保証料なしで住宅ローンを決めてはいけない!
ひとえに住宅ローンといってもコストは2つの要素に分かれています。1つは金利による利息、もう1つは諸費用です。もちろんどちらも安いに越したことはないですよね。
金利に関してはこちらを参考にしてください。
諸費用にはいろいろなものが含まれます。例えば保証料、手数料、火災保険、登記費用、印紙代などはその代表的な項目です。
今回は諸費用の中でも1番大きな金額になる保証料に関して考えてみたいと思います。題して『保証料なし』は本当に得なのだろうか。です。
熊本では一定の勤務先の方に銀行は『保証料なし』にするケースがあります。『保証料なし』と言っても実は2つの種類があります。
1つはネット銀行のようそもそも保証会社を使っていないので保証料不要なケースです。この場合は手数料で2.16%など多額の金額を請求しています。
もう1つは熊本では肥後銀行や熊本銀行のように通常は保証会社を使っているのですが公務員や上場1部勤務の方などのように信用できると判断した場合には保証会社を使わないで自分の銀行で審査する場合です。
今回考えたいのは後者のケースです。
地方銀行などから『保証料なし』と言われたらどう考えればいいのか。保証料は確かに金額として大きいのでそれが不要なのは嬉しい限りです。
ですが本当に『保証料なし』を手放しに喜んでその銀行にしていいのでしょうか。今回はFP永野が『保証料なし』をネット銀行との比較をを交えて考えてみます。
金利と諸費用を交えてシミュレーションしよう
住宅ローンは金利と諸費用からできています。得なのかどうかは実際に金利と諸費用を入れてシミュレーションしなければわかりません。
まずは金利がどのくらいになるかで負担が大きく変わるのですが今回は熊本ではハウスメーカーが勧める肥後銀行の変動金利0.95%とネット銀行の楽天銀行の0.507%で比較してみます。
○3000万円 35年ローン
例)3000万円 35年払い 0.950% 月83,988円 総支払額 35,275,147円 0.507% 月77968円 32,746,750円 (差 月6020円 トータル 2,528,400円)
いかがでしょうか。
金利だけ見れば肥後銀行と楽天銀行では3000万円の住宅ローンであれば約250万円の差があります。楽天銀行の手数料がこの250万円より高いどうかですが楽天銀行の手数料は324000円です。
金利差で発生する約250万円から手数料とつなぎ融資の費用を足した額を引いても約200万円の差は依然としてあります。
つまり簡単に言えば『保証料なし』と言われても200万円以上の差があるのです。
あなたが単純に保証料なしを理由に住宅ローンの銀行を選んだ場合、約200万円高い銀行を選んだことを意味するのです。
もちろん住宅ローンを選ぶ要素は金利だけではありません。金利の他もに団体信用保険や審査の通りやすさなどもあります。
例えば肥後銀行や熊本銀行の場合はがんの団信が付いています。確かに金利は高いけれどもこういった団体信用保険も含めたトータルで考えて住宅ローンを選ぶのも1つの考え方です。
住宅ローンは自分で選ぶ時代
このように住宅ローンの選び方は多岐にわたりますがそれでも金利は大変重要な要素になります。住宅ローン選びはハウスメーカでするのではなく自分でできる時代と言えます。
住宅ローンの失敗は老後資金に影響があります。マイホーム購入で老後資金が心配であればFPにご相談してあなたにあった銀行を選んだ方がいいのではないでしょうか。
自分の人生は自分で守らないといけない時代なのです。
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