
マイホーム購入時の自動車購入の注意点
昨年の8月まで長年にわたってオデッセイを乗っていました。子どもが生まれたときから本当に家族同然のいい車でしたがある日突然走行中にボンネットから白い煙が。
早速プロに見てもらったら(わたしは何でもプロに見てもらう)一言言われました。
『もう買い替えだね』
しかし問題はこれだけでは終わりませんでした。皆様もよくありませんか?1つ大きな家電などが壊れると立て続けにほかの家電やらが壊れてまとまった出費になることが。
もしこれがマイホームを購入するタイミングできたどうでしょうか。車もマイホームほどではありませんが高額商品かつ必需品です。しかしこれが住宅ローンにとっては最悪のタイミングなのです。
では住宅購入の時に自動車ローンを使って車を購入する場合注意することはあるのでしょうか。実はあります。大きな問題があるのです。それは住宅ローンの審査に大きな影響があり場合によっては家が買えなくなるからです。
当オフィスではマイホーム購入するお客様には自動車保険の車両保険とこの期間は特に車の整備をしていただくようにお願いしています。
知らないとせっかくのマイホーム購入が台無しになりますのでご注意くださいという話です。
住宅ローン審査のしくみ
自動車購入の問題の前にまず住宅ローンの審査の話をしておきます。あくまでも一般的な話ですが住宅ローンの審査の要素は以下のようになっています。
1、返済比率 2、信用情報 3、担保評価
まだまだありますがこのうち自動車購入に関係あるのが返済比率と信用情報ですが今回は返済比率のお話をします。返済比率とは何かといえば年収に対する年間のローン返済額のことです。例えば熊本の最大地銀の肥後銀行ではこうなっています。
年収300万円から400万円未満 30%以内
年収400万円以上 35%
もし年収600万円であればこんな計算式になります。
600万円×35%=210万円
210万円÷12か月=17.5万円
計算式で月の支払いが175000円以内であれば返済比率から見た審査としては問題がないように見えます。しかしここでもう1つ審査基準というものがあります。お客様に実際に適用になるのは変動金利であれば現在は多くの銀行は0.775%です。肥後銀行は少し高く0.985%程度ですがその金利で審査するわけではないのです。審査は審査用の金利を使うのです。
例えば審査金利が4%の銀行であったとします。すると4%で最長35年で住宅ローンを借りると月々17.5万円支払うとするといくらまで借りることができるかといえば3950万円になります。3950万円で4%、35年だと月々174896円となります。
自動車ローンの注意点
ここで自動車購入の話に戻します。車を現金で購入するのであれば問題はないのですが住宅ローンの頭金との兼ね合いでしかたなしに自動車ローンを使うことになるとします。もうお分かりですよね。返済比率から審査金利を使って計算するとき自動車ローンが影響してしまうことになります。
例えば300万円の車を60回払い金利3.9%だったとします。月の支払いは55100円です。先ほどの返済比率で計算したものを使うとこうなります。
175000円ー55100円=約12万円
月12万円までならば35年払い審査金利が4%の銀行だと約2700万円、審査金利が3.1%の銀行なら約3000万円までとなってしまいます。
そうなのです。あなたの借入可能額は先ほどの3950万円から2700万円と1250万円も下がってしまうのです。または950万円もダウンです。
いかがでしょうか。購入できる住宅がずいぶんと変わってしまいます。ではどうすればいいかを考えてみます。
1、自動車の購入金額を下げる 2、自動車ローン金利の安いところを探す 3、親に自動車代を出してもらう
1番現実なのは親からお金を借りるでしょうか。マイホーム購入時に自動車の整備と保険を確認するのはこういった意味があるわけです。
トータルアドバイスいたします
住宅購入相談をなぜFP永野にすると得するのか。それはクルマの購入方法から金利の安い銀行さがし、ライフプランからの保険の見直し、携帯代金、その他さまざまな知恵と人脈を駆使してあなたの住宅購入のお役に立てるからです。
住宅購入を考えたらまずはライフプランを考えてください。
住宅購入を家から考える場合、こんな家住みたい、あんな間取りがいいななど好き嫌いで考えるという感情的作業になります。それもいいのですがもっと論理的な作業、いくらまでの住宅を買っても大丈夫なのか、家計を見直すといくらまで買えるようになるのかということから考えてほしいです。
もし不明なところ、聞きたいことがあれば遠慮なく弊社までご連絡ください。
*2015年12月のブログをリライトしました
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修