2世帯住宅で気をつけること
最近熊本では土地を探すのが難しくなっています。立地がいい場合面積が狭かったり面積が大きくていいなと思うような土地は値段がかなり高くなっています。
そんなこともあってかマイホーム相談でも2世帯住宅の相談が増えています。ただこの2世帯住宅ですが気をつけることがいくつかあります。
まず建物の値段ですが本当に工務店・ハウスメーカーによってかなりの差が出ます。水回りや玄関を分けることが多いので当然と言えば当然かもしれません。
なのでまずは無駄に高いハウスメーカーなどではなくしっかりした地元の工務店で建てる方がコスト的にはいいものになりがちです。
先日もお客様の見積もりがあまりにも高かったので以前別のお客様が建てた設計士を紹介したら300万〜400万円値段が変わってました。これは驚きましたしお客様は大喜びでした。
しかしこの2世帯住宅、例えば妻の実家の土地に建てる場合など結構難しい問題を内包しているのです。かくいう私FP永野も妻の実家に2世帯住宅を建てていますのでそのあたりは気配りをします。
それでも『大丈夫だから』と言って問題を軽く扱ってあとで2世帯住宅の建築中止となったケースもあります。そこで今回は妻の実家に建てる場合の注意点を経験者の目線からお話しします。
夫の実家に筋は通してますか?
妻の実家に2世帯住宅ローンということは奥様の親と同居することを意味します。これは結構重たい意味を持ってまして妻の親から見れば『自分たちの老後の世話』を期待してのことになります。
なので間取りやデザインの話になると妻の両親が事細かく口を挟んでなかなか決まらないというのがあるのですがその様子を見ていると妻の両親は期待に胸が膨らんでいると言った感じです。
そんな様子を見て私がFPとしてお客様に、特に旦那様に聞きます。何を聞くのかと言えば当然このことです。
『旦那様の実家には話を通してますか?』
するとよくあるケースではありますがこの時点では『何も言っていない』や『それとなく伝えている』という返事が多いです。つまりきちんと伝えていないのです。
本当に大丈夫ですか?と改めて聞くと『うちは大丈夫ですよ』という返事。この根拠のない楽観的な姿勢が後々大きな問題となるケースがあるのです。
あるお客様はその後なかなか連絡がないので『もしかして』と思ったのですがこちらから連絡をとると『2世帯住宅建築が中止になった』とのこと
理由を聞いてみると旦那様の実家に報告したらお父様から『なぜうちにも家があるのに妻側の土地に家を建てるのか?』とご立腹だったと。
当たり前ですよね!
自分の息子が妻の実家に家を建てて妻の親の面倒をみるという宣言をしたのですから。結局2世帯住宅ではなく夫婦の家族のみの家を建てるということになりました。その後旦那様は一切見ることはありませんでした。
図面を持って挨拶に行ってください
もちろん全く問題にならなかったケースもありますしうまく行ったケースもあります。うまく行ったケースでもなんとなく話をしているところまでは一緒でした。しかしここからが違いました。
私が図面と菓子折を持って旦那様の実家に筋を通しに行ってきてくださいというと次の日に実家へ。その時に奥様の方からお父様へこう話してくださいとセリフも話しておきました。
『今回は私の実家に家を建てることになりましたので挨拶にきました。しかしうちの母親と同様こちらの家も大事にしたいと思っています。何かあれば当然駆けつけます。』
この言葉を言った後から安心したのかその後お酒の場になったそうです。お父様からどんな家なんだと言われたので持参してきた図面を見せたら納得したそうです。
その後、旦那様の実家より贈与の申し出まであり今は両家の関係も以前よりよくなったと喜んでました。やはり当たり前の気配りって大事だと思うのです。
だから2世帯住宅を建てるときはもう片方の実家にも必ずきっちりとした挨拶をした方がいいと思っています。
いかがだったでしょうか。2世帯住宅を考えている方の参考になればと思って書きました。内容は若干変えてますのでご承知ください。
こう言ったFPからの目線でお客様のマイホーム購入が失敗しないようにアドバイスしています。人間は目配り、気配り、心配りが大事ですよ、という話です
2世帯住宅のマイホーム相談 通話無料 0120−929−943 担当FP永野 修