ハウスメーカーの提携ローンはよくないのか?
明けましておめでとうございます。平成30年も昨年に引き続きよろしくお願いします。年末もマイホーム相談を立て続けにいただき責任の重さを実感しています。
今年もお客様からの期待を100%沿うのではなく120%で返していきたいと思っています。
年初よりヤフーニュースで提携ローンがダメ的な記事がありました。地域によって違うのですがここ熊本ではどうなのでしょうか。
お客様と様々なハウスメーカーにいきましたが面白いことに金太郎飴のように同じ銀行の住宅ローンが提案されていました。
そうです。熊本では銀行といえば『肥後銀行』です。ということは熊本では提携ローン=肥後銀行のことになります。その他では地元ハウスメーカーで熊本銀行での提案がありました。
では熊本でマイホームを購入する際において提携ローンを使うメリットは何でしょうか。
提携ローンのメリット
当オフィスのお客様はハウスメーカーに行く前に自分で建物のことや住宅ローンのことを調べまくっているのが特徴です。
ネットで散々調べたあとにハウスメーカーにいくのですがその時に金利の低いネット銀行のことを尋ねたようですがセールスからまともな答えが返ってこないので幻滅するようです。
『ネット銀行は金利は低いですが手数料が高かったり条件が厳しかったりするのでこっちのローンの方がいいですよ』などの言葉をもらうようです。
それが正しいかどうかはこちらの記事を参考にしてください。
では熊本ではハウスメーカーが勧める提携ローンのメリットは何でしょうか。お客様にとって他の銀行と比較してメリットと考えられるのは以下のことになります。
1、審査が早い 2、必要書類が少ない 3、団体信用保険が充実している
1の審査が早いので助かるのは土地などの売買契約書には決められた期日はいくつかあります。それに間にあわない場合はお客様に不利益なことがあるのです。
例えば住宅ローン条項の期日に間にあわないともしローンが通らなかったり減額で購入できなくなり購入をやめたい場合に違約金を支払うことになる可能性もあります。
2に関してはネット銀行などは提携ローンより必要書類が多いことが普通です。こんなにあるのかと思うくらいありますので忙しかったり面倒くさがり屋の方には提携ローンの方がいいこともあります。
3の団体信用保険に関してですが肥後銀行と熊本銀行では熊本銀行の方が充実しているのですがガン(悪性新生物)になったら住宅ローンの債務がなくなるのは助かると思います。
デメリットは金利
住宅ローンなどの金融商品には必ずメリットが存在すればデメリットも存在します。問題はメリットだけを強調してデメリットを隠すようなセールストークをすることです。
では熊本において提携ローンのデメリットとは何でしょうか。それはこの一言につきます。
『金利が高い』です。
この表は熊本で使える住宅ローンを変動金利の金利が低い順に並べたものです。基準がメガバンクとすればH30年1月現在では0.625%といえます。また10年固定でも店舗ある銀行では三井住友神託銀行の0.7%となっています。
金利だけで住宅ローンを選ぶのは正しいとは言えないものの10年後に金利がどのくらいになっているかを考えれば10年固定より変動金利の方を取るべきです。
しかしながらもしライフプランを作成して住宅ローンを金利で選んだ方がいいとなった場合、ネット銀行なら0.5%程度であることを考えると0.9%以上は高いと言わざるをえません。
金額にすればたとえ手数料を加味したとしても200万円以上の差になることはのちの教育資金と老後資金に大きな影響を出すことになるからです。
そもそも住宅ローンを選ぶということは
では最初に戻って熊本では提携ローンはどうなのか、と言うことですがそもそも住宅ローンの支払いは誰がするのでしょうか。
そう、お客様です。自分の人生において1番高い買い物、それはマイホームではないでしょうか。その支払いを現金でするのであればいいのですがそんな裕福な人はなかなかいないでしょう。
ほとんどの人が住宅ローンを使うことになるのですが、自分の人生で大金の支払いになるものを他人に委ねること、これがそもそも誤りと言うものです。
ハウスメーカーのセールスは住宅販売のプロであり=住宅ローンのプロではないのが普通です。住宅ローンに詳しかったセールスが熊本ではほとんど会ったことがないのが実情です。
利害相反する販売のプロに尋ねた場合、相手はサラリーマン故自社の決まりである提携ローンの案内をするしかないのです。だから提携ローンを使う時には信用に値する相手となります。
ですが自分の人生は自分で考えて自分で責任を取るのがこの世の掟とするなら自分で調べて自分で決めるのが大事なことではないでしょうか。
でも住宅ローンに関してはネットだけではわからないこともたくさんあります。審査のこと、必要書類や対象外の物件などに関してです。
だからこそお客様は当オフィスのようなFPに依頼して自分の希望通りのローンを探して使えるようにするわけです。
そう、結論は自分の住宅ローンは自分で決めましょう、と言うことです。それをセールスに委ねていることが1番の問題な訳で提携ローンに罪はないのです。
あなたは自分の住宅ローンを選べますか?もしハウスメーカーの対応や答えに疑問や不信があればご相談ください。
永野FPオフィスの住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当 FP永野 修