団体信用保険の3大疾病が気になる方へ
住宅ローンを選ぶ時にまず最初に目につくのはやはり金利です。今やスマホで検索すれば変動金利であれば0.5%くらいのローンがいくつも出てきます。
最近では0.38%という金利の住宅ローンまで出てきてます。ただ手数料などを加味してシミュレーションするとわかりますが0.5%以下の金利ではあまり差がないのが現実です。
そこで各銀行が競争しているのは団体信用保険になっています。この低金利でこの団体信用保険がつくのかと思わずため息が出るようなレベルのものがあります。
本日はその団体信用保険の中でも人気がある3大疾病保障を選ぶ場合にどこを考えればいいのかに関してお話しします。
今や日本人の死因は1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は肺炎、4位は脳血管疾患となっておりその一部である3大疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中)に対する不安は大きくなる一方です。
今までは生命保険での選び方が中心でしたがここまで団体信用保険の競争が高まるとこれを団信で補うのは1つの選択となっています。ではどんなところを考えればいいのかを説明します。
選択ポイントは上乗せ金利だけではない
住宅ローンの3大疾病保障をつけるかどうかで悩む最初のポイントは上乗せ金利がいくつになるのかです。ですがよく考えればこれだけの保障、つまり住宅ローンが一括できるレベルの保険金額はこの保険料では入れないのでやはり一考の余地はあります。
例えば3500万円を35年で金利0.725%とします。
月の支払額は94377円になります。ここに上乗せ金利が0.3%だとすると月の支払額は99208円になります。ということは3大疾病の保険料は4831円となります。
この4831円を高いと考えるか、安いと考えるかでまずは3大疾病保障を上乗せでつけるかつけないかの選択が決まります。またここでは上乗せ金利を0.3%にしましたが銀行によっては0.2%などになっています。
ではこの保険料を安いと判断した場合に次の選択に入っていきます。次の選択とは『所定の状態』と『保障期間』です。これも銀行によって違うので余計に悩ましくなってきます。
所定の状態を確認する
3大疾病をつけるかつけないかの最初の関門は上乗せ保険料が許容できるかどうかでした。多くの方はそこしか見ていないです。
でも住宅ローンの団体信用保険といえども保険は保険です。どんな時に出るのかの確認は必ず確認しておく必要があります。それが『所定の状態』になります。
例えば熊本銀行のHPより熊本銀行の3大疾病の所定の状態を読むとこうあります。
ここでは急性心筋梗塞では労働制限の状態であり、脳卒中では後遺症の話となっています。できればここに『手術』や『入院』の文言が挿入されている3大疾病保障を選びたいところです。
手術や入院という文言が入っていれば適用になる確率も上がります。これらの病気に該当したにもかかわらず早期に発見されたなどのために症状が軽いため適用にならないとなるとショックがあるのではと思うのです。
軽い症状というのは本当に幸いな話ですがそれはそれ、これはこれと考えがちです。せっかくつけると決めたのであればこんなところに注目してほしいところです。
いつまで適用になるの?
金融商品は主に3要素でできています。金額・時間・金利です。金額は住宅ローンの残高分ですが時間はどうでしょうか?いつまで適用になるの?です。
これも銀行によって違います。例えば上記の熊本銀行の場合は80歳になるまで適用になりますが熊本のもう1つの主要銀行の肥後銀行の3大疾病は75歳までになっています。
ちなみにこの2つを比較すると肥後銀行の3大疾病の『所定の状態』には『手術』の文言が入っています。これはいいのですが保障期間が76歳になったら切れてしまい通常の団体信用保険のみになってしまいます。
またソニー銀行などは85歳までとなっていたり保障期間も様々です。ここも重要なところになるので必ず確認してください。
つまり住宅ローンの団体信用保険の3大疾病の見るところは3つになります。
1、上乗せ金利 2、所定の状態 3、保障期間
あとはライフプランを作成の上自分たちにとってどんな住宅ローンがいいのか?団体信用保険や健康保険の付加給付を考えて生命保険の設計もして同時に老後資金に問題が出ないようにすれば住宅ローン選びは完成です。
今回は住宅ローンの団体信用保険の3大疾病の選び方に関してでした。もし住宅ローン選びがわからないという方は本HPを参考にしてください。それでもわからなければご相談ください。
マイホーム・住宅ローン相談 通話無料 0120−929−943 担当FP 永野 修