きだが
先日お客様が保険相談で来店。街中にある保険ショップなら相談は無料だが当オフィスは有料。そこでお客様にこう聞いてみました。
『なんで無料相談でなくお金を出して相談しようと思ったのですか?』
その答えは高いインテリジェンスをお持ちの方からはいつも同じ答え返ってくるのですが『無料っておかしいですよね』というものでした。
それはそうだ。普通に考えておかしい。
店を経営するにはかなりのお金がかかるのです。テナント料に光熱費、人件費に通信料。ではなぜそんなにお金がかかるにもかかわらず無料相談ができるのでしょうか。
本当にお客様にただの無料相談をしたらその企業はたちまち相談です。そう、無料は必ず目的があるのです。その目的は当然、無料相談という名の甘い蜜でお客様を寄せて絶対に保険の契約を取ること。
これ以外に何があるのだろうか。それがわかっているので行かなかったというわけです。では住宅ローン相談はどうでしょうか。相談の目的は何でしょうか。
誰が相談員なのか?まさか・・・
住宅展示場に行くとFPなる人が住宅ローン相談をしている時があります。ではこの相談員はボランティアでやっているのでしょうか。
どこからも報酬をもらっていないとすれば目的は何でしょうか。よくよく話を聞いてみるとFPとはいえど単なる保険屋さんだったりします。
そう、住宅ローン相談から保険を取ろうとしているわけだ。それが悪いわけではない。無料とはこんなレベルなのだ。住宅メーカーや銀行でも無料で住宅ローン相談をやっています。
ですがその結果はどうか。
熊本では多くの人が何%の金利で住宅ローンで住宅を購入しているか知っていますか?そう、0.9%や0.95%などです。
ちなみに当オフィスのお客様の住宅ローンは大半が0.6%台です。なぜこんなに差があるのでしょうか。これが悲しいかな無料と有料の違いなのです。
熊本で使える住宅ローン金利はこんな感じなのです。
無料相談でもこの表はネットでいくらでも見ることができるので金利の低い銀行を案内するのは可能でしょう。
しかしどんなに低い金利の銀行があることを知ったとしてもダメなのです。知っていると使えるは意味が違います。そう、手続き方法を知らないと使えないのです。
ですが実際はこの案内すら行われていないようです。
なぜならハウスメーカーは自分たちの家がスムーズに売れさえすればいいのでお客様が金利で損しようが関係ないのです。
結局、無料相談の最大の目的は自社への利益誘導でお客様第一主義とは程遠い状況なのです。これだけ無料相談という大義名分は怪しいものなのです。
0.5%と0.9%の差とは
FPをしていると不思議に思うことがあります。それはなぜ同じ家を建てるのであれば安く買いたいと思わないのだろうか。ということです。
AさんとBさんで同じ土地に同じ家を建てるとします。金利の違いはどのくらい支払額に差ができるの知っていますか?50万円でしょうか?100万円でしょうか。この表をみてください。
ここでは3500万円、35年払いでシミュレーションしてみました。熊本のほとんどのハウスメーカーで提携ローンとして勧められている肥後銀行とネット銀行の差です。
当オフィスではこのような表でシミュレーションをしているのですが肥後銀行は保証料なしで、ネット銀行は手数料からつなぎ融資の手数料、金利まで入れて計算してみました。
その結果は約200万円。ハウスメーカーに言われるがまま住宅ローンを使ったAさんと自分で選んだBさんでは200万円違うということです。
この差を大きいと思うか、たいしたことないと思うかはあなたにお任せしますが、この差はどこに影響が出るのでしょうか。それは老後資金なのです。
年金不安と騒いでいるにもかかわらず、です。
無料相談で満足して帰る方もきっといるでしょう。ですがそのツケは決してやすい形で返ってこないのです。もう住宅ローンは自分で選ぶ時代です。
ネット時代にふさわしい住宅ローンを選びましょう!!
永野FPオフィス 通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修