住宅ローンは金利と団信だけで選ぶのもではない
当オフィスは熊本で唯一の住宅ローン専門のFPオフィスです。ライフプランや金利、団体信用保険 の話だけではなく審査の書類や銀行との段取りまで住宅ローン手続きの全てをお手伝いしています。
住宅ローン選びは難しいと良く言われます。そして実際にマイホームの引き渡しをされたお客様からもネット銀行なんて自分では手続きできないなどの声をいただいております。
FPの意見としては住宅ローンで難しいのは金利や団信ではないと考えています。なぜならそれは未来にならないと結果が出ないことだからです。
金利がどこまで上昇するのか、いつ死亡するか、どんな病気になるかは全くわかりませんし選べもしません。つまりそれは自分の価値観でOKということになります。
では住宅ローンを多く扱っている私、FP永野はどこが1番住宅ローンで難しいと考えているのか。それはやはり審査になります。審査の通らないローンに価値はないからです。
ローンが通らないというのはどのくらいショックか?その状況を住宅ローン相談で見るたびにまずは審査が最優先だと思うのです。
そして次ですがそれが本日のブログの内容になる『現金が足りない』ということです。つまり手続きを確実にこなすことになります。
何が起こったら手持ちの現金に不安が起こるのか。
え?現金が足りないのでは
お客様の佐藤さん(仮)は大手ハウスメーカーでマイホームを購入することを決めた。決めてはやはり大手ならではの安心感で住宅ローンは高かったものの満足していた。
大手だから家だけではなくローンも全て任せていれば大丈夫。まあいつもの根拠のない楽観論という失敗パターンなのですが今回もまんまとこのパターンというわけです。
何が起こったのか。
本審査が終わり引き渡しが近づいたときに気がついたそうです。住宅ローンの手数料はいつ払うんだろう?当然ローンに含まれているはずだよね。
でも見てもわからなかったのでセールスに確認しました。その結果『入ってない』というのです。いくらか再度計算するとローン金額の2.2%なので110万円です。
まあ、そのくらいならと思いながら他にローンに含まれていないものはないか確認したところ、ありました。つなぎ融資の手数料と金利負担分です。
ローン手数料とつなぎ融資分なら200万円もあれば大丈夫だろう。そのくらいならちょっと厳しいがなんとかなるかなくらい考えていました。
でもマイホームを購入するとわかりますが現金が必要なのはこれだけではないのです。
高いテーブル買っちゃった
新築の家を購入すると今まで使っていた冷蔵庫やテレビ、ダイニング、ベッドなど新たに購入しなければならないものが結構あります。
それに加えて引越代や場合によってはカーテンやエアコン代などもあります。カーテンとエアコンは意外と高いもので100万円では足りないケースもザラにあります。
そうやって計算している400万円以上の現金が必要になることがわかりました。ここで事の重大さに気がついたというわけです。
セールスを責めたようですが決めたのも印鑑を押したのもお客様です。そう、お客様の自己責任です。ちなみに私がローン金額と手続きで気を使うのも現金管理です。
どうしたらいいですか?
という相談でした。早速内容を深く確認したところこれ以上はなさそうという事で解決案を考えました。まずはクレジットカードの与信枠をできる限りUPしました。
クレジットカードで買えるものは全てカードでという事です。本当に緊急避難的処理です。このとき必ず1回払いにしてください。リボにはしないでください。
理由は銀行によっては返済比率の関係でいろいろ言われたくないからです。念には念をです。
住宅購入は現金管理に注意
この案件、ここには詳しく書けないですが教育資金や生活費もあるのでテクニックでなんとかして、それでも足りないので最後は親からお金が借りてなんとか支払いが終わったようです。
しかし住宅ローンに入れていけばこんな苦労はなかったのですがここでの失敗はきっと後々出てくるだろうと考えています。収入は結構あるのでよほどのことがないかぎりは大丈夫ですが。
マイホーム購入というとハウスメーカーをどこにするかや住宅ローンをどうするかに目がむきがちです。しかし実際の失敗とはそういうところとは違うところにあったりします。
家計でも同じですがマイホーム購入では『現金管理』に細心の注意をしましょう。ローンに入れるものはしっかりと確認しましょう。
もしめんどくさければ当オフィスではお客様と一緒に審査や手続きを考えます。ご相談ください。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修